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販売管理システム
【業種別】在庫管理システム25選! 各システムの特徴や選び方を分かりやすく解説!
在庫管理システムは企業が持つ商品の在庫を効率的に管理・最適化するシステムのことです。近年は企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)も進展しており、従来の紙やExcelを用いた管理からシステムを活用した管理方法に移行する企業も増えてきています。
当記事では、在庫管理システムの概要や導入するメリットなどを解説します。加えて、おすすめの在庫管理システム25選を業種別にご紹介していますので、システムの選定にお悩みのご担当者はぜひお役立てください。
目次
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在庫管理システムとは
在庫管理システムとは、商品の在庫情報を一元的に管理し、業務の効率化や在庫精度の向上を図るためのツールのことです。
従来の紙やExcelを用いた在庫管理に比べ、リアルタイムでの情報更新や正確なデータの取得が可能で、入力ミスなどのヒューマンエラーも削減します。在庫管理に役立つ機能を多数備えているシステムとなっており、近年は企業のDX促進の背景からも製造業や小売業をはじめ、多くの業界で活用されています。
在庫管理システムの主な機能
在庫管理システムに搭載されている機能は製品ごとに細かく異なりますが、一般的に搭載されている機能は以下のとおりです。
機能名 | 機能の役割・メリット |
---|---|
在庫数一覧管理機能 |
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入庫・出庫管理機能 |
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返品処理機能 |
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棚卸補助機能 |
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在庫状況分析機能 |
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マスター管理 |
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なお、在庫管理そのものの業務内容については、以下の記事で解説しています。併せてお役立てください。
在庫管理システムの種類
在庫管理システムには、その提供形態や開発方式などに応じて、さまざまな種類があります。ここでは、在庫管理システムの種類について「提供形態」「開発方式」「システムタイプ」の三つの観点から解説します。
提供形態
在庫管理システムの提供形態には、大きく分けて「オンプレミス型」と「クラウド型」があります。
オンプレミス型は自社でシステム自体を構築し、専用のサーバーで運用するため、セキュリティやカスタマイズ性に優れる一方、導入コストや保守の手間がかかります。クラウド型はインターネット経由で利用する形態で、初期費用が抑えられ、スピーディーな導入が可能な点が特長です。
開発方式
在庫管理システムの開発方式には、あらかじめ機能が組み込まれた「パッケージ型」と、自社の業務に合わせて一から開発する「スクラッチ開発型」があります。
パッケージ型は短期間で導入できる点が魅力ですが、自社業務との相性に注意が必要です。一方でスクラッチ開発型は導入コストや期間がかかるものの、独自業務に特化したシステムを構築することができます。
システムタイプ
在庫管理システムには、幅広い業種で使える「汎用(はんよう)タイプ」、特定の業界や業務に特化した「業種特化タイプ」、少人数の事業者向けに設計された「小規模タイプ」などがあります。
自社の業種や業務内容、会社規模に合ったシステムを選ぶことで、導入後の運用もスムーズになります。また、在庫管理における課題や導入目的をあらかじめ明確にしておくことで、最適なタイプを判断しやすくなるでしょう。
在庫管理システムを導入するメリット
在庫管理システムを導入するメリットには、以下のような点が挙げられます。
- リアルタイムの在庫数を可視化できる
- 適切な在庫数を維持できる
- 棚卸作業の負担を軽減できる
- 生産性を向上できる
- 紙・Excel管理でのデメリットをカバーできる
ここでは、それぞれのメリットについて具体的に解説します。
