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第35回 メンター制度
最近の若者は、直接のコミュニケーションを取るのが苦手だと、言われているようです。
1972年生の私の年代が20代だったときはどうだったのか、客観的にとらえられないので、ちゃんと比較することはできませんが、確かに、今の方は、我々よりもそういう傾向はあるかもしれません。
おそらく、物心ついたときから、インターネット、テレビゲーム、ケータイなどのツールが身近にあったため、直接のコミュニケーション力を鍛える機会が減ったのでしょう。
いずれにせよ、最近は何か悩みがあっても、なかなか相談できない人が、増えているのではないでしょうか?
企業側は、それへの対応策を講じなければなりません。
Z倉庫社では、若手社員を健やかに育成し、自立させるために、メンター制度を導入しました。
メンター制度とは、各若手社員に1名の先輩社員を付けて、定期的・継続的なコミュニケーションの機会をつくる制度です。
先輩社員は、社内の兄貴、姉貴として、心を通わせ、相談に乗り、担当した若手社員の自立を支援します。
まずは、1ヶ月に一度、ランチを共にすることを義務付けています。かき込んで食べるようなスピード飯ではなく、少し落ち着いた雰囲気で、ゆっくり話すことを目的としたランチタイムです。
企業側からすれば、「そこまでしてあげる必要があるのか?」という疑問も湧(わ)くでしょう。
しかし、相手の特性が変わったなら、こちらも変わるべきです。
ただし、この施策は、若手社員の成長に効果的であると同時に、先輩社員の成長も促す制度だと思います。
次回は8月7日(火)更新予定です。
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