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第64回 解かること
幼児教育の専門家、立石美津子氏は、小学校入学前に、平仮名の読み書きと数字の概念の理解は、最低限できるようにしておかなければならないと説いています。
なぜなら、子どもに学力がつかない一番の理由は、授業の内容についていけず、おもしろくなくなることだからです。
今の小学校では、平仮名と数字は解かっている前提で、授業が進められます。よって、読めない子どもは、やる気を失くすのです。
また、私がお世話になっているある経営者は、幼いころに、できるだけ体を強くしておくことが、学力向上のポイントだと言っています。
理由は、授業を休まず、内容が解からない状態をつくらないことが、やる気を落とさないポイントだからです。
その経営者は、幼児期に、毎日足裏マッサージをしてあげることを薦めています。
血流をよくすることが、強い体を作るからです。
結果的に、その経営者のご子息は東大へ進学し、教えを実践したご友人のご子息たちも高学歴です。
つまり、高い学力は、能力によるものではなく、やる気を落とさないことによって得られるということなのです。
そして、やる気を落とさないポイントは、内容が解からない状態をつくらないことです。
人間は、内容が解かり、そのことにくわしくなれば、愉(たの)しくなります。
社員の初期教育においても、押さえておきたいルールだと思います。
次回は5月7日(火)更新予定です。
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