第7回 叱ったあとは「フォローすべし!」

今回もコラムをお読みいただきありがとうございます。

叱るのが上手な方は、日ごろから部下をよく誉めておられると思います。
回数の問題ではなく、誉めるべき時にタイミングよく賞賛を与えておられるのだと感じます。
そのお陰で「叱る」事の効果が増しているのではないかと私は考えています。叱るのも誉めるのもどちらも共通して言えることは、「部下をしっかり観察し、部下のことに興味を持ち、関与してあげること」が大切なのです。

さて、皆さんは誉め上手ですか? 叱り上手ですか?今回も前回に引き続き、「叱り方」のポイントを紹介してまいります。

【ポイント7】叱った後はフォローすべし
叱りっ放しはいけません!!
叱った後は、必ず一声掛けるようにしてあげてください。
叱られた本人は叱られた後に、多少なりとも気が立っていたり、逆に落ち込んでいたりするものです。

例えば、昨日の夕刻に上司に叱られた部下がいたと考えてください。
この部下は、すぐにカーッ!となる性格なので、冷静に叱られたことを受け入れることができず、帰宅した後も「腹が立つ」「あいつをいつかギャフンと言わせてやる」といった感情に支配され、眠れない夜を過ごし、その翌日もこの心理状態のまま出社したとします。
このままでは叱られたことを冷静に振り返ることがいつまで経ってもできません。
そんな時、上司のフォローが活きるのです。

一番簡単なのは電話で、「おはよう!元気か?頑張ってくれよ。頼んだ!」だけで結構ですので、フォローしてあげてください。
叱られた側の部下は、これで少しは冷静になれます。
注意してほしいのは、フォローするときに細かい話まで持ち出してネチネチ言わないことです。「さらりフォロー」をするのが重要です。
部下はこれで冷静になります。
攻撃の対象になっている上司から、電話をもらった意味を感じてくれるからです。
「ちゃんと君のことは気に掛けているんだ」「ちょっと言い過ぎたかもしれないな」そういう意図を感じ取ってくれます。
部下が1回、2回のフォローで、こういった感情を感じ取ってくれてなくても「さらりフォロー」を継続してみてください。
徐々にですが理解を示すようになりますし、自分が上司側に回ったときも同様に部下にフォローしてくれるはずです。

これで皆さんが叱ったことが活きてくるのです。
叱った後のフォローを上手く使って叱った内容を冷静に見つめさせるようにしましょう。
これ、結構効きます。

次回は3月28日(金)の更新予定です。

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この記事の著者

株式会社NIコンサルティング コンサルティング本部長

世古 誠

滋賀大学経済学部卒業後、大手電気メーカー関連会社で半導体関連事業の営業担当として活動。トップセールスマンとして活躍する傍ら、営業支援システム構築のプロジェクトリーダーとして営業改革・営業関連システム導入に自ら取り組んだ経歴を持つ。
現在、NIコンサルティングのコンサルティング本部長として、常にお客様の視点を忘れることのない「コンサルティングセールス」の実践をモットーに、お客様の営業現場での改革を重点的に取り組んでいる。特に「叱り方講座」はマスコミでも取り上げられている人気の講座となっております。
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