株式会社大塚商会
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BOM管理システムによる設計業務の標準化を通し、経営体質強化を推進する

株式会社デンコー 導入事例

2010年11月取材

※2012年1月より「株式会社デンコー」から「株式会社ワイエイシイデンコー」に社名が変更されました。

2011年に創立50年の節目を迎える株式会社デンコーは、遠赤外線による熱処理に独自の高度な技術を有し、精密機器産業界から確固たる評価を得ている。このたび、部品構成表管理システムを導入することで、設計工程に関わる業務改革に挑んだ。

業種 製造業 従業員数 1〜100名
キーワード [流用設計] [原価管理] [標準化] [共有部品] [生産管理システム]

導入前の課題

  • 同一製品で異なる設計仕様が存在
  • 購買担当者によって異なる仕入単価
  • 設計ミスによる経営リスク

解決策

○ BOMシステム導入をきっかけに、設計業務の標準化を推進

システム導入:

導入による効果

  • 標準原価の圧縮
  • 見積精度向上による適正な受注判断
  • 設計業務の無駄やミスの減少
  • 設計者の意識改革

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株式会社デンコー
株式会社デンコー 概要
業種
機械製造業
事業内容
フラットパネル・ディスプレイ用熱処理装置、電子部品用加熱装置、太陽電池用熱処理装置、遠赤外線ヒーターおよび応用機器の設計・製造・販売
従業員数
92名(2010年3月31日現在)
ホームページ
http://www.denko-japan.co.jp/

各種生産工程に欠くことのできないプロセス装置の設計製造を手掛ける

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背景
「一品一様」に対応するオンリーワンの優れた技術

株式会社デンコーは、高精度な熱処理技術とそのノウハウをアドバンテージとする、総合エンジニアリング企業だ。同社が開発した、一度に複数の液晶ディスプレイ(LCD)用ガラス基盤を加熱する枚葉多段式加熱装置は、フットプリントを大きくせずに生産性の向上を実現する革新的なもので、製品化から15年が経過した現在も、グローバルスタンダードの地位を確立している。
以前から同社では産業機械の受注生産が中心であるため、「一品一様」という固定概念が強く、構成品目・部品の流用設計がほとんど行われず、部品の標準化や共有化ができていなかった。同じ製品に複数の設計仕様が存在するケースもあり、設計のフィードバック時にミスが生じるリスクを持っていた。設計ミスによっては、数千万円のロスが生じる危険性もある。これは早急に手を打つべき課題だった。また、同じ部品でも、購買担当者によって仕入単価が異なるといった課題も派生していた。

経緯
設計業務の課題を改革するため、真っ先にコンサルティングを依頼

まずは代表取締役社長の福田氏が、大塚商会の「実践ソリューションフェア」を訪れ、業務改革のコンサルティングを依頼した。その結果、設計業務を標準化するための有効な手段として提案されたのが部品構成表(BOM)管理システム『BOM Conductor』の導入だった。同システムは、図面・技術情報などの設計資産を「品目台帳」で管理し、同時に品目や部品の標準化や共有化を図り、設計ルールを統一化することで、設計部門の効率化と製品の価値向上を実現するものだ。

ポイント
部品マスタを整備し、設計者が創造的な仕事に費やせる時間を

同社製品の構成品目数は約2、000点、使用される部品点数は約3万点に及んだ。同社は、標準化プロジェクトチームを立ち上げ、共通部品を洗い出し、『BOM Conductor』に登録するため品目コードの整備に取りかかった。部品点数が多く作業が完了するまで2カ月弱かかったが、それにより構成品目の約6割は共有化できることが判明し、項目・部品の共有化が可能になった。
プロジェクトチームに課せられたもう一つの苦労は、設計者の意識改革だった。BOMを導入すると設計情報の入力の手間や、生産管理部門へ手配指示書の作成など、設計者の負荷が増えるのではとの抵抗感があったからだ。しかし、生産過程の上流からの業務改善が必須との福田社長の強い牽引によって、現在では設計者全員がシステムを使いこなし、その結果、設計者がよりクリエーティブな業務に注ぎ込む時間を作りだしている。

社屋の目につく場所に意識改革に向けたスローガンが掲げられる

導入効果と今後の展開
精度の高い利益想定が可能になり、意思決定も迅速化

部品の標準単価マスタが整備されたことで、社内には標準原価の考え方が浸透し、予算原価と実質原価の誤差も減少しつつある。その結果、受注時の想定利益の精度が向上し、正確な数字に基づく意志決定がスピーディに行えるようになった。
今後は『BOM Conductor』と生産管理システムを連携させ、産業界のニーズに即応する付加価値の高い製品を効率的に供給できる体制を整えていくという。また同社の視野の中には、海外への生産拠点の展開も含まれている。『BOM Conductor』導入に代表される業務改善と意識改革は、そのための第一歩となった。

お客様の声をご紹介

代表取締役社長 福田 辰徳氏

「標準化プロジェクトでは、経営陣や経理担当なども含め、すべての部署のメンバーが参加し、時間短縮とロス削減における明確な目標値を掲げて取り組んできました。今後は、その達成度もきちんと検証していきたいと考えています」

生販企画戦略課 課長 大久保 誠氏

「今回、大塚商会さんのコンサルティングによるアドバイスがなければ、設計業務の標準化はスムーズに実現できなかったと思います。どんなことでも親身になって相談に乗ってもらえることが、大塚商会さんの魅力だと思います」

生産技術部 機械設計課 シニアエキスパート 兼 生販企画戦略課 奥山 祐三氏

「大塚商会さんは、何か問題が生じたときのレスポンスが早いので、非常に安心感があります。サーバのリモート監視もお願いしているのですが、データのバックアップを取り忘れただけで、すぐに連絡が来たときは本当に驚きました」

大塚商会担当者からのコメント

「システムありきではなく、現状を知ることから始める重要性を再認識しました」

株式会社デンコー様は、最初にシステムありきではなく、現時点の業務遂行上の課題をすべて洗い出し、その改善に取り組むところから始められました。社長自らが強いリーダーシップを発揮され、経営体質の強化を図るという明確な目標を示したことが、短期間で業務改革を成功させた要因の一つだと思います。

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この導入事例で使われた製品・システム

2010年11月取材

(注)本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞等は取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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