ITとビジネスの専門家によるコラム。経営、業種・業界、さまざまな切り口で、現場に生きる情報をお届けします。
第34回 成果に結びつく採用試験
単店売上げ日本一レベルの店を有する中古車販売会社、S社の新卒採用試験は、非常にユニークです。
その試験形式は、型にはまっておらず、各学生の特徴に合わせて、個別に変更されます。
例えば、ある学生には、面接時間の50分中30分は社長の説教でした。結果、「根性なさそうやね」と不合格。
また、ある学生は、長細い中古車展示場の端から、反対側の端にいる社員を目掛けて、「この会社に入らせてください!」と叫ばせるという試験。結果、声が届いたので内定。
またある学生は、声楽部の男子とのことで、まずはイタリア語の曲を1曲歌わせたそうです。
そして、最後はコミュニケーション能力を見るという名目の元、隣にあるコンビニの前で女性5人分の電話番号ゲットが内定条件・・・結局、1人にしか声をかけられず、これ以外の要素も判断した上で不合格となりました。
この採用試験は、ユニークというよりも、突拍子もないと言った方が、よいかもしれません。
しかし、結果として、単店売上げ日本一の店をつくっています。
本形式の特徴は、すべて自社に必要な人物像が明確化できていて、ちゃんとそれらを測るための試験になっているということでしょう。
それが、最も重要なポイントです。
【特典テキストダウンロード】
金の卵を採る!物流会社の人材採用成功法一挙公開! 物流企業経営研究会「ズバロジ」(株式会社船井総合研究所 Webサイト)
次回は7月31日(火)の更新予定です。
前の記事を読む
次の記事を読む