第67回 2020年物語

中長期のビジョンを描くためには、言うまでもなく、想像力を存分に働かさなければなりません。
その際に有効な手法は、未来形ではなく、現在形で考えることです。

弊社の社長をはじめとする経営層は、それぞれの担当テーマについて、将来的に、どのような姿になっているかを描くという課題に、取り組みました。
題して、「2020年 船井総研物語」です。ポイントは、現在形で記したことです。
つまり、「~になる」ではなく、「~になっている」または「~になった」という語尾で、情景を描いたのです。

例えば、次のような感じです。
「2020年5月、船井総研は・・・を行った。7年前の2013年には想像もできなかったことだ・・・」
現時点から未来を想定するのではなく、意識を、未来へ飛ばしてしまった方が、現状にしばられずに、達成したい未来が見えます。大きなビジョンが描けるのです。

ただし、人間は、達成の可能性が全くないようなビジョンは、想像できないものです。
ですから、「できる」ではなく、「やりたい」を起点とした、この発想法は、達成可能な最大ビジョンを描ける、非常によいものだと思います。
また、ビジョンを達成するための戦略は、逆算的に策定されたものであるべきです。
「~になった」という語尾で描かれたビジョンの逆算の戦略は、「なぜ、そうなったのか?」という効果的な質問で導き出せます。
この問いも、非常に有効です。
「2020年の今、この結果を得られたのは、2015年にアレをやったからだ」といった具合に、エポックメイキングとなる出来事を創ることができるのです。
ぜひ、あなたの会社でも『2020年物語』を描いてみてください。

次回は5月28日(火)更新予定です。

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この記事の著者

株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント

橋本 直行

物流企業の業績アップ専門コンサルタント。ホームページやDMを使った案件発掘マーケティングや、同行営業などの実践的サポートを得意とする。物流企業経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。
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