Lightroom によるデジタル現像(人物・生き物編)

Adobe Photoshop Lightroomを用いて人物や生き物の特徴を生かすようにデジタル現像を行うプロカメラマンの「手口」を、余すところなく動画でご覧いただけます。

[2017年 3月 3日公開]

「Lightroom によるデジタル現像(人物・生き物編)」の動画をご紹介します

この動画は音声が含まれます。再生時は音量がオフになっています。再生中に動画プレーヤーの音量を調節してください。[動画再生時間:13分00秒]

この動画の内容をテキストでご紹介

ねこ

デジタルカメラで撮影すると、ねこの毛が硬く見えてしまう傾向があります。最近のカメラは解像度が高いので、毛の一本一本までが写り込んでしまうからです。また、全体的な色についても、もっとふんわりした柔らかいものに調整していきたいと思います。

まずは「露光量」で明るさを変化させます。白い部分との差については、「コントラスト」を見てください。この2種類のバランスを、繰り返し調整していきます。最も明るい、白く写っている部分は「ハイライト」で処理します。あまり強くなりすぎないように、少し絞るとよいでしょう。

「色温度」もねこの毛が自然に見えるよう調整しておきましょう。
まだ毛が硬く見えるようですので、「明瞭度」を少し下げてみます。「明瞭度」は、等倍および全体の両方を見ながら折り合いを見ていかないと、最後にすごくモヤっとした写真になりますので気をつけてください。

さらに全体的な色の調整を、HSL(色相/彩度/輝度)カラーパネルで行います。「彩度」でオレンジをごくわずかに足して、「輝度」でオレンジをわずかに下げておきます。これくらいで、実際の雰囲気にずいぶん近づいていったのではないでしょうか。最後に全体的な露光、明るさをチェックして、完成です。

高架下の女性

昼間に撮影した、高架下飲食店街の写真です。印象的にするため、モノクロに仕上げてみたいと思います。

まずは「コントラスト」を上げ、ハッキリした白黒感を出します。「ハイライト」と「シャドウ」も調整します。【硬調】な画作りのために思いっきり「黒レベル」を締めてみましょう。ここまできたら「露光量」で印象的な明るさを作っていきます。

元画像のどの色を生かしたいのかを考えながら、色別に「白黒ミックス」パネルを操作していきます。白黒画像に表情を付ける作業です。【硬調】に仕上げているので、粒状感も出してみましょう。粒子の量とサイズ、粗さを調節します。全体を確認し、完成です。

赤ちゃん(モデル:HARUTO)

赤ちゃんの写真は、柔らかい「肌感」が大変重要です。まずは「露光量」で明るく調整していきます。「コントラスト」も少し上げておきますが、明るくなりすぎないよう「ハイライト」は少し絞り気味にします。「シャドウ」はちょっと足してみます。締まりがなくなってくる場合、「黒レベル」で黒を絞っていきましょう。

赤ちゃんの肌のツヤ感を出すために、「明瞭度」を少し下げます。続いてHSLパネルで彩度を見ていきましょう。肌の色ですからオレンジ系統、レッド系統の彩度を調整します。肌の明るさはHSLパネル「輝度」で操作します。オレンジを少し明るくしました。赤ちゃんのツヤのあるもっちりした肌が仕上がってきます。

全体を見てみると右下の手の部分が明るすぎて気になるので、この部分だけを円形に選択して「露光量」を下げてみます。こうすることで、写真全体の中で顔より目を引いてしまう手の印象を抑える効果が期待できます。これで完成です。

プリセット編(モデル:渡辺真弓)

夜間に撮影した女性の画像を素材にして、プリセットによる加工を行ってみます。非常に簡単に色合いの調整をしたり、好みの雰囲気を出したりできます。クロスプロセスは、リバーサルフィルムをネガ現像の工程で処理するような効果をもたらします。

「クロスプロセス1」を選択するだけで、こんなに印象が変わります。さらに自分の中のイメージに近づけていく処理もできます。顔のあたりを見せたいなら、シャドウ部分を上げ、全体の「露光量」も上げてみましょう。ハイライトを落とし、印象を弱めるように調整しました。色味についてはプリセットに完全にお任せして、明るさの調整だけで狙い通りの現像ができます。

同じ写真を、別のプリセットで加工してみましょう。今回は「クロスプロセス2」を用いて、明るさの調整だけで仕上げていきます。基本的な色味は全てプリセットが作ってくれるので、「シャドウ」と、肌の色を見ながら「露光量」を調節するだけ。「ハイライト」を押さえたら、これだけで完成です。

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