第7回 スマート社会を見据えたプレイヤーたち<3>

今回は、日本で動き始めている事例をご紹介したいと思います。

東京電力と原子力損害賠償支援機構が、2012年1月6日〜2月3日中に公募していた「電力のピーク需要抑制に寄与するビジネスプラン」において、3月19日、6件のビジネスプランの採択が決定しました。

これは、「電力供給側の対応だけではなく、需要側の対応に、より力点を置いた新たなモデルの導入」、「お客様目線に立ったサービスの多様化」等にフォーカスしたものとなっており、81件の応募に対し、採択されたプランは下記のとおりです。

ビジネススキームとしては、東京電力による「ピーク需要抑制依頼」に対し、各プラン(応募者サイド)による需要抑制(機器制御、見える化、省エネコンサルティング等)効果に応じたインセンティブを東京電力が対価として支払うスキームとなっています。

採択された6プランについては、今後、各ビジネスプランのピーク需要抑制策の実効性や、抑制規模の妥当性等を見極めたうえで、プラン実行に合意した場合は業務提携契約を締結する流れとなっています。

採択されたプラン名にも登場していますが、「ネガワット」とは、省エネ/節電により減らせた消費電力のことを指しますが、このネガワットに対してインセンティブを付与していくという考え方は、今後の電力プライシングの方向性をつくっていくうえでも、面白い取り組みです。

徐々に拡大している太陽光発電等による創エネ/発電のことを「ポジワット」といいますが、ポジワットもネガワットも、発電量/節電量が同じであれば基本的には同じ効果といえます。

ポジワットに参加できる方はまだまだ限られています(太陽光発電であれば一戸建てに限られる等)が、ネガワットは誰でも参加できるものですから、今回のようなネガワットへのインセンティブが働く形になってくれば、また新たなビジネス機会が考えられるのではないでしょうか。

次回は4月17日の更新予定です。

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