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第40回 シールをあげよう
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の接客スタッフは、楽しいキャラクターのシールを、常に携帯しています。
場内で、子ども客にあげるためです。
例えば、小さい子どもが、自身でレジへ商品を持って行き、買い物をできたときに、「えらいね。シールをあげよう」などと言って、手渡しています。
ほかにも、アトラクションの列に並んでいるときや、レストランで食事をしているときなどに、小さなサプライズを与えるのに、このツールを活用しています。
その様子を見ていると、この「シールを手渡す」という行為により、接客スタッフの「人を歓(よろこ)ばせたい」という意欲が、高まっているのではないかと感じます。
もしかすると、各スタッフが場内で配る枚数には、ノルマ的なもの、または社内でのランキング発表があるのかもしれません。
このUSJの事例は、顧客を歓(よろこ)ばせるスタッフをつくるための方策の好事例だと思います。
まずは、顧客がもらって歓(よろこ)ぶツールを、会社が用意して、接客の機会があるスタッフに持たせることです。そして、できれば配布枚数の管理をすべきでしょう。
運送会社であれば、セールスドライバーに、アメを持たせるとよいかもしれません。
立ち寄った先で配るとよいと思います。愉(たの)しくやるとよいでしょう。
次回は9月18日(火)更新予定です。
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