リアルタイムの在庫数を可視化できる
在庫管理システムを導入することで、商品の在庫状況をリアルタイムで確認できるようになります。これにより在庫確認の作業が円滑になり、社内のどこからでも正確な情報を取得できるため、受発注や顧客対応がよりスムーズに行えるようになります。さらに拠点が複数ある場合でも、在庫情報を一元管理できるため、倉庫や店舗など複数拠点の在庫状況を正確に把握できる点も大きなメリットです。
適切な在庫数を維持できる
在庫管理システムを活用することで、リアルタイムの在庫数と過去のデータを基に仕入のタイミングや数量を的確に予測できます。適切な在庫数を維持できるようになれば、在庫の過不足が抑えられるほか、余剰在庫による保管コストや欠品による販売機会損失のリスクも軽減されます。さらに安定した商品供給の実現により、取引先との信頼関係の構築にもつながります。
棚卸作業の負担を軽減できる
棚卸作業は従来、時間と手間がかかる業務でしたが、在庫管理システムを導入することで大幅な効率化に期待できます。例えば、ハンディターミナルで商品や備品に登録されたバーコードを読み取ることで、正確かつスピーディーに棚卸を行うことが可能です。紙を用いたアナログな手作業に比べて、作業効率と精度が大きく向上し、業務負担の軽減と在庫データの精度向上の両方が実現できます。
生産性を向上できる
在庫数の可視化や適正在庫の維持、業務負担の軽減などのメリットにより在庫管理業務全体がスムーズに進行できるようになります。担当者の負担や作業時間も軽減され、他の業務にリソースを振り分けることも可能になります。その結果、全体の業務効率や生産性が向上し、組織としてのパフォーマンスを改善することができるでしょう。
紙・Excel管理でのデメリットをカバーできる
従来の紙やExcelでの在庫管理は、入力ミスや属人化、データの一元化が困難といった課題があります。在庫管理システムにはこれらの課題を解決するための機能が多数搭載されており、手作業による入力ミスを軽減や、在庫管理に関する正確なデータをリアルタイムで把握し、一元的に管理することが可能です。さらに大量のデータ処理や集計、分析もシステム上にて自動で行えるため、作業効率と精度を大幅に向上することが可能です。
在庫管理システムの失敗しないための選び方
在庫管理システムは、多くのベンダーから販売されています。その中から、自社に最適なシステムを選定するためにも、以下のようなポイントを意識するとよいでしょう。
- 自社の課題を解決できるシステムか
- 在庫管理の対象と方法が自社とマッチしているか
- カスタマイズ性や拡張性に長(た)けているか
- 既存システムや新規サービスと連携性があるか
- 導入前後のサポート体制が整っているか
ここでは、それぞれのポイントについて具体的に解説します。
自社の課題を解決できるシステムか
在庫管理システムを選ぶ前に、自社が直面している在庫管理の課題を洗い出し、それをどう解決したいのかを明確にすることが大切です。例えば、「在庫の過不足が頻発している」「入力作業に時間がかかっている」「販売可能な在庫数があいまいで欠品がよく起こる」といった課題を整理することで、必要とする機能や改善したいポイントが見えてきます。そのうえで、課題にマッチする機能や使い勝手を持つ製品を選びましょう。具体的には導入目的や予算、必要な機能をリストアップしておくことで、ミスマッチのない選定が可能になります。
在庫管理の対象と方法が自社とマッチしているか
在庫管理の対象となる商品や保管場所、管理方法は企業ごとに異なります。管理対象が商品か原材料や部品か、保管場所が倉庫か店舗かといった違いに応じて、自社の在庫管理に適した機能が備わっているかを確認することが重要です。例えば食品業界であれば、ロットごとの賞味期限の管理やケースやバラといった複数の荷姿ごとの管理が可能かなど、業界特有の機能が搭載されているかを事前に確認しておくと安心です。
カスタマイズ性や拡張性に長けているか
事業の成長や業務内容の変化に伴い、在庫管理の要件も変わっていく可能性があります。そうした変化に柔軟に対応するには、カスタマイズ性や拡張性に優れたシステムを選ぶことが重要です。例えば、伝票入力画面に項目を自由に追加できたり、オリジナルの在庫集計表や場所別の在庫一覧表を作成したりできるシステムであれば、自社の業務に合わせて柔軟に対応でき、長期的に活用しやすくなります。
既存システムや新規サービスと連携性があるか
