茨城県古河市立大和田小学校 藤原 晴佳

2017年9月15日公開分のTeacher's CLIPの番組サマリーをお届けします。

番組サマリー

充実したICT環境で行われるiPadでのプログラミング教育

古河市立大和田小学校は、2015年度に文科省より「平成27年度情報教育指導力向上支援事業におけるプログラミング教育に関する実証校」に指定されました。ICT環境としては、古河市からICT教育を推進するべく古河市内の小中学校にiPadが設備されています。中でも本校は重点整備校として、一人一台のiPadや全クラスにApple TV、大型ディスプレイが設備されています。

プログラミング教育を実施するにあたり、コーダブルクラフト、スクラッチジュニア、ピョンキー、スフィロ、レゴWeDoといったアプリを使用しています。こういったアプリをiPadで使用することで、教室や体育館など場所を選ばずにどこでも行えますし、児童が席を立って動き回りながらプログラムを作成することができます。また、教科の狙いを達成するための手段としてプログラミング教育を行っており、プログラミングだけを行うのではなく、授業の一部として取り入れています。

教科の狙いを達成するためのプログラミング教育

流れは普段の授業と似ていて、課題から結論に至るまでを自力解決・協同的な学習・学級全体で共有・振り返りというように全学年で統一して行っています。実践事例として、以前YouTube番組「iTeachers TV」でも紹介させていただいた、3年生の国語科での「ゆうすげ村の小さな旅館」という単元について説明します。

友達と話し合いながら加筆修正をしている様子

1単元11時間ほどが位置付けられていますが、最後の2時間で表現のツールとしてプログラミングを使用しました。この学習の「狙い」とは、「仕掛け」と呼ばれる物語の伏線を見つけながら、物語の出来事を読み取っていくことです。そこで、自分たちで「仕掛け」を入れた物語を作成し、さらにプログラミングツールを使用して電子紙芝居を作り発表しました。自分で作成した物語やプログラムを、友達と話し合いながら加筆修正を繰り返し、全体で共有していきました。

電子紙芝居を作る際にはiPadアプリ「スクラッチジュニア」を使用したのですが、事前にワークシートの紙に書いてからアプリでの作成に取り組みました。アナログとデジタルの両方をうまく組み合わせながら授業を進めています。

この授業から、児童が意欲的に授業に取り組んだだけでなく、作品を作りながら「仕掛け」を理解することにつながりました。

作成した電子紙芝居を発表する様子

プログラミング教育において重要なこと

プログラミングと聞くと「難しそう」といったイメージがあるかもしれませんが、小学校での授業でプログラミングを取り入れるのにコーディングの知識は必要ありません。ですから、子どもたちとプログラミングを遊びながら使い倒して、その特性を生かしながら授業を行っていただければいいかと思います。

実際にプログラミングを導入したことで、授業が楽しくなったという声が子どもたちから聞かれるようになりました。また意見が活発に飛び交い、子どもたち同士で試行錯誤しながら、意欲的に取り組むことができるようになりました。

また、プログラミング教育を導入することで、先生たちの授業力を向上させることにもつながりました。私たち教員が、プログラミングをどこに生かすことができるかということを常に考えることで、教材研究を進めることにもつながっています。「プログラミングを学ぶ」のではなくて、「プログラミングで学ぶ」という意識がとても重要だと考えています。ぜひ、プログラミング教育を一緒に進めていきましょう!

番組視聴はこちらから

GUEST PROFILE

藤原 晴佳(ふじわら はるか)

茨城県古河市立大和田小学校

文部科学省「平成27年度情報教育指導力向上支援事業」におけるプログラミング教育に関する実証校に指定され、全校でプログラミング教育に取り組んでいる。現在は、アンプラグド(コンピューターを使わない)プログラミングにも携わり、系統的にプログラミング教育を行うための研究を行っている。NHKや朝日新聞デジタル「花まる先生 公開授業」にも取り上げられた。

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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