武蔵野大学附属千代田高等学院 ドゥラゴ 英理花

2018年12月21日公開分のTeacher's CLIPの番組サマリーをお届けします。

番組サマリー

授業で使うことを目的に作られた「Minecraft: Education Edition」

通常のマインクラフトと違い、「Minecraft: Education Edition」(以下、「教育版マインクラフト」)には、学習を支援するための独自ブロックが存在します。また、マインクラフトの世界に命令を伝えるミドルウェア「Code Connection」を使用し、「Code.org」「MakeCode」「Scratch」「Tynker」といったビジュアルプログラミング環境でコードを書くことで、世界を操作できるようになっています。

さらに、JavaScriptに自動変換できることも大きな特徴です。「教育版マインクラフト」には授業での利用を支援する機能があり、教師は管理コンソール(クラスルームモード)を使うことで、生徒を空間内で移動させたり、それぞれに役割を与えたりといった指示をすることもできます。

教育版マインクラフトとドローンを使った校舎建築プロジェクト

2018年度は本校の130年目という記念すべき年でもあり、何か記念になるようなことを授業内でしたいと考えていました。そんな中、「教育版マインクラフト」で校舎を制作することを思い付いたのです。マインクラフト上になるべく正確に校舎を再現したかったため、ドローンを用いて校舎の撮影を行いました。

「教育版マインクラフト」で生徒たちが制作した校舎の外観

ドローンで撮った約100枚の映像データを読み込み、それを基に「教育版マインクラフト」で校舎を制作する。そんな共同建築プロジェクトを通じて、建築に興味を持つ生徒も出てきました。新しいテクノロジーと組み合わせたり、協働作業ができたり、「教育版マインクラフト」は多様な学習を可能にするツールであるといえます。

マイクラプロジェクトを通じて身に付く問題解決能力

「教育版マインクラフト」でプロジェクトを進めるに当たって、活動グループを細分化し、グループ内での役割を与えるようにしました。生徒たちはプログラミングの得意な子、建築の得意な子、情報収集の得意な子といった具合に役割を分担。協働してプロジェクトを進めるスキルやコミュニケーション力を身に付けることができました。

また撮影に使用したドローンとの相性も良く、生徒たちは「教育版マインクラフト」を通して、今まで知らなかった分野や新しいことに触れる楽しさを感じることができました。そして何より、自分たちで課題を解決していこうという課題解決能力が身に付いたと思います。

校舎撮影にはドローンを使用。生徒が新しい技術に触れる機会に

親子のコミュニケーションツールにもなる「教育版マインクラフト」

iPadにも対応したことで、マウスやキーボード操作に慣れていない小学校低学年の児童や幼稚園児など、低年齢の子でも「教育版マインクラフト」を使えるようになりました。iPadがあるご家庭も増えてきていますので、自宅で気軽に触れられるようになったといえます。

お父さんがプログラミングのアドバイスをしながら、休日にはお子様と一緒にマインクラフトで制作をする。教育を目的とした使い方だけでなく、親子のコミュニケーションツールとしても、「教育版マインクラフト」をお使いいただければと思います。

番組視聴はこちらから

GUEST PROFILE

ドゥラゴ 英理花(どぅらご えりか)

武蔵野大学附属千代田高等学院

早稲田大学大学院経済学研究科修了。ワシントン大学で情報・プログラミング教育を学ぶ。国際バカロレアコース指導、情報教育と英語教育のコラボレーション、Minecraft・ドローンを使用したプログラミング教育等、探究型の授業実践を行う。Microsoft Minecraft Global Mentor、Microsoft Innovative Educator Expert、日本アクティブ・ラーニング学会員、東京都私立学校教育研究所研究委員、プロスタキッズAdvisor。

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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