在庫管理システムは、単体で導入しても他の業務システムと連携できなければ、効率化の効果は限定的です。そのため、販売管理や会計などのシステムと連携可能かどうかを事前に確認することが重要です。たとえ現在、それらのシステムを導入していなくても、将来的に拡張・統合できる連携機能を持っているかどうかは、選定時に見ておくべき重要なポイントです。CSVやAPI連携の有無、連携可能な外部サービスの一覧なども確認しておきましょう。
導入前後のサポート体制が整っているか
在庫管理システムを導入する際は機能面だけでなく、ベンダーが提供する導入前後のサポートも重要なチェックポイントです。導入前であれば導入目的や課題を丁寧にヒアリングしてくれたり、最適な提案をしてくれたりするのかを確認しましょう。また、導入後のトラブル発生時にリモートでの操作説明や、場合によっては訪問でのサポートを受けられるかなど、運用を支える体制が整っているかも大きな判断基準となります。対応方法や対応可能時間など、具体的なサポート内容を確認しておくと安心です。
自社の業種・業界に精通したベンダーか
在庫管理システムの導入を成功させるには、業界特有の商習慣や在庫フローを理解しているベンダーを選ぶことが重要です。業種・業界ごとに異なる在庫管理の扱い方など、詳しく知見がある事業者であれば、自社の課題や運用に即した的確なアドバイスが得られ、実情に合ったシステム提案を受けやすくなります。
【業種別】在庫管理システムおすすめ25選
ここからは、在庫管理機能を搭載しているおすすめのシステム25選を業種別にご紹介します。それぞれの製品の特長を簡潔に解説していますので、在庫管理システムの選定にお悩みの方はぜひご参考ください。
汎用タイプ
幅広い業種向けの在庫管理システム6選
まずは、一般的な在庫管理に必要な機能を搭載している汎用タイプの在庫管理システムです。特有の商習慣や業務フローがない企業におすすめの製品となります。
1.「SMILE 販売」|株式会社大塚商会
「SMILE 販売」は、売上・売掛から仕入・買掛、在庫管理までの全般をカバーする販売管理システム(ソフトウェア)です。マスターや伝票に独自項目の追加や、各種実績の集計・オリジナル帳票の作成・多角的なデータ分析などをシステム上で完結できます。
あらゆる業種・業態に対応する在庫管理機能もオールラウンドに搭載されています。ケース・バラといった荷姿管理や、色・サイズ・形状といった種別ごとの管理、委託・受託や預け・預かりなど、さまざまな在庫形態に対応します。また、適正在庫割れの商品をいち早く把握できる機能や、入出荷の履歴を確認しタイムリーに在庫状況の把握できる機能なども搭載されています。そのほか、在庫引当機能・セット品管理機能などで在庫管理業務を包括的に効率化することが可能です。
「SMILE 販売」の詳細は記事後半でもご紹介していますので、ご興味のある方はぜひ併せてご覧ください。
2.「Aladdin Office」|株式会社アイル
「Aladdin Office」は、5,000社以上の導入実績を基にユーザーのフィードバックを丁寧にパッケージへ反映することで完成度の高いパッケージ化を実現している販売管理システムです。在庫管理の主な機能として「セット品管理」「在庫管理帳票」「入出庫管理」などを搭載しています。
「セット品管理」では、製品と部品の構成を登録することで、製品を作るために必要な部品数や、現在の在庫で製品を幾つ作ることができるかを把握することが可能です。
「在庫管理帳票」では、ロットナンバーまたはシリアルナンバー(製造番号)別の在庫管理に標準対応しており、在庫状況を把握しやすくなるのはもちろん、適正在庫一覧表や日別予定在庫一覧表など、多角的な視点から在庫最適化をサポートします。
また、「入出庫管理」では積送在庫管理が実装されており、移動中の在庫数管理や受入登録が可能となり、より詳細で正確な在庫管理を実現可能です。
3.「Cloud BizApps 受発注管理」|株式会社ソースリンク
「Cloud BizApps 受発注管理」は、マイクロソフト社のクラウド業務システム開発プラットフォーム「Power Platform」を使用した業務アプリケーションパッケージです。機能が豊富で堅固な「PowerPlatform」上に、営業管理の基本的な機能を実現しているため、低価格かつ強固な基盤と拡張性を備えた製品となっています。
主に企業における受発注業務を管理する機能が多数備わっており、現在の在庫数の確認や自動引当、在庫不足のアラートなど、適切な在庫管理を実現するための機能も利用できます。また、 Microsoft 365を利用していれば、ドキュメントやメールとの連携機能も使用できる点も特長です。
4.「Flexi」|大京システム開発株式会社
