瀬戸SOLAN学園初等部 大崎 貢(おおさき みつぐ)

2024年11月8日公開分のClassRoomCLIPの番組サマリーをお届けします。
今週のClassRoomCLIPも、Zoomを使って収録しています。

番組サマリー

ClassRoomCLIP第26回は、瀬戸SOLAN学園初等部の大崎 貢(おおさき みつぐ)先生にご登場いただきました。大崎先生は、前回登場いただいた時には、上越教育大学付属中学校に所属されていたのですが、新しく開校した瀬戸SOLAN学園に移籍されてのご登場です。

iPadから1人1台MacBookの導入へ

お久しぶりです。以前から何度も取材させていただいていますが、最初にお会いした当時はGIGAスクール構想でいろいろと大変でした。来年からGIGAスクール構想第2期が始まるとのことですが。

「今、着々とリプレースが準備されていると思います。」

当時より円安の影響もあって、デバイスの値段がすごく上がってしまっているようです。その辺の様子はどうですか?

「新しい学校では、学校に用意してあるセルラーモデルの端末を通信費を負担してもらいながら使っているということになるので、価格の影響で大きく困るということは、ありません。

瀬戸SOLAN学園。

今考えているのは、小学5、6年生が来春に小6、中1になるタイミングで、iPadのリース期間がちょうど終わるんですね。そこで1人1台、MacBookにしようかと。 」

小学生高学年でMacBook Proとは早いですね! でも、小学校高学年なら使えますよね。

「何にもないところからいきなりMacBook Proを使うとなると大変なんですけど、授業はもちろん、一人一人がエネルギー問題とか、スポーツ系の問題を個人探求していく中で、
『先生、レポートを作る時にiPadだとタイピングが全然間に合わないので、MacBook Proを使っていいですか?』とか、『プログラミングをやりたいので、自分の端末を持ってきていいですか?』みたいな声が続々上がってきていました。

大崎先生の授業風景は、実に子どもが生き生きと学ぶことに取り組んでいるのが特徴的。

であれば、中等部に行ったらMacで授業をやったり、プログラミングや映像制作でMacBook Proを使ったりするためにも、早くから導入してもいいんじゃないかと思ったのです。」

子どもにブレーキをかけない方が、どんどん前へ進んでいきますね。

「今までなかったものを使わせると悪いことするんじゃないか? と心配されるのも分かりますが、今の子どもたちって、だいたい小学生からスマートフォンを持っている。ゲーム機も今はインターネットにつながる時代ですから、子どもたちにとっては常にインターネットにつながっている状態が当たり前なんです。
当然、有害サイトをコントロールするとか、クレジットカードを勝手に使えないようにするというのは大人の責任だとは思います。でも、ある程度子どもたちに使わせて失敗していく中で、正しいリカバリーの仕方、正しい付き合い方を教えていかなきゃいけない時代に来ているんだろうなっていうのは、すごく感じます。」

前職では中学生を教えていた大崎先生なので、小学生を教えるのはとても新鮮とのこと。

今、学校ではどういうことを教えてらっしゃるのですか?

「小6の担任と、あとは3年生から6年生までの理科を教えています。小学校の理科の授業を初めて持ったので、もう毎日が勉強ですね。もう一つは、中等部の設立の準備ですが、特に新しく作る中学校ですので、既存のものではなく、これからの社会を見て何がニーズにあるんだろうか、と考えています。」

一人一人のハッピーを実現できる進路選択を応援したい

SOLAN学園をどういう学校にしていこうと思ってらっしゃるんでしょうか?

「これまでは、その地域の中にある、いわゆるその生徒の偏差値で入れる一番上の高校に進学させるというのが進路指導の考え方でした。今、そうじゃない部分がかなり出てきたんじゃないかな。本当に、その子にとってのハッピーってなんだろう? を考えるべきだと思うんですよね。

子どもたちの進路選択って無限大だと思うんです。なので、子どもたちの顔を一人一人思い浮かべながら、この子が自分でこの高校に行ってこんなことをしたいんだっていう風に選択していってほしい、高校じゃなくても、海外に留学して、ちょっと修行してきますとか。

はたまた、就職したって、起業したっていいと思うんですよ。その子の強みを生かした進路選択を、もう全力で支援していきたいと思っています。」

iPadなら、グリーンバックで撮影して合成するような動画撮影も容易。

GUEST PROFILE

大崎 貢(おおさき みつぐ)

学校法人SOLAN学園瀬戸SOLAN学園初等部 教諭

新潟県公立中学校で20年間勤務した後、現在は瀬戸SOLAN学園にて小6担任に加え、小3~6年の理科専科を担当。来春開校予定の中等部準備にも携わっている。また、新潟県にあるライトシップ高等学院のコーチ、オンラインでNIJINアカデミーの理科講師やホリエモンAI学校の講師マネージャーなど、多様な学びの場で、子どもから大人までを対象とした新しい学びのデザインに挑戦し続けている。Apple Distinguished EducatorおよびApple Professional Learning Specialistとしても精力的に活動中。

  • *本記事中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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