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第5回 「プロセスマネジメント」とは結果を最大化する手法
マクドナルドの創業者、レイ・A・クロック氏の言葉に下記のような言葉があります。
「何事も小さな仕事に分けてしまえば、特に難しくない」
確かに、分解した1つ1つの行動を取り上げてみると、決して難しいことはありません。 それを分解せずに、結果だけを求めるから難しくなってしまうのです。
まさに、この「分解」=「分ければ解る」という考え方が、「プロセスマネジメント」の考え方の基本なのです。
そもそも「プロセスマネジメント」とは何でしょうか?
『結果を管理しても、結果は出ません。
結果に至るためには、それに至るための然(しか)るべきプロセスがあります。
結果はプロセスの延長です。
マネジメントとは結果や人間の管理ではなく、プロセスの管理である。
つまり、「プロセスマネジメント」とは、プロセスを管理することで、結果を最大化するマネジメント手法のことです。
目指すべき結果に至る営業活動を分解し、そのプロセスを見える化し、標準化する。
そのプロセスの計画・実行・計測・分析・改善(G-PDCA)することができるマネジメントの仕組みのことを「プロセスマネジメント」といいます。
いまだに、営業現場では、「売上」「利益」「受注件数」「受注金額」などの結果数字のみを管理している会社が多く見受けられます。
結果さえよければ、あとは無関係となってしまいます。
でも、上記の説明にあるように、結果の数字だけを管理するだけなら、経理担当者でも管理できます。営業マネジャーの存在価値は、ゼロになってしまいます。
業績の上がらない主たる要因が、「仕事の進め方がわからない」とか「目標や役割の認識不足」になっていることからも分かるように、結果を出すための仕事の進め方や目標達成に向けた各人の役割の認識を明確にすることが、特に営業現場で求められているのです。
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次回は10月7日(月)更新予定です。
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