ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
第1回 通販ビジネスの現場
成長市場である通販ビジネスと海外ビジネスを専門とする船井総研唯一のグループから、今回は通販ビジネスの現場情報をご紹介します。
■一億総通販時代へ突入
通販、特にネット通販は成長市場といわれており、年間10%くらいの成長を続けている日本で数少ない有望マーケットであるのは事実です。
そのため、大企業も個人も、だれもかれもが通販・ECビジネスへ参入しています。
いわゆる一億総通販時代への突入です。
しかし、市場を注意深く見ると、カテゴリによっては、既に成長が止まっているマーケットも数多く存在しており、商売として安定した成長と利益を上げていくのが年々難しくなっています。
■競争が激化している通販・EC事業で成功するためには?
我々が400社以上の実績から、成功するポイントは二つあると判断します。
一つめは、通販・EC市場で求められている商品&サービスは何かを把握すること。
この部分を明確にすることが最も重要と考えます。
ネットでの判断は、ヤフーとグーグルでの該当するワードの「検索回数」になります。
月間検索数は、個人向けビジネスの場合は3,000件以上、法人向けならば、500件以上が一つの基準となります。これよりも少ない場合は、ネットでのマーケットが望めない可能性が高いです。
もう一つは、狙っているワードを活用している競合他社の状況も大切です。
競合の月間売上、ブランド力、商品&サービス構成、コンテンツ、プロモーション、サイト展開をしっかりと調査し、それに勝てるまでこちらのビジネスを高めていくのです。
システムやサイトデザインの細かい話をする前に、この二つをしっかりと準備&展開すれば、競合が激しい通販・ECマーケットでも高い確率で成功することができるでしょう。
次回は4月1日(月)更新予定です。
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