第1回 「叱る」と「怒る」の違い

私が10年前に「叱り方講座」を開催しようと決意したのは、叱る人が減ってきていると感じたからです。
叱られる人口も減っていきますので、将来「叱る」ことが忘れ去られるようになるのでは?
と危機感を感じたのです。

なぜ?叱る人が減っているのか?

  1. 部下に無関心
  2. 怖い
  3. 叱り方がわからない

と思っています。
【1】、【2】をクリアするためにも【3】の叱り方の最低限のルールをしってもらいたい。と
思ったので講座を開始しました。

前回の講座の中で、「叱る」と「怒る」は違うのか?と質問を受けました。
また、以前に受けたTV取材でも同様の質問を頂戴しました。
この違いについて今日は解説しておきます。

辞書で引きますと、
叱る=目下の者の言動のよくない点などを指摘して、強くとがめる。
怒る=1.不満・不快なことがあって、がまんできない気持ちを表す。腹を立てる。いかる。
    2. よくない言動を強くとがめる。
とあります。

ほぼ同じだとお感じでしょうが、ここが違います「目下の者の言動のよくない点などを指摘して」という部分です。
つまり、よくない点を指摘して「正しい方向へ導く」プロセスが含まれるのが「叱る」ということです。
「怒る」とは単に腹を立てて怒鳴っているだけということなのです。

私の叱る定義は「感情の表現を伴って、その行いや言葉・考え方の誤りを指摘し、正しい方向へ導くこと」です。
「怒る」ではなく「叱る」を多用してあげてください。お願いします。
具体的に指摘してあげることがこの違いを埋めるポイントになると思います。

次回からも叱るをテーマに連載していきます。

次回は9月27日(金)の更新予定です。

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この記事の著者

株式会社NIコンサルティング コンサルティング本部長

世古 誠

滋賀大学経済学部卒業後、大手電気メーカー関連会社で半導体関連事業の営業担当として活動。トップセールスマンとして活躍する傍ら、営業支援システム構築のプロジェクトリーダーとして営業改革・営業関連システム導入に自ら取り組んだ経歴を持つ。
現在、NIコンサルティングのコンサルティング本部長として、常にお客様の視点を忘れることのない「コンサルティングセールス」の実践をモットーに、お客様の営業現場での改革を重点的に取り組んでいる。特に「叱り方講座」はマスコミでも取り上げられている人気の講座となっております。
株式会社NIコンサルティング

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