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第4回 東南アジア通販マーケット事情
成長市場である通販ビジネスと海外ビジネスを専門とする船井総研唯一のグループから、通販ビジネスの現場情報をご紹介します。
■今、注目されている東南アジアの実力は?
東南アジアに対してここ数年、いろいろな意味でスポットが当たっています。2010年以降、一度でも各首都に訪問したビジネスマンはわかっていると思いますが、既に、侮れないレベルまで成長しています。
どこにでも高層ビルはあり、ネット環境もととのいスタバかマックでスマフォ&タブレットを使いこなしている光景は東京とかわりません。「日本と比べて・・・」というフレーズが今、過去のものになっているのです。
■突然出現する人口6億人、日本の5倍のマーケット
いま、東南アジアは、EUのような人・物・金を自由に移動できる統一されたマーケットの形成を進めています。
実現すれば6億人という巨大マーケットが一挙に出現し、通販マーケットとして、規模としても魅力的なマーケットに変貌します。
物が自由に動けるので1拠点から配送も可能になり、決済も問題がなくなるのです。
また、日本人が創造するよりも物流などは発達しており、マレーシアのクアラルンプールでは、都市部の翌日配送が可能なほどレベルが上がっています。
■既に月商1億円を超える通販企業はいくつも存在する
決済については、日本よりも進んでいる部分が多く、ネットバンク取引が50%を超える国もあれば、店舗決済の仕組みが発達している国があるなど、それぞれが特徴をもった展開をしています。
また、我々が把握している限りでは、タイ、マレーシアでは、月商1億円を超えるEC企業も複数存在していることは確認済みであり、我々の現地クライアントのECサイトも既に2500万円を突破している状況です。
もちろん、成長率200%は当然であり、ここでも日系が苦戦しているのに現地&外資通販企業は、勢力を増しているのです。
なぜ、日系が東南アジアだけでなく、中国ビジネスでも負けているのか・・・
次回以降、中国&東南アジア現地トップ企業のコンサルティング経験から、
必勝のポイントを伝えしたいと思います。
次回は11月6日(水)更新予定です。
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