第56回 ニーズマッチングリクルーティング

MEN WANTED for Hazardous Journey.
Small wages, bitter cold, long months of complete darkness, constant danger, safe return doubtful.
Honor and recognition in case of success.
-Ernest Shackleton-

〈和訳〉
至難の旅のために、男子を募集。
僅かな報酬、極寒、暗黒の長い日々、絶えざる危険、生還の保証無し。
成功の暁には、名誉と賞賛を得る。
-アーネスト・シャクルトン-

探検家のアーネスト・シャクルトンが、1914年のロンドンの新聞に出したとされている、南極探検隊の求人広告文です。
これを見て、5000人もの応募があったそうです。
ニーズマッチングの妙を学べる広告文です。
よいことばかりを書き連ねた求職者への迎合的表現では、本当に欲しい層の応募は、獲得できません。
そもそもターゲットがしぼれていないため、特徴がなくなり、応募者数も奮わないでしょう。
このシャクルトンの広告文は、ターゲット層を「名誉と賞賛に価値を感じる人」にしぼっています。
自社のニーズと求職者のニーズのマッチングを図ること、それが、真に当たる求人広告作成のポイントです。

なお、「求める人材像」と併せて、来ないでほしい人材像も明らかにすると、採用効率が高まります。
例えば、地域密着型倉庫会社の雄、新柏倉庫の採用ページには、「求める人材像」の下に、次のような内容の記載があります。

「残念ですが、こんな方はご遠慮ください」
・タバコを吸う人
・笑顔の挨拶ができない人
・嘘をつく人
・愚痴・陰口を言う人
・長髪(男性)、金髪茶髪、ピアス、ひげを生やしている人
・不潔な人

これほどハッキリ示せば、同社に合わない人材は、応募してこないと思われます。
さらに、この記載内容には、他の効果があります。
それは、これらの項目に当てはまるような人物と仕事をしたくない、自社と価値観を同じくする人たちからの応募が増えることです。そういう人たちが、安心して応募できるのです。
実は、後者の意義の方が、大きいのではないでしょうか。

新柏倉庫「求める人材像」(新柏倉庫株式会社様 Webサイト)

次回は2月26日(火)更新予定です。

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