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第48回 みんパチ
青森県弘前市の運送会社、日興運輸では、ドライバのやる気を上げる取り組みを、終礼時に行っているそうです。
それは、当日、運転内容のよかったドライバに、みんなで拍手を贈るというものです。
みんなでパチパチするから、「みんパチ」と呼ばれています。
運転内容を測る道具は、デジタルタコグラフ(デジタコ)です。
デジタコから取得したデータを基に、乗務員の運転内容を、安全性、経済性の面から分析し、評価する機能を使います。これで、100点の出せたドライバを、「みんパチ」しています。
ドライバ15名のうち、毎日12~13名が、対象となるそうです。
会社側は、できるだけ多くの「みんパチ」が発生するように、デジタコの設定をゆるめにしています。
毎日の終礼時に、このような機会があれば、安全運転・経済運転に身が入るでしょう。モチベーションアップと事故防止、エコドライブ、すべてに効果があります。
なお、もともとは、どうすればドライバがデジタコの操作をしっかりやって、記録を残せるか、それを検討して、出てきた施策とのこと。
一石二鳥を超え、三鳥、四鳥のすばらしいやり方だと思います。
次回は11月13日(火)更新予定です。
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