東海大学菅生高等学校 河野 一昭

2017年10月20日公開分のTeacher's CLIPの番組サマリーをお届けします。

番組サマリー

新校舎において整ったICT環境の設備

東海大学菅生高等学校の特別進学コースは、2017年度4月より今までの本校舎から「菅生学園 学びの城」という校舎の5~6階に移転しました。1~2階には初等学校、3~4階には中等部があり、校舎全体では小学生から高校生までが在籍しています。

デバイスの導入状況として、特別進学コースにはキーボード付きのiPad Proが50台、iPadが10台、Windows PCが35台あります。校内無線LANを完備しているため、情報処理室は設けておらず、普通教室でPCを使用することによって情報の授業を行っています。現時点では授業支援ソフトは導入していないので、ICTを使った授業実践としてはまだまだこれからといった状況です。授業支援ソフトについては近いうちに導入する予定です。

ICTの活用で英語力向上につなげる

現在は大きく分けて三つの活用を行っています。

一つ目は、教育用SNSである「Edmodo」というサービスの活用です。英作文の授業では、生徒一人一人に英文を書き込んでもらい、その英文に対して私がコメントしています。「Edmodo」は宿題の提出や小テスト、アンケートでも使用しているので、クラスの友達の英文を見ることで、生徒同士の間でも刺激になっているようです。

オンライン英会話を行う様子

二つ目は、オンライン英会話の実施です。朝の25分間、1人1台iPadを使用し、海外とつないでスピーキングの訓練を行っています。1対1の訓練ですから、25分間ずっと英語で話をせざるを得ない状況となり、生徒たちは必死になって頑張っています。

三つ目は、オンラインでの英検面接対策です。「appear.in」というビデオチャットサービスを利用し、自宅にいる生徒とオンラインでつないで面接練習を行っています。より多くの生徒と練習ができるので、教員側としても非常に助かっています。

オンラインでの面接練習の様子

さまざまなつながりを深めるICT

まず、生徒とは主に「LINE」を使用してやり取りをしています。生徒と確実に連絡を取る際に、今のところ「LINE」にかなう媒体はありません。高校生のインフラ率はほぼ100%で、操作説明も不要です。また生徒個人と緊急で連絡が取りたいというときには、通話機能も使えます。さらにタイムラインへの書き込みにより、生徒のちょっとした心の動きを捕まえることもでき、そこからより細やかな声掛けをすることができます。おかげで生徒との距離が近づき、生徒を取り巻く問題を把握しやすくなっています。

次に保護者ですが、主にメールを使用しています。保護者は“ガラケー率”が高く、共働きのご家庭も多いことから、最適なコミュニケーションツールはメールであろうと考えています。主に欠席確認の連絡、生徒の帰宅が遅くなるとき、重要配布物の連絡、生徒の様子で気になる点がある場合などの連絡手段として使用しています。保護者、特にお母さんとの連絡は重要度だけではなくひん度が大事だと感じています。

そして同僚とのやり取りでは、「Slack」というチャットサービスを利用しています。現在は特別進学コース担当の教員全員が使用しています。教員の活動は職員室や学校内に限らず、また全員が顔を合わせての会議をあまりひん繁に行うこともできない状況があります。そこで「Slack」を活用すれば、同僚がどこにいても報告、連絡、相談を行うことができます。特別進学コースの移転の際には十分にその威力を発揮しましたし、おかげでチームとしての意識も高まったと思います。

コミュニケーションのためのこれからの取り組み

ICTは本来コミュニケーションを密にして、つながりを深めるための道具だと考えています。ですから、コミュニケーションツールとしての活用は今後もさら進めていきたいと考えています。

現在のところ、特別進学コースを担当する教員全員がICTを使っているわけではありません。従って、今後は特別進学コースを担当する教員全員がICTを積極的に活用し、生徒や保護者とより良好な関係を作れる環境を整えたいと考えています。また、さらに生徒が積極的にICTを活用することによって、生徒同士がお互いの理解を深め、協働して身の回りや社会の問題解決を図れるような環境が作れたらと考えています。

番組視聴はこちらから

GUEST PROFILE

河野 一昭(こうの かずあき)

東海大学菅生高等学校

英語科を担当。特別進学コース担任と主任を兼務。ICTに関しては、利用することによって生徒、保護者、教員全員がWin-Winの関係を構築できることに魅力を感じている。常に新しいやり方を模索していきたいと考え、日々の学校生活の中で実践を重ねている。

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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