ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
第37回 顧客定例会の必要性と開催場所
物流企業にとって、顧客定例会の開催は、重要な施策の一つです。
顧客定例会とは、月次、または週次、あるいは隔月で行う、荷主企業との物流KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)の検証や、現場改善策の検討を趣旨とする会議です。
今日は、多くの荷主企業が、縮むマーケットの中で生き残りをかけています。
ですから、物流企業は他社との競争よりも荷主企業との共創を意識すべき時代です。
よって、顧客定例会の開催は、最重要と言っても、過言ではないのです。
繁盛倉庫会社、浜松委託倉庫では顧客定例会を物流センター内で行っているそうです。
顧客に、自社のセンターまでご来社いただいて、開催するのです。
理由は、正しい現状認識ができ、早期に適切な判断ができるからです。
同社部長の小田久文氏は、「例えば、物量の正しい把握も、現場でなければできない」とおっしゃいます。
確かに、実際に目で視(み)なければ、量のイメージはつかめないでしょう。また、各種課題についても、一緒に現場を視(み)ながらの方が、当然、現実的で有効な解決策が出るはずです。
つまり、机上でのデータ確認や議論では、最適な施策は打てないということです。
ぜひ現場で、喧々諤々、実のある顧客定例会を開催してほしいと思います。
次回は8月28日(火)更新予定です。
前の記事を読む
次の記事を読む