「Flexi」は、標準システムをベースにセミオーダー方式で企業の要件に合わせたシステム構築を提供しています。商社やアパレル、設備・機械メンテナンスなど、幅広い業種への導入実績があり、多くの成功事例を有しています。
当製品の販売管理システムでは、在庫照会画面を閲覧でき、在庫推移管理によって実績と予測を把握することができます。これにより適正在庫の維持を実現することが可能です。そのほか、ロケーション管理や棚番管理、預け在庫・預かり在庫にも対応しています。
また、システム上で管理している複数のデータを集約し、リアルタイムで閲覧することも可能です。さまざまな形式でアウトプットした情報があれば、在庫管理の適正化や戦略的な経営判断の根拠として活用できるでしょう。
5.「KikanTree」|株式会社ビビッドソウル
「KikanTree」は、「半分パッケージ × 半分カスタマイズ」を掲げる、柔軟性に富んだ業務・基幹システムパッケージです。業務システムや基幹システムに必要な各種パーツがあらかじめ備えられており、企業ごとの業務フローに応じてパーツを組み合わせることで、不足している機能は追加開発により補うことができます。
在庫管理機能をはじめ、顧客データ管理、商品発送管理、配送ルート管理、請求管理、数値目標管理など、幅広い機能を搭載しており、業務全体の効率化を図れる点が特長です。また、サポート体制も充実しており、専任担当者の配置やチャットグループの設置、定期的なヒアリングの実施などにより、導入から運用までの不安やトラブルの解消を支援する環境が整っています。
6.「KEY SO-CO」|株式会社豊田自動織機 トヨタL&Fカンパニー
「KEY SO-CO」は、在庫管理に必要なあらゆる機能を標準パッケージ化した比較的シンプルな在庫管理システムです。「賞味期限などの商品管理ができておらず、廃棄が発生している」「ロケーション管理が不十分で、特定の人にしか物の場所が分からない」といった、在庫管理にありがちな課題を解消することができます。
また、当製品はオンプレミス型でありながら、カスタマイズを行わずとも在庫管理に必要な機能を標準で備えているほか、運用に応じて設定の変更や機能の追加も可能です。導入時には、簡単にインストールや初期設定が行えるツールが用意されており、スムーズな導入を支援します。さらに倉庫内業務の流れに即したメニュー構成と、分かりやすい操作画面が提供されているため、各画面の指示に従って直感的に作業できる点も大きな魅力です。
製造業向け
製造業向けの在庫管理システム5選
続いては、製造業向けの在庫管理システムを五つご紹介します。
1.「Factory Advance」|株式会社イーポート
「Factory Advance」は、個別受注型製造業に特化したシンプルで使いやすい画面設計の生産管理クラウドシステムです。個別受注生産を行う中小製造業が抱える課題を解消する収益管理に特化したオールインワンシステムであり、在庫管理をサポートする機能も搭載しています。
例えば、在庫の入庫・出庫を一元的に管理できるほか、受注登録時の在庫引当も可能です。また、仕入数量や仕入価格を登録し、費用データを製造原価(実績値)として売上データと照合することで、案件ごとの利益を正確に把握することができます。
加えて、導入前後のサポート体制も充実しており、各種帳票フォーマットの提供や、会計ソフト連携用のCSV出力・API連携による専用環境の構築にも対応してもらえます。導入後は定例ミーティングが開催され、運用中の疑問や課題を随時解消できる点が魅力です。
2.「FutureStage」|株式会社日立システムズ
「FutureStage」は、生産管理・販売管理を中心とした統合管理により、製造業が抱える経営課題を解決する基幹業務ソリューションです。正確かつリアルタイムな在庫管理を可能にし、品質管理に不可欠なトレーサビリティの実現にも対応しています。
例えば、入出荷実績・棚卸・製造予定・出荷予定・入荷予定などのデータに基づき、常に正確な在庫状況を把握することが可能です。さらに中間工程での生産実績入力がリアルタイムで在庫に反映されるため、仕掛品の在庫も正確に管理できます。
加えて、棚番在庫の可視化を実現できるほか、受入・仕掛品・製品・出荷の各ロット番号から、受入、中間作業、製品入庫、製品出荷といった実績情報を追跡・確認できる点も特長です。
なお、本製品は製造業向けに加え、卸売業・小売業向けのパッケージも提供されており、これらの業種においても導入を検討する価値のあるシステムだといえるでしょう。
3.「FlexProcess」|NECネクサソリューションズ株式会社
