第7回 中国におけるマナーと風習

中国に初めて来た方は、中国にマナーという言葉があるのか?と感じる方が多いと思います。例えば電車に乗る際、日本では多くの方がちゃんと列に並びますが、中国では並ぶ方がほとんどいません。

国際都市である上海や北京などの大都市では、オリンピックや万博といった行事があり、開催前には政府主導でいろいろ対策が練られたので、その影響か、最近になって一部の人が並ぶ所を目にするようになりましたが、内陸に入ればまだまだ・・・パジャマ姿で外出する中国人の様子が、日本のテレビでも流れましたね。

そんな中国ですが、混雑した電車の中で年配の方が乗ってこられた時には席を譲る光景を良く目にします。中国では年寄と家族をとても大切にすると言われています。
私が中国に駐在していた際、会社の打ち上げで社員を食事に誘ったところ、「今日は父の誕生日なのでダメ」と断られたことがあります。中国では親などの誕生日には親戚を呼んで、盛大にお祝いする習慣があるそうです。こういった所は日本も見習う所があるのかもしれませんね。

また、中国の方とレストランで食事をする時、個室に通されることが多くありますが、中国でも上座と下座があります。中国でも日本と同様、目上の人やお客様を上座に通します。ビジネスで中国人と食事をすることもあると思いますので、上座・下座は覚えておかれた方が良いと思います。

お酒の乾杯時にも作法があります。乾杯する時には必ず目上の人よりグラスを下にして乾杯するようにしましょう。また、日本では食事の前に一度乾杯をして、その後は自分のペースで飲むことが多いと思いますが、中国では、頻繁に乾杯が繰り返されます。

中国では「白酒」を飲む機会が多いと思いますが、かなりのアルコール度数です。乾杯のたびに一気飲みなどを繰り返すため、酔いつぶれてしまう事もあります。くれぐれも酔っていい加減な話などをしてしまい、後々のビジネスに響かないように、十分ご注意ください。

当然中国人はこういったおもてなしは非常に上手なので、相手の面子を尊重しながら振る舞う事も重要ですね。

次回は7月19日(木)の更新予定です。

この記事の著者

株式会社大塚商会 プロダクトプロモーション部 新規・海外ビジネス課

劉 俊輝

中国国籍を持つが日本生まれ日本育ち。2003年から中国に赴任。大塚商会の中国法人上海・蘇州・大連を立ち上げ、7年の任期を終え2010年7月に日本帰国。中国進出する日系企業様に対し、ハードソフトの現地調達、ITインフラ構築、保守サポートなど1600社を超えるお客様のサポートに従事。

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