第5回 スマート社会を見据えたプレイヤーたち<1>

3回にわたり、スマート社会到来へ向けた始めの一歩ともいえる再生可能エネルギーの導入に関し、太陽光発電システム領域での海外ビジネス事例をご紹介しましたが、今回からはスマート社会を見据え、先陣をきって市場を創造・開拓している様々なプレイヤーをご紹介していきたいと思います。

● 「GridPoint」

2003年に設立された、スマートグリッド領域でのスタートアップです。ヴァージニア州に本拠地を構え、約$252Mもの資金を調達しています。
事業としては、

【一般消費者向けサービス】
エネルギーマネジメント(エネルギーの利用状況を監視できるだけでなく、電力会社が即時に電力需要の流れや電力の貯蔵を管理できる技術を目指したもの)を支援するオンラインサービスを提供しています。

 ※イメージ(同社HPより)

【公益企業(電力会社等)向けサービス】
エネルギー効率向上、負荷マネジメント、再生可能エネルギーマネジメント、エネルギーストレージマネジメント、電気自動車(EV)マネジメント等を行うアプリケーション「Smart Grid Platform」を提供しています。このアプリケーションは、電力系統とITを融合して、分散型エネルギーの『インテリジェント・ネットワーク』を構築し、「エネルギー負荷の制御」「エネルギーの貯蔵」に加え、「エネルギーの生産」にも寄与するシステムとしています。ユーザビリティの高いシングルインターフェースが特徴で、太陽光発電システムや風力タービン、電気自動車等の分散型エネルギーを管理できるシステムです。

 ※イメージ(同社HPより)

また同社は、2008年9月には、シアトルに本拠地のあるV2Greenを買収しています。この買収により、電気自動車等に搭載する充電制御システム「Vehicle Control Module」を開発。このシステムを用いれば、同社のサーバにて、電気自動車等の充電をリモートコントロールすることが可能になります。

デマンドレスポンス(需要に応じた供給)はスマートグリッドのコアな領域になりますが、こうしたコア領域を、いわゆる「ITを軸としたスタートアップ」が先陣をきって攻めている点が非常に興味深いです。まさに、第1回目のコラムで記載させていただいたとおり、スマート社会到来にむけ、大きなパラダイム転換が起きつつあり、様々な事業機会がある所以です。

次回は2月21日更新予定です。

この記事の著者

株式会社アイアンドシー・クルーズ 代表取締役

上村 一行

外資系コンサルティングファームにて経営改革PJT等に従事後、ベンチャー支援企業役員を経て、グリーン×ネット事業を展開する株式会社アイアンドシー・クルーズを設立、代表取締役に就任。(得意分野:グリーンビジネスの事業支援、新規事業支援)
株式会社アイアンドシー・クルーズ
太陽光発電、グリーン製品の比較、見積もりサイト「グリーンエネルギーナビ」

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