「FlexProcess」は、生産管理・品質管理・原価管理、そして業界特有の商習慣に対応した販売管理を強みとするプロセス産業(素材・化学など)向けの統合業務パッケージです。全社的な在庫状況の把握や履歴の追跡など、在庫管理に必要な情報をスムーズに参照できる機能を備えています。
具体的には、「入出庫管理」「ロット管理」「棚卸管理」などの機能が利用可能です。例えばロット管理では、仕入業者からの原料受入から最終製品の出荷までに関わる全ての在庫の受払実績をロット、またはサブロット単位で記録できます。さらにロット追跡機能により、企業内のサプライチェーンにおけるロットおよびサブロットの履歴情報を参照することも可能です。
4.「WMSics(ダブリューエムシクス)」|株式会社アイ・シー・エス
「WMSics(ダブリューエムシクス)」は、製造業をはじめとする中堅規模企業向けの在庫管理システムです。パッケージ製品でありながら自社開発されているため、ユーザーの要望に応じて多様なカスタマイズにも柔軟に対応できます。
主な機能として、「ロケーション管理機能」「入出庫管理機能」「在庫管理機能」を備えており、これらにより在庫状況の「見える化」や、入出庫作業の標準化・効率化を実現します。例えばロケーション管理機能では、固定ロケーションとフリーロケーションの併用運用が可能で、先入れ先出しの徹底や作業スピードの向上が期待されます。また、在庫管理機能では、商品別・ロケーション別の在庫情報をリアルタイムで確認できるほか、ロット番号や期限日情報の管理にも対応しているのが特長です。
5.「SmartF」|株式会社ネクスタ
「SmartF」は、「充実した機能と拡張性」「スモールスタート」「圧倒的な提案力」を特長とする生産管理クラウドシステムです。豊富な機能と幅広い連携実績を有するだけでなく、機能単位や部門単位での部分導入が可能なため、スモールスタートによる柔軟な運用にも対応しています。また、現場を熟知した担当者による現場改善ノウハウの提供など、サポート体制も充実しています。
在庫管理に関連する機能も多数備えており、「バーコード管理」「構成品ごとの在庫管理」「ロット・期限管理」など、さまざまな機能を活用できます。これらにより、リアルタイムで正確な在庫状況の把握が可能となり、将来的な在庫の可視化や在庫管理業務の効率化も期待できるでしょう。また自社の基幹システムとしての導入だけでなく、既存システムと連携したり、一部機能のみを導入したりできるなど、柔軟な導入方法も魅力の一つです。
EC・通販業向け
EC・通販業向けの在庫管理システム5選
続いては、EC・通販業向けの在庫管理システムを五つご紹介します。
1.「SMILE V 2nd Edition Smart通販」|株式会社大塚商会
「SMILE V 2nd Edition Smart通販」は、個人向けの通販業務を支援するシステムです。快適かつ迅速な通販業務を実現する多彩な機能に加え、卸売業務に対応する機能も備えており、通販業務と卸売業務を一元的に管理できます。
請求業務、売上・仕入・在庫などの情報を単一のシステムで一元管理できるため、煩雑な業務の効率化が可能です。また、ECサイトやCTIとの連携により、作業効率の向上と実績管理の確実性を実現します。さらに詳細な注文情報や対応履歴の管理機能を活用することで、的確なターゲット抽出が可能となり、リピーターの獲得にも寄与します。
2.「TEMPOSTAR」|SAVAWAY株式会社
「TEMPOSTAR」は、複数のECサイトやネットショップの運営を連携・自動化・効率化できるEC事業者向けの一元管理システムです。運用に合わせた柔軟なカスタマイズが可能で、業務効率を高める多彩な機能が備わっています。
在庫管理機能では、複数店舗の在庫数を自動で一元管理でき、同一商品の在庫情報を各店舗間で共有することで、在庫状況をスムーズに把握できます。さらに複数倉庫の在庫を管理できる「マルチロケーション機能」も搭載されており、分散された在庫に対して受注引当・出荷・配送指示・処理を行うことが可能です。これらの機能により、適正在庫の維持、在庫の過不足防止、販売機会損失の回避といった効果が期待できるでしょう。
3.「GoQSystem」|株式会社GoQSystem
「GoQSystem」は、EC事業における受注業務、商品登録、在庫連携、出荷業務、売上・収支管理など、通販業務を効率化する一元管理システムです。「受注管理」「在庫連携」「商品管理」「売上管理」「物流管理」などの機能を備え、業務効率の向上だけでなく、データ分析を通じた事業成長の支援も期待できます。
