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第54回 お客様の声ページ制作のポイント
販促・営業ツールの中で、『お客様の声』は、特に重要なコンテンツだと言ってよいでしょう。
なぜなら、売り手が自分自身で「よい商品ですよ!」と言うよりも、既存顧客の評価の方が、信用性が高いからです。
事実、ホームページでも、このコンテンツを掲載したページは、他に比べて、閲覧数が多い傾向があります。
まだこのページがない場合は、すぐに追加すべきでしょう。
なお、『お客様の声』のページ制作のポイントは、以下のとおりです。
- 7件以上載せる
人が直感で「多い」と感じる数は、7つ以上です。よって、声や事例も7件以上あれば、「実績がある」という印象になります。 - 可能な限り、社名・部署名・役職名、個人名を載せる
信憑性を増すために、できる限り顧客関連の固有名詞を掲載できるように手配してください。有名な企業であるほど効果が高いのは、言うまでもありません。 - 業種・職種などを載せる
BtoBの取引検討にあたり、最も重視されることの一つは、過去に同じまたは近い業種・業態の仕事をやったことがあるかです。記載することによって、安心感は増します。 - 読みやすく工夫する(一問一答のインタビュー形式にするなど)
ただ単に長い文章を掲載すると、最後まで読んでくれる確率が著しく下がります。インタビュー形式や物語形式など、読ませる工夫をしましょう。 - 顔写真(無理なら影絵)を載せる
固有名詞の掲載と同様、信憑性を増すためです。最悪、青写真がNGの場合は、イメージ画像(影絵など)を掲載し、人の気配を感じさせるとよいでしょう。 - 利用シーン(現場)の写真を載せる
実際に使っているところをイメージできる写真には、信頼性があります。どのように使えばよいのかを伝える効果もあります。 - 内容の要約文・タイトルを入れる
いくらくわしく文章を書いても、すべてを読んでくれる人はわずかと言ってよいかもしれません。要は何を言いたいのか、ポイントだけを抜き出して、タイトル化し、しっかり伝わるようにする工夫が必要です。 - 重要な箇所は、下線・太字・色字などで強調する
同様に、すべてを真剣に読まなくても、強調部分だけが目に入って、心に残ればよいと考えます。メリハリ付けた表現の文章には、効果があります。 - 可能であれば、直筆コメントや動画を載せる
登場していただいたお客様からの直筆コメントや動画コメントを載せることにより、信憑性を増します。なかなかいただけないものだけに、効果は大きいと言えます。
BtoBの取引では、導入事例が重視される場合が、特に多いので、しっかり作り込んでおきましょう。
次回は年1月22日(火)更新予定です。
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