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第5回 叱ることで当たり前のレベルを上げる
叱るということは、当たり前のレベルを上げることだと考えてください。
営業でも大きな成果の前には目に見えない小さなことの積み重ねがあると思います。
逆にその小さな積み重ねをおろそかにすると、大きな成果も出ないのです。
前回のお話で「大きなことより小さなことを叱るべし」とお話ししましたが、それは組織内に「これくらいやって当たり前」と思わせる側面もあるのです。
例えば、依頼された見積書は当日中に出すように、毎日指導してみてください。
もし、当日中に出していない場合は叱るべきなのです。営業マンにしてみれば、今日でも明日でも大した違いにはならないし、受注するかしないかの差にはならないと感じるでしょう。
しかし、顧客は依頼したすべての見積書が当日中に来ると、ちょっとしたサプライズを感じることもあるでしょう。
「この営業マン、他の人と違うな」
「頼んだことは当日中にキチンと処理してくれる」
「信頼できる」
「ウチの営業マンに同じ対応をさせたい」という風に。。。。
これが毎回毎回であれば、なお強く思うと思います。次第に、営業マンも習慣化してくるようになり、当日中に対応するのが当たり前になります。ここがポイントなのです。
組織内の「当たり前のレベル」を上げるために、叱るべきなのです。
皆さんも当たり前のレベルを上げるために叱ると考えて、指導してあげてください。
この叱り方のコツを私が教わったのは、スポーツ界の全日本チームの元監督さん、有名な日本料理の料理長です。どちらも細かいことの積み重ねが重要だということを教えてもらいました。
次回もお楽しみに。
次回は2014年1月31日(金)の更新予定です。
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