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第4回 “営業”における間違った行動分解とは
前回までは「ビールの注(つ)ぎ方」を「行動分解」し、「よくある間違い方」をご紹介してきました。今回からはいよいよ、今までの話を『営業』に置き換えてみると、どうなるか?を考えてみたいと思います。
まず、営業の行動分解で「よくある間違い方」をご紹介します。
【1】 営業においてのゴールが「入金確認」や「納品」となっているにも関わらず、「受注」で一丁上がりだと勘違いする営業マンがいたりします。
【2】 次に、スタートを間違える営業マンもいます。車で営業をする営業マンの中には、毎朝ファミリーレストランや喫茶店に行くのが日課になっている営業マンもいらっしゃいます。
【3】 三つ目に、無駄な行動をすることもあります。ベテラン営業の中には、見積書を3回出し直すことを是(ぜ)とする方もいらっしゃいます。1回で済ますことができれば、1回で済ますに越したことはないと思うのですが。
【4】 そして、我々がこのワークをすると8割以上の方が、既にビールを10年以上飲んでいるベテランにも関わらず、おいしいビールの注ぎ方を知らなかったりします。つまり、ベテランであっても、おいしい営業の仕方、上手な営業の仕方を知らなかったり、できていないことが圧倒的に多いのです。
非常に身近な「ビールを注ぐ」ということだけでも、行動を分解してみると、人によってバラバラになります。それを、御社の社員に「おいしいビールを注げ」と結果だけ求められたとしたら、どうなるでしょうか?
おそらく、ただ注ぐことはできても、おいしく注げないでしょう。 おいしく注げていないという結果だけを取り上げて、相手を責めたら、相手も困ってしまうでしょう。 仕事の進め方を明確にすることがいかに大切かにお気づき頂けましたか?
☆セミナーも開催しております。「直接話を聞きたい」という方、お待ちしております。
次回は9月30日(月)更新予定です。
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