在庫管理に関しては、各ネットショップやモールからの受注・仕入に応じて在庫の増減を自動処理し、各ショップの在庫数を常に最新の状態に保つ「在庫連携機能」が搭載されています。この機能により、適切な在庫管理が可能となり、売り越しや販売機会の損失といったリスクを回避することが可能です。
4.「CROSS MALL」|株式会社アイル
「CROSS MALL」は、商品登録・在庫管理・受注管理・発注・仕入など、EC運営業務を一元管理できるASPソフトです。複数のECショップを展開する際に煩雑になりがちな業務を効率化し、最適な店舗運営を支援します。
在庫管理機能としては、「在庫の自動更新」「在庫数の振り分け」「在庫割れ・発注点割れの確認」などが搭載されています。これらの機能により、正確な在庫数の把握や在庫分散リスクの軽減、発注ミスの防止、販売機会損失の回避が可能になります。また、導入前のヒアリングやデモンストレーション、導入後の運用サポートといったサポート体制も充実しており、安心して導入を進められる点も大きな魅力です。
5.「mylogi」|アートトレーディング株式会社
「mylogi」は、商品在庫管理から入荷・出荷管理まで、EC物流における全てのフローをプラットフォーム上で完結できる管理システムです。OMS(オーダーマネジメントシステム)に加えて、WMS(倉庫管理システム)も搭載しており、EC業務全体を包括的に管理することが可能です。
在庫管理機能としては、「入荷登録・検品・棚入れ」「注文管理」「出荷管理・帳票出力」「在庫照会・在庫追跡」などがあり、正確かつ効率的な在庫管理を実現します。さらに倉庫管理、入荷・入庫・受注・出荷予定の管理、ハンディ端末対応、軽減税率対応、出荷通知メール送信など、細やかな機能も充実しており、現場の多様なニーズに対応できます。
食品業向け
食品業向けの在庫管理システム5選
続いては、食品業界向けの在庫管理システムを五つご紹介します。
1.「SMILE V 2nd Edition FOODMASTER」|株式会社大塚商会
「SMILE V 2nd Edition FOODMASTER」は、食品業界特有の商習慣に対応した機能を搭載した販売管理システムです。トレーサビリティに欠かせないロット管理や賞味期限管理にも対応しており、「食の安心・安全」と「使いやすさ」を追求しています。
在庫管理においても食品業界ならではの機能が充実しており、在庫一覧表では「総バラ数」の表示に加え、「荷姿別」「内訳別」「ロット別」での把握が可能です。また、商品倉庫マトリックス表を活用することで、倉庫ごとの在庫数も正確に管理できます。
さらに「荷姿管理」や「預け・預かり管理」など、業界特有の商習慣に対応した機能も搭載されており、実務に即した柔軟な運用が可能です。
2.「豪商」|株式会社プラネックス
「豪商」は、全国の食品企業約5,000社を対象としたアンケート調査を基に開発された食品業界向けの経営支援システムです。全国各地のさまざまな食品企業への導入実績を通じて蓄積されたノウハウが標準機能として搭載されています。
在庫管理機能では、原材料・中間品・製品の在庫情報をリアルタイムで把握でき、効率的な在庫管理を実現します。加えて、トレーサビリティ機能により「食の安心・安全」を支援し、賞味期限や産地情報の管理機能も標準で備わっています。
3.「EXPLANNER/Ax」|日本電気株式会社
「EXPLANNER/Ax」は、食品卸売業界特有の業務要件に対応し、課題解決を支援する販売管理システムです。食品卸売業に特化した商品管理・在庫管理機能をはじめ、多様な受注・発注形態への対応、経営の「見える化」を実現する分析機能などを備えています。
在庫管理においては、「原料から製品までの一貫した実績管理」「ロット別(賞味期限別)の在庫管理と受払記録」「バラ・ボール・ケースといった細かな荷姿管理」など、食品業界の商習慣に即した機能が利用可能です。
4.「Fooding Journal」|株式会社プロス
「Fooding Journal」は、飲食店向けの業務管理システムです。多店舗展開する飲食店企業に必要な機能を搭載しており、一括導入はもちろん、必要な機能だけを選んで導入することも可能です。これにより、自社の状況や環境に応じた柔軟な導入が実現できます。
仕入データと棚卸機能を連動させることで、数値管理を効率化し、精度の高い在庫管理が可能となります。また、食材の廃棄や店舗間移動の管理、仕入データの別勘定科目への振替機能など、飲食業に特化した実用的な機能も多数備えています。
5.「ツクルデ」|株式会社カンブライト
