足立学園中学校高等学校 髙田 昌輝

2019年7月19日公開分のTeacher's CLIPの番組サマリーをお届けします。

番組サマリー

時代の流れから授業改革の一つとして始まったICT教育

「授業改革をするぞ!」そう学校全体での改革が始まったのが6年前。その中の一つがICT教育でした。ちょうど私が「Office 365」を活用したいと思っていたタイミングと重なったことが導入のきっかけです。正直に言えば、時代の流れが大きかったかもしれません。

生徒たちはBYODで1人1台のタブレットPCを保有

現在のICT環境は校内に無線LANが敷設されており、2、3教室を除いて全てのクラスに電子黒板が設置されています。電子黒板にはモニター型、プロジェクター型、ホワイトボード型の3種類を保有。教職員は、タブレットPCを持ち、生徒には中学2年生から「One to One」でタブレットPCを購入してもらっています。

手段が目的化されてしまったことでの失敗

まずは「Office 365」を使っていもらいたいと考えていたので、「SharePoint」を使ったクラスサイトを制作しました。始めは先生方に使っていただきました。掲示板やファイルの資料箱・回収箱、予定表が入るものでした。しかし、残念ながら当時は使うのが面倒だという先生が多く、あまり使っていただけませんでした。

また「Video」機能を使った反転学習にも挑戦しました。「一度作れば、この先ずっと使えますよ!」と調子の良いことを言って進めたのですが、編集が面倒だということで長続きしませんでした。今になって思えば、タブレット端末の使用(ICT活用)が授業の目的となってしまった点がうまくいかなかった原因だったと思います。

一つのアプリがハブとなり、広まっていったICT活用

その後は「Teams」というWindows版のLINEのようなチャットツールを活用しました。個人と個人で話をする「チャット機能」やグループで話し合う「グループチャット機能」や、データの配布・回収ができる「ファイル機能」、そして課題などの提出をする「課題機能」があり、これら全てを使っています。

「グループチャット機能」は、クラスの予定表などを書き込む掲示板として活用されています。また、各教科の提出物などは「ファイル機能」や「課題機能」が便利です。さらに、この「Teams」はハブツールとしての側面も持ち合わせています。「Forms」というアンケートアプリと連動して、学習時間や小テスト、授業記録、授業アンケートを「Teams」にURLとして貼り付け、シェアできるのです。

TeamsをハブとしてFormsでCBTを受けている様子

ICT導入で悩んでいる先生に向けたアドバイス

最初はうまくいかなかったICT導入が軌道に乗り出したターニングポイントは、「コミュニケーションを中心としたICTの活用」でした。そこからICT活用がスムーズに学校全体に広がったのです。まずは、周囲の人が誰でもできることから始めてください。そして、先生方に使っていただき「これ便利じゃん!」と言っていただける活用方法を試していただけたらと思います。

番組視聴はこちらから

GUEST PROFILE

髙田 昌輝(たかだ まさき)

足立学園中学校高等学校

Microsoft認定教育イノベーター2018-2019。情報教育研究会役員。私立高校、公立中学校教諭を経て2010年4月より足立学園中学校・高等学校教諭。現在は、東京電機大学非常勤講師を兼務。積極的に自信を持って表現できる生徒の育成をモットーに授業を展開している。

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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