東京成徳大学中学校 和田 一将

2018年1月19日公開分のTeacher's CLIPの番組サマリーをお届けします。

番組サマリー

海外の現地校で学ぶグローバル教育

東京成徳大学中学校では、中学校3年生の3学期の3カ月間をまるまる使って、オークランド(ニュージーランド)の現地校へ学期留学に行きます。オークランドではさまざまな人種や異なる文化背景を持つ方々が生活しているため、英語を学ぶだけでなく、そうした環境の中で日本人として彼らとどのようにコミュニケーションを図るかを学ぶことができます。この留学を通して、一人の人間としての自律を促していくという狙いがあります。

iPadを活用した英語学習の実践

学期留学に向けた準備の例として、「東京成徳国際Links」という取り組みが挙げられます。生徒たちは留学に行く直前までさまざまなプロジェクトを英語で行っていきます。例えば、海外の学校の生徒たちと英語や日本語の手紙を交換したり、お互いの国の地元について紹介するビデオやiBooksを交換したりといった取り組みです。また、授業で調理室を借り切っておにぎりやみそ汁などの日本食の作り方をネイティブの先生に教えたりもしています。

和田先生の英語授業ではiPadを積極的に活用している

こうした取り組みを通して、生徒たちは「ニュージーランドに行ったらこんなことをしてみよう」、「あんなことを頑張ってみたい」といったイメージをすることができます。

授業以外でも広がるICTの活用

修学旅行では京都へ行くのですが、そこで学んだことの振り返りとして「iBooks Author」というアプリケーションを使って京都のマルチタップのデジタルガイドブックを作成し、実際に「iBooks Store」で配信しました。東京近郊を回る校外学習を行った際は、東京の観光スポットを英語でまとめて、英語の「iBooks」を出版するという取り組みもしています。

これらの指示は「iTunes U」のコースを使って、生徒たちが主体的に調べ学習できるように配慮しました。また、修学旅行のしおりは完全に電子化して「iBooks」で発行したので、分厚い紙のしおりを持ち歩かずに済むようになりました。

iPadを使用して生徒面談をする和田先生

Apple Distinguished Educatorとして目指すこれからの教育

2017年に京都で開催されたADE(Apple Distinguished Educator)の研修会(アカデミー)では、大きな衝撃を受けました。中でも、中国や韓国のADEの先生方と一緒にプロジェクトの作業を行ったことは大きな財産になっています。言葉や国籍が違う人たちと作業をすることはとても難しいと感じました。この経験から、日本人としてグローバルな問題についてどう向き合っていけるかが、これから先の世代にとってとても大切なことだと思います。そのため、単純に教科書を追うだけの学びでは国際社会を生き抜くのは難しいと考えています。

授業では2015年に国連で採択された「SDGs (Sustainable development goals)」といわれる、持続可能な世界を実現するためのゴールを切り口にプロジェクトを進めています。英語の授業を担当していますが、言葉を勉強するうえで国際社会において自分ができることは何かということを学び取っていくことは非常に大切だと思います。

ネイティブの先生ともそうしたプロジェクトを一緒に取り組むことで、今までの自分にはない知見を学期留学に行く前に広げることができると考えています。iPadやAIを上手に使っていけば日本でも多くのチャレンジができる時代です。まずは教師である私自身がいろいろなことにチャレンジしていきたいです。

番組視聴はこちらから

GUEST PROFILE

和田 一将(わだ かずまさ)

東京成徳大学中学校

大学で異文化コミュニケーション学を専攻。卒業後、横浜の私立高校で3年間勤めたのち、2012年から東京成徳大学中学校・高校に英語科専任教諭として着任。現在は国際交流部、ICT推進委員を務める。2017年にADE(Apple Distinguished Educator)に認定。

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

バックナンバー

過去のバックナンバー一覧
Teacher's CLIP バックナンバー