ID・パスワードを一括管理できる「OTSUKA GATE」

2023年1月17日公開

止まらない革新、ID管理のその先へ

Officeソフトや画像編集ソフトなど、インターネット経由で利用するクラウドサービスが普及しています。総務省の調査によると、約7割の企業が何らかのクラウドサービスを利用しており(2021年9月時点)、今後もクラウドサービスの利用が増加していくことは間違いないでしょう。

クラウドサービスはネットワーク回線につながってさえいれば、どこでも利用できる便利なサービスである一方、「ID・パスワード管理の煩雑さ」がついて回ります。
管理者の中には、「従業員がID・パスワードをよく忘れるため、その管理を手間に感じる」「従業員がパスワードを任意で設定しているためセキュリティが心配」と感じる方もいらっしゃることでしょう。

大塚商会では、そのようなID・パスワードを1つにまとめて安心・安全かつ便利に利用できるサービス「OTSUKA GATE」を2022年6月1日より提供開始しました。OTSUKA GATEを導入することで、面倒なID・パスワード管理業務の負荷低減が実現します。

 

今回はOTSUKA GATEのプロモーションを手掛けるマーケティング本部の森田課長にOTSUKA GATEの魅力や競合サービスとの違い、今後の展望などを解説してもらいました。

マーケティング本部 クラウド基盤プロモーション部
課長 森田 健司

1996年、株式会社大塚商会入社。現クラウド基盤プロモーション部へは2022年7月に配属され、主にOTSUKA GATEのプロモーション・拡販業務に従事。

1つのID・パスワードでクラウド・オンプレミスの各種サービスへログインできる

―――OTSUKA GATEのサービス内容をお聞かせください。
OTSUKA GATEは、1つのID・パスワードで複数のサービスへログインできるパスワード一括管理・セキュリティ対策サービスです。
クラウドサービスご利用者であれば分かるかと思いますが、各クラウドサービスにログインするためには、サービスごとに異なるID・パスワードをそれぞれ入力しなければなりません。

そのため、「ID・パスワードを忘れる従業員が続出する」「同じパスワードを使い回したり、誰でも見える場所にパスワードをメモしている」など、セキュリティ上好ましくない管理になってしまっている企業が一定数あることでしょう。

1つのID・パスワードで複数のサービスへアクセスできるOTSUKA GATEは、それらの課題を解決するツールになります。
SAML認証という規格でログインできるサービスであれば基本的には全て対応しており、最初にOTSUKA GATEの管理画面にログインすれば、そこから従業員に付与された各サービスへID・パスワードの入力不要でアクセスすることができます。
また各サービスのログイン画面を先に開いた際には、自動的にOTSUKA GATEのログイン画面が開くようになっています。

―――OTSUKA GATEの具体的な機能を教えてください。
OTSUKA GATEには4つの機能があります。

  • ● シングルサインオン(SSO)
  • ● 認証管理
  • ● アカウント管理
  • ● お客様マイページ

まず、「シングルサインオン(SSO)」。
これは先ほどお伝えした、1つのID・パスワードで複数のクラウドサービスへログインできる機能です。

「認証管理」は、公共のネットワークからのアクセスを制限したり、「証明書」がインストールされた特定のデバイスからのみアクセスを許可することで、企業が求めるセキュリティ対策を実現できる機能です。
例えば、私用スマートフォンからのアクセスを制限し、セキュリティリスクを抑えることができます。

「アカウント管理」は、OTSUKA GATE利用中の従業員のアカウントを管理する機能です。
新入社員へ新しくアカウントを付与したり、退職者のアカウントを削除したりできます。

最後は「お客様マイページ」。当社が提供しているお客様用ポータルサイトです。
OTSUKA GATEを含む各サービスのマニュアル閲覧、契約内容確認、ビジネスeラーニングなど、当社サービスの利用をサポートするコンテンツが用意されています。OTSUKA GATEにログインすると、直接お客様マイページにアクセスできます。

「便利で安全にクラウドサービスを使って欲しい」ため、基本機能は無料で提供

―――OTSUKA GATEをリリースした背景は何でしょうか。
当社でクラウドサービスをご利用中のお客様に、サービスをより便利かつ安全にご利用いただきたいという思いから、リリースしました。「OTSUKA GATEを売りたい」という発想ではなく、あくまで「便利かつ安全にクラウドサービスを使って欲しい」という思いが軸にあるため、基本機能は無料で提供しています。

―――OTSUKA GATEを導入することでセキュリティ面も改善されるのでしょうか。
改善されます。セキュリティ対策の基本は入り口を少なくすることです。例えば、何かを警備するとしても、侵入者が入ってこられる入り口は少ない方が守りやすく、リスクは減りますよね。
OTSUKA GATEを導入することで、少なくともその入り口は1つになるため、セキュリティの向上が期待できます。
OTSUKA GATEが担うセキュリティの領域はごく一部ではありますが、“ID・パスワード管理をしっかりする”というセキュリティ対策の第一歩を踏み出せるサービスであると考えています。

―――2022年6月のリリースから、OTSUKA GATEの反響を教えてください。
おかげさまで、ご契約社数は毎月2倍ずつ増えています。企業規模・業種問わず、多様なお客様にご利用いただいています。

OTSUKA GATEの特徴は「低コスト」と「エンジニアによる充実のサポート体制」

―――既にシングルサインオンは各社が提供しています。他サービスと比べたOTSUKA GATEの特徴は何でしょうか。
他サービスとOTSUKA GATEが違うポイントは3つです。

  • ● 大塚商会契約クラウドサービスへのシングルサインオンやお客様マイページなどの基本機能が無料
  • ● 他社契約クラウドサービスへのシングルサインオンや証明書利用など、基本機能以外の機能も1ユーザーあたり月額150円とリーズナブル
  • ● 全国にいる大塚商会エンジニアによる充実のサポート体制

まず基本機能が無料なので導入コストは競合他社と比較して、大きなアドバンテージがあると考えます。
また大塚商会には全国各地にエンジニアがいます。有償にはなってしまいますが、例えば「設定方法が分からない」という場合には、当社エンジニアが設定作業を代わりにさせていただくなど、サポート体制が充実していると自負します。

―――OTSUKA GATE導入をおすすめしたい顧客層を教えてください。
おすすめしたい顧客層は、第一に「複数のクラウドサービスを利用している企業」です。OTSUKA GATEを導入いただくことで、利便性およびセキュリティ面が向上するためです。

また、「現在はクラウドサービスを1つしか使っていない企業」であっても、クラウドサービス単体ではできないIP制限や証明書認証といったセキュリティ機能が追加できるメリットがあります。それに加えて今後クラウドサービス利用が増えることはあっても減ることはないでしょう。その意味で、早めにOTSUKA GATEを導入していただき、入り口を1つに絞った上で、今後利用するクラウドサービスの種類をどんどん増やしていくのも有効です。
一方で、「既に他のシングルサインオンサービスを導入している企業」については、設定変更の手間がかかるのと、切り替え時に一時的にクラウドサービスを利用できない期間が発生してしまうため注意が必要です。

―――最後にOTSUKA GATEの今後の展望をお聞かせください。
OTSUKA GATEをより利用しやすいように機能改善を進めていきたいと考えています。具体的には、現状管理者にお願いしているIDの追加や削除などの作業を、代行する「らくらくシリーズ」の追加を予定しています。
また各クラウドサービスとOTSUKA GATEの接続方法を記載したマニュアルも増やしていき、スムーズにご利用いただける環境を整えたいと思っています。

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