「ツクルデ」は、食品製造業界のDXを促進し、トレーサビリティを実現する食品情報管理システムです。原材料の入荷から衛生記録、製造日報、在庫管理、商品出荷、受注書類の発行まで、一連の業務におけるトレーサビリティを確保し、業務全体の効率化を支援します。
原材料の入荷・投入や製品の出来高・出荷といった記録データの検索が可能なほか、庫内温度の自動取り込みや複数点測定、リアルタイムモニタリングなど、食品製造業に求められる多様な機能を搭載しています。
小規模企業向け
小規模企業向けの在庫管理システム4選
最後に小規模企業向けの在庫管理システムを四つご紹介します。
1.「zaico」|株式会社ZAICO
「zaico」は、入出庫から発注・棚卸までの業務を効率化・自動化する在庫管理システムです。PCだけでなくスマートフォンでも直感的に操作できる利便性が特長で、カメラに商品やバーコードをかざすだけで入出庫処理やデータの登録・検索ができます。
また、「フィルター・絞り込み検索」や「在庫数の少ない順での並び替え表示」など、豊富な検索機能により、必要なデータをスムーズに閲覧できるのも魅力です。利用できる機能はプランごとに異なるため、自社の規模や業務内容、予算に合わせて柔軟に導入することができるでしょう。
2.「ロジクラ」|株式会社ロジクラ
「ロジクラ」は、ECサイト、実店舗、卸売業の在庫情報を一元管理できる在庫管理システムです。フリーロケーション管理やリアルタイム在庫の可視化、拠点ごとの在庫把握、セット商品の管理など、基本的な在庫管理機能を幅広く搭載しています。
また、アパレル・雑貨・化粧品・既成食品など多様な商材への対応実績もあり、業種を問わず導入が可能です。導入準備から運用サポート、業務改善の提案までサポート体制が整っているため、初めて在庫管理システムを導入する企業でも安心して利用を開始できるでしょう。
3.「eeeCLOUD」|テックポート株式会社
「eeeCLOUD」は、「easy(使いやすい)」「effective(効果が出る)」「economy(低コスト)」の三つを強みとする、クラウド型の在庫管理システムです。初心者にもやさしいシンプルな画面設計と、直感的に操作できるユーザーインターフェイスが特長です。
また、自社業務に合わせた柔軟なカスタマイズが可能なほか、ハンディターミナルを活用した入出荷作業の効率化にも対応しています。さらに既存の在庫管理システムからスムーズに移行できるオプションも用意されており、システムの見直しを検討している企業にとっても有力な選択肢となるでしょう。
4.「在庫らくだプロ」|株式会社ビーエスエルシステム研究所
「在庫らくだプロ」は、シンプルかつ多様な機能性を有した在庫管理ソフトです。導入メニューから必要な情報を登録することで、スムーズに運用を開始することができます。また、商品情報や初期在庫は専用の入力画面から簡単に登録でき、CSVファイルを利用することで商品台帳などのデータを取り込むことも可能です。
機能面に関しては在庫状況の確認、入出庫処理、棚卸作業を効率的に行える基本機能に加えて、ABC分析や商品回転率の表示、在庫推移のグラフ化など、在庫管理の高度な分析にも対応しています。これにより、より戦略的な在庫運用が可能になるでしょう。
中小企業の販売・在庫管理なら「SMILE 販売」
ここからは大塚商会が提供している「SMILE 販売」についてご紹介します。本製品は在庫管理機能を含む販売管理システムとなっており、企業が抱える販売に関わる課題を包括的にサポートします。
以下では「SMILE 販売」で利用できる在庫管理機能の特長や、お客様の口コミ・レビュー、導入事例などを記載していますので、ぜひご参考ください。
在庫管理機能の特長
「SMILE 販売」では、あらゆる業種・業態のニーズを網羅し、正確な在庫管理をサポートする機能が多数搭載されています。主な在庫管理機能としては、以下が挙げられます。
- 売上や仕入情報から在庫を自動計算
- 適正在庫割れの商品の把握
- 入出荷の履歴からタイムリーな在庫状況の確認
- 循環棚卸や棚卸結果のテキスト取込機能
これらの機能により在庫の正確かつ効率的な管理が可能になるほか、商品の動きを把握できるため、在庫不足が発生した際にはその原因を迅速に特定することも可能です。また、在庫引当処理機能により、受注と同時に在庫を確保できるため、「受注したのに在庫が足りない」といったトラブルも防止できます。
そのほか「セット品管理機能」も搭載されており、複数の商品を組み合わせたセット品として、販売実績や在庫を管理できます。入出庫処理時にセット品の入庫を登録すれば、構成品の出庫データを自動作成でき、売上・仕入データからは構成品の入出庫伝票も自動作成されます。例えばギフトセットのような商品では、単品在庫との振替や売れ残り在庫の解体管理も可能なため、販売機会の損失を防ぐことができます。
