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リスクマネジメントを支える企業風土の作り方

バックアップ・災害対策(BCP)経営基盤強化・リスク対策

企業風土が成熟していないと、リスクマネジメントの仕組みを導入しても機能しません。うまく機能するためにはどんな企業風土を目指すべきなのか、3つのポイントを解説します。

著者:ニュートン・コンサルティング株式会社 代表取締役社長 副島 一也 氏

著者プロフィール

リスクマネジメントがうまくいく企業風土、3つのポイント

品質問題、情報漏えい、ハラスメントなどが大きな脅威に感じられ、それらを撲滅するために仕組みを導入するわけですが、重要になってくるのがその仕組みを支える土台、つまり企業風土です。企業風土自体が成熟していない場合、仕組みだけ導入してもうまく機能しません。ここではそうした仕組みがうまく機能するためにどんな企業風土を目指すべきなのかを確認していきます。

リスクマネジメントがうまくいく企業風土を持つ組織に共通する特徴

  1. 組織内の風通しが良い
  2. 情報共有が容易にできる
  3. 形より実質にこだわる

とは言え、企業風土はトップの意思や組織の歴史など多岐に渡る要素によって長年培われたもので、一担当者がどうしたいと思ったところで、容易に変えられるものではないとの意見が出てきそうです。しかし、本当に変えられないのなら、またしてもリスクマネジメントの導入は失敗します。だからこそ、トップや現場を巻き込んで土壌を整えていくことが必要です。一足飛びに変わりません。しかし変えていくのです。以下、上記3点にどう取り組んでいくか、いくつかのアイデアを示していきたいと思います。

3つのポイントに、どう取り組んでいくか

  1. 組織内の風通しが良い
    先日、シャープの企業風土改善のために役職での呼び方でなく、「さん付け」で呼び合う「さん付け運動」の記事を見ました。このように「さん付け」で気軽に話せる雰囲気づくりをするのはやろうと思えばできる有効な方法です。また、飲みにケーション推奨補助金を出したり、社内ワークショップやその他イベントを企画したり、仕事だけでなく、多くの人たちがお互いにコミュニケーションを増やすように普段から風通しを良くする工夫をし続けることが重要です。
  2. 情報共有が容易にできる
    もう20年以上昔の思い出ですが、1993年に約50億ドルという巨額の赤字を出し、瀕死の状態にあったIBMをルイス・ガースナーという経営者が1993年にCEOに就任し、それからわずか5年で60億ドル強もの利益を計上するまでに復活させました。私は当時、日本IBMで若手として勤務していました。それまで、米国本社はあまりにも遠い存在で、営業部内の会議でたまに営業部長から米国本社の方針を聞くことがある程度でした。ところが、ガースナーがIBMの会長職についた直後から、彼のメールがヒラ社員の私宛にたびたび届いたのです。そこには彼がどうしたいのかがいつも具体的に書いてありました。「親愛なる同僚の皆様へ」で始まるその手紙により経営トップの戦略は一気に全社員に共有されていきました。

    また、最近、多くの社長とさまざまな情報交換をしていますが、社内情報共有には皆さん苦心されています。ある社長は、メールじゃ足りないと言われ、紙の社内新聞を作り、しかもそれを会社で配るのではなく、自宅に送っています。社員を支えるのは家族であり、家族にまで会社が何を大事に思い、今何をしようとしているのか情報共有しているのです。その他、フェイスブックに社内イベント掲示板を作ったり、もしくは物理的に会議室や廊下にイベント報告や、アワードの紙の貼り出しをしたり、ここでも、できることを日々やり続けることで情報共有する文化は進んでいきます。

  3. 形より実質にこだわる
    直属の上司、部下などの枠を飛び越え、タブーがなくなり情報共有がしやすい状況が作れたとしても、共有する手段に形式的な制限ができると、またまた共有は進みません。何かの情報を共有するには、「このフォームに記入しなければいけない」とか、「文章がうまくないので表に出せない」とか、そういうことに意識が向けば向くほど“使えない情報”になってしまう恐れがあります。それぞれの現地、現物の情報を現実に即し共有する、そうした態度こそを尊重する態度を示し続けましょう。

さて、リスクマネジメントの仕組みを導入するという前提で、トップ自らが先陣を切って動いていかなければならないことがお分かりいただけると思います。それでは次回以降は、いよいよ具体的なリスクマネジメントの仕組み導入について考えていきます。

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