第9回 「その日の気分で叱らない」 -心を落ち着かせて冷静に叱る-

自身の心の状態を己で把握してから仕事をしてほしい。私は皆さんにそう願います。

例えば、お気に入りの野球チームが負けてしまった翌日や、自宅で家族と喧嘩した翌日などは誰でも気分はすぐれません。
自分自身で「気分が悪い」という状態である事を気づいていれば良いのですが、気づかない(というより無意識の)まま部下を叱りつけたりすると、通常より強い口調になります。
この時、部下にしてみれば、
「また、今日も機嫌が悪いな。やっぱりお気に入りのチームが負けた翌日は怖い」
「家庭内でのもめ事を会社の仕事に持ち込まないで欲しいよね。」
「あんな厳しく叱らなくてもいいのに。。。こっちはえらいとばっちりを食らって災難だ」
と受けて取ってしまいます。

こうなると叱った内容も伝わりませんし、上司の威厳も保てなくなります。

これを防ぐために私が日ごろから心がけている事は「今の自分の心の状態が冷静であるかどうか?」を自分以外の第三者の視点で見つめる事で、心を落ち着かせています。
例えば、
「ダメダメ。今の状態のまま叱っても、冷静さを欠いているな・・・」
「もう終わった事は忘れて、頭を切り替えて冷静に部下に指導しよう」
と、叱る方がまず冷静になる事が大切なのです。
自分の今の感情そのままで叱っても、部下は冷静に受け入れてくれません。まずは、こちらが気分を落ち着かせて叱り始めるのです。
ただし、叱る時は「本気で叱って」下さい。

次回もお楽しみに。

5月30日(金)の更新予定です。

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この記事の著者

株式会社NIコンサルティング コンサルティング本部長

世古 誠

滋賀大学経済学部卒業後、大手電気メーカー関連会社で半導体関連事業の営業担当として活動。トップセールスマンとして活躍する傍ら、営業支援システム構築のプロジェクトリーダーとして営業改革・営業関連システム導入に自ら取り組んだ経歴を持つ。
現在、NIコンサルティングのコンサルティング本部長として、常にお客様の視点を忘れることのない「コンサルティングセールス」の実践をモットーに、お客様の営業現場での改革を重点的に取り組んでいる。特に「叱り方講座」はマスコミでも取り上げられている人気の講座となっております。
株式会社NIコンサルティング

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