さらに本製品では、出荷数が確定した後に「出荷計上処理」を行います。受注に基づく出荷では自動的に売上データが、倉庫間の移動による出荷では出庫データが作成されます。これにより、各出荷に対して都度売上計上の確認作業を行う必要がなくなり、業務の効率化を図ることが可能です。
「SMILE 販売」の在庫管理機能をはじめとした販売管理に役立つ機能を分かりやすくまとめたカタログをご用意しています。無料でダウンロード可能ですので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
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お客様の声
「SMILE 販売」を導入いただいたお客様の声の一部をご紹介します。主に在庫管理に関するお客様の声をまとめましたので、本製品の導入をご検討中の方はお役立てください。
- 配送業のお客様
- 「店舗や各倉庫の在庫管理をタイムリーに行えるようになった。操作履歴も残すことができるので、トラブルが起きた際も原因を特定しやすくなった」
- 卸売/小売業/商業のお客様
- 「導入するまでは在庫管理が煩雑になっていたが、「SMILE 販売」を導入してからは都度売上をできるようになったため、在庫のズレが少なくなった」
- 食品/医薬/化粧品業のお客様
- 「複数の倉庫の在庫状況から入出庫作業まで簡単に行えるようになった。シンプルで使いやすいので、手順さえ覚えれば誰でも活用できると思う」
- 卸売/小売業/商業のお客様
- 「受注を加味した出荷可能数量が分かること、自由レイアウト帳票機能で自社オリジナルの書式が作成できたことがうれしい。ベンダーのサポート体制(保守)にも満足している」
- 医薬品/化粧品業のお客様
- 「特に在庫管理と棚卸作業に便利。海外貿易を行っている企業なので、入出荷データをスムーズに閲覧できるのはありがたい」
導入事例
最後に「SMILE 販売」を導入し、在庫管理の「見える化」を実現した企業「共和工機株式会社」の事例をご紹介します。
共和工機株式会社
地域・規模
中国・四国、100名以下業種・業界
卸売(専門商社)事業内容
機械工具卸
背景
機械工具商を営んでいる共和工機株式会社では、在庫管理機能がないシステムを利用しており、在庫状況がどのように変化しているのかが見えにくいことが大きな課題でした。また、アナログ集計により仕入れ品と販売品の数量、価格が一致せず、損益が分かりづらい状況だったといいます。
解決策・導入効果
そこで「リアルタイムで在庫数を把握できるシステム」に刷新したいという思いから、「SMILE 販売」を導入。数万種類もある製品在庫のリアルタイム管理を実現し、無駄な在庫がなくなったことで棚卸も毎月確実に行えるようになりました。
お客様からは「以前は、どこにどれだけ在庫があるのか、すぐには分からない状態でしたが、在庫管理機能によって無駄な在庫がリアルタイムに把握でき、金額ベースでは約3割も削減されました。全社のデータを一元管理できたことで、売掛や買掛集計に要していた業務時間を約20%は削減できています」とシステム導入による成果を実感いただいています。
「共和工機株式会社」導入事例の詳細は以下でご紹介していますので、当記事と併せてご覧ください。
まとめ
在庫管理システムは、煩雑になりがちな在庫管理業務を効率化するための有効なツールの一つです。導入することで各業務の自動化が可能になるだけでなく、正確な在庫数の把握ができるようになり、適正在庫の維持もしやすくなります。
また、ハンディターミナルなどを活用すれば、棚卸作業の負担も軽減可能です。在庫管理に関わるあらゆる業務の効率が向上することで、組織全体の生産性も高まるでしょう。特に従来の紙やExcelといったアナログ管理を行っている場合は、比較的大きな恩恵を得られる可能性が高いです。
しかし、在庫管理システムは多くのベンダーから提供されており、選定に苦労することも少なくありません。その際は、当記事で紹介した選定のポイントやおすすめ製品を参考に複数のシステムを比較検討することが重要です。
大塚商会では、企業の在庫管理業務の効率化を支援する「SMILE 販売」を提供しています。詳細は以下のページでご紹介していますので、この機会にぜひご覧ください。
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