第4回 中国における盗難

第4回目は、中国における盗難についてお話をさせていただきます。

これまで、海外にご出張・ご旅行の際に盗難被害に遭われた方もいるのではないでしょうか?外国人から見ると、なぜ日本人は危機管理がそんなに甘いのか、とよく言われます。

日本では男性が長財布をズボンのポケットに入れているのを良く見かけますが、海外においては盗んでくれと言わんばかりです。私自身長年ポケットに財布や携帯を入れる習慣があり、中国で生活をしていたころ、買ったばかりの携帯電話が信号待ちしていた際に瞬く間に盗まれてしまい、非常に苦い思い出があります。

中国では、取られる方が悪いという感覚があるようで、危機管理は一人一人がしっかりしないといけません。これはビジネスにおいても同様です。以前、中国人の採用面接時に、これまで働いていた会社の機密情報を持って面接に臨む方がいた、というお話をさせていただきましたが、中国の方は、会社で業務時間中に作成したデータは個人のものという認識があるようです。(自分のものは自分のものといった利己主義的なところが総体的よく見受けられます)

その方が扱っている情報が、会社にとって機密の情報であっても、自分で扱った情報は自分の物という認識のため、持ち去ることにあまり罪悪感がないようです。日本人との価値観の違いがありますね。社内でデータ共有が上手くいかない理由も、この価値観の違いではないでしょうか。

私が中国駐在中、工場の資材倉庫で銅が2トン盗まれたというお客様がいらっしゃいました。すぐさま公安に連絡したところ、公安より監視カメラや赤外線といった装置でなぜ対策をしていないのかと、逆にお叱りを受けたそうです。

その他にも、月曜日出社するとノートパソコンが消えていたとか、工場の製造ラインのパソコンのメモリだけ抜き取られていたという事件を何度か耳にしたことがあります。また、道路工事の業者だと思っていたら、電信局の光ケーブルを盗んでおり、周囲のお客様で通信不能状態に陥ったという事件も聞いたことがあります。社内のデータだけが全部削除されていたというお客様もいらっしゃいました。

日本では考えられない事件が起きる中国。中国では、取られた方が悪いという感覚があることを前提に、盗難対策の監視カメラの設置やデータ漏洩の対策はしっかり行っておくべきだと思います。

ログ取得などの対策で、何か起きた時に追跡することも大切ですが、何か起きないようにするための事前対策なども重要ですね。

これまで多くのお客様のセキュリティ対策をご支援してきた経験を元に、ご提案させていただきますので、中国でのセキュリティ対策でお困りのことは是非、ご相談ください。

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この記事の著者

株式会社大塚商会 プロダクトプロモーション部 新規・海外ビジネス課

劉 俊輝

中国国籍を持つが日本生まれ日本育ち。2003年から中国に赴任。大塚商会の中国法人上海・蘇州・大連を立ち上げ、7年の任期を終え2010年7月に日本帰国。中国進出する日系企業様に対し、ハードソフトの現地調達、ITインフラ構築、保守サポートなど1600社を超えるお客様のサポートに従事。

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