第24回 ドライバー紹介制度

首都圏、都市部を中心に、ドライバー不足が深刻化していっています。少子高齢化と併せて、運賃水準の低下を反映した雇用条件の悪化から、相対的にみて、ドライバーを含めたガテン系職種の魅力度が低くなったということも言えるでしょう。

最近では、採用1人当たりコスト(募集広告費÷採用成功人数)が増加傾向にあり、1人採用するために求人チラシ費が数十万円かかるなんて例も、めずらしくありません。

そこで読者企業の皆さんにおすすめしたいのが、『ドライバー紹介制度』です。「今いるドライバーさんに、友人・知人の入社希望者を紹介してもらおう」という取り組みです。

「そんなの、うちのドライバーにはいつも『いいやつがいたら、すぐ紹介しろよ』って、言っているよ!」とおっしゃるかもしれません。
しかし、どうでしょうか?それで、たくさん紹介してもらえましたか?社長が期待しているほどの紹介件数は、出ないのではないでしょうか?

この『ドライバー紹介制度』は、少し工夫をして、今いるドライバーさんの“紹介心(?)”をムクムクと増幅させてあげるシクミなのです。

え?「そんないいシクミなら、早く教えろ」?

そうですね、じらしても仕方がないので、具体的に説明していきましょう。

この制度は、紹介してくれたドライバーと紹介されて入社した新しいドライバーの両方に、謝礼金・入社お祝い金をお渡しするという制度です。人材派遣会社などでも同様のシクミを持っているところがありますが、直接雇用であるドライバーにはさらに効果があるのです。

本制度の“導入成功のポイント”は、以下の三つです。

  1. 可能な限り、金額を高く設定する
    例えば現在、1人当たり採用コストが20万円かかっているのであれば、紹介した方・された方の両方に10万円ずつ払って、ちょうど同じなのです。それを基準に金額を設定します。本制度で採用できたドライバーはかなり素性も判っているので、今までとコストは同額でも費用対効果は高いと言えるのではないでしょうか?
  2. お金を渡す時期を、入社3ヵ月後とする
    とはいえ、お金を渡してすぐに辞められてしまっては、こちらは大損です。よって、新ドライバーが入社後、3ヶ月経ってから支給することとします。このとき、紹介した方が既に辞めていた場合は、紹介された方にだけ支払います。紹介された方が辞めた場合は、誰にも支払いません。
  3. 『紹介カード』を作って、キャンペーンをする
    「いいやつがいたら、すぐに紹介しろよ」と言っても、いざとなるとなかなか紹介は出てこないものです。そこで、『紹介カード』というクレジットカードサイズのツール(下図参照)を手作りし、今いるドライバーに配り、紹介したい友人・知人に渡すように頼みます。こういったツールがあると動機付けしやすいのです。また、さらにうまくやるコツは、期間限定の紹介キャンペーンをやり、各ドライバーと一緒にそれぞれの友人検索をすることです。ヒアリングで友人の名前を引き出していきながら、「そいつは紹介できないのか?」とたずねていきましょう。

これまでに多くの弊社のお付き合い先企業様が成功を収めた手法です。是非、試してみてください。

次回は5月22日(火)の更新予定です。

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この記事の著者

株式会社船井総合研究所 上席コンサルタント

橋本 直行

物流企業の業績アップ専門コンサルタント。ホームページやDMを使った案件発掘マーケティングや、同行営業などの実践的サポートを得意とする。物流企業経営研究会「FUNAIロジスティクスソサエティ」主宰。
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