株式会社Libry 代表取締役CEO 後藤 匠

2019年10月18日公開分のTeacher's CLIPの番組サマリーをお届けします。

番組サマリー

大学3年で起業を決意。夢の学習サービスを自分たちの手で

僕は高校生の頃、いわゆる「勉強の虫」だったのですが、ICTをうまく使えばもっと勉強は効率化できると考えていました。間違えた問題と似た問題を解きたいときなどにICTが使えるはずだと。そして大学合格後には「将来こんなサービスができるだろう」という、ICTサービスの未来予想図を描いたりしていました。

大学3年生になったある日、ふと思い出して未来予想図に描いたサービスが世に出ていないか探してみました。でも、見つからなかったんです。そこで友人と「夢の学習サービスを自分たちで作ろう」とオリジナルで解説を作成。大学入試問題のデータベースを作り始めました。自分たちの“思い”先行で始めたものの、二人ともプログラミングは一切できず、必死で勉強したのを覚えています。

そしていよいよサービスが出来上がり、学校や塾の先生に見てもらいました。そこで初めて「どの教材で学ぶか」(=コンテンツ)が重要だということに気付かされたのです。これをきっかけに「出版社と提携して信頼のある教材をより便利に使えるサービスを作ろう」という方針に転換。今の「Libry(リブリー)」の源流が出来上がりました。

これまでの方法を大きく変えず、でも確実に便利になる学習サービスに

スマートに学べるデジタル問題集「Libry」

「Libry(リブリー)」は中高生を対象とした学習サービスで、一言で言えば「スマートに学べるデジタル問題集」です。タブレット端末やスマホで使えるよう教科書や問題集、参考書などをデジタル化。出版社と提携して実現した学習用の電子書籍になります。

また、各問題を解くのにどれくらいの時間がかかったか、正解したかどうかといったデータを学習履歴として保存。後から履歴を閲覧できるだけでなく、「ここ苦手じゃない?」とレコメンドしてくれるアダプティブ・ラーニング機能も付いています。問題は全てデータベース化されているので、単元や公式などで問題検索することが可能です。

一番の特長は「なめらか」であること。つまり「これまでの勉強方法とほとんど変わらない。でも便利になっている」という点です。例えば、実際に問題を解くのはタブレット端末上ではなく紙とペン。正誤結果の入力も自動ではなく、自己採点が前提です。証明問題などを無理やり4択に変えて、もともとの問題の題意が損なわれるといったことはありません。

「ここまでは今までの方法でやりたい」「ここからはICTで効率化してほしい」ということを、自分が受験生の時の体験も交えつつ、高校生や大学生、先生にも徹底的にヒアリングしながら開発を進めてきました。おかげさまで、自宅学習や学校現場になじんで使えるサービスとして評価されるようになりました。

先生の机から山積みのノートと残業をなくした「宿題管理ツール」

生徒のノートを回収することなく宿題管理が可能

「Libry(リブリー)」を導入している学校には、先生向けに「宿題管理ツール」を用意しています。これを使うことによって、先生の日々の残業時間が1~2時間削減されたという事例も出てきています。先生がWebの管理ツールから宿題を出すと、生徒の端末に宿題が配信。生徒が解いた結果を送信すると、そのデータが先生用ツールに届く仕組みです。

正誤結果や生徒ごとの解答率や正答率、クラス全体の問題別正答率などが自動集計された状態で一覧にして見ることができます。さらに、生徒が自分のノートを写真に撮ってアップロードすることで、学習履歴とノートの写真とが自動