第14回 今、大きく拡大している超ローコスト住宅ビジネス14

皆様こんにちは。船井総研 住宅・不動産ビジネスコンサルティングチームの原山長之です。今回は、ローコスト住宅を立ち上げ、社員5人で30棟達成の効率経営をされている企業の、今の課題と今後の展開について、ご紹介します。

超ローコスト住宅専門店「バナナ(877万円)住宅」で受注30棟を実現しているのは、千葉県の御園建設様。

この1年での大きな変化は何ですか?と聞くとこのような回答を頂いた。

「地元で超ローコスト住宅専門店として知名度がどんどん上がってきたことですね。最近はわざわざ事務所まで『バナナ住宅の資料ください』と来てくださるんです。」

昨年、この超ローコスト住宅をテーマに、弊社にてセミナーの講師をつとめていただいた。秋葉社長と御園専務の声は明るい。

しかし一見順調に見える御園建設も実は昨年一つ大きな難題を抱えていた。

現場でのミスやクレームの多発である。一気に増えた棟数に工務が追いつかなかったのだ。

一時は現場対応に社長自らが走り、色間違いの床材をはがしたこともあった。引き渡しの直前に玄関タイルの発注漏れが発覚。ひさしの位置が違う・・・など数えあげるときりがない。

「工務担当者の能力不足だ」
そう思い込んでいた。しかし現実は違った。

「あるお客様の仕様決めをするコーディネーターの様子をふと見てたんです。すると、何百枚もあるサンプルから壁紙を丁寧に決めているんです。しまった!と思いましたね。超ローコスト住宅のシンプルな売り方は営業には徹底していました。でも、契約後の仕様決めや図面作成は自由設計時代のままだったんですよね。」

超ローコスト住宅の顧客は極めてシンプルだ。
わざわざ提案しなければモデルハウスどおりの家で十分満足してくれる。
それをコーディネーターは理解していなかったのだ。

「早速、モデルハウスの仕様をベースに仕様決めのステップを簡略化しました。そして2回程度で仕様を確定し、着工までに資材はすべて発注を完了させる仕組みに変更しました。あと、監督が現場に集中できるように、納品や追加発注はすべて会社にいる事務担当に対応させました。きちんと机の上でやったほうが当然ミスも少なくなるわけです。」

ビルダーが30棟という節目を迎えるためのステップをまた一歩前進した御園建設。

秋葉社長は次の展開について、このように語る。
「実はもうすぐ新しいモデル太陽光搭載の「エコバナナ」がオープンするんです。バナナ住宅の価格なら、太陽光仕様にしても一般住宅の価格以下ですから絶対にお得ですよね。高品質でも低価格をこれからも推し進めたいと思います。」

商品開発に終わりはない。ローコスト住宅の次の展開として、バナナ住宅はバージョンアップを続けている。

次回は、超ローコスト住宅を真っ先に取り組まれた先進企業の展開をご紹介します。(7月12日(木)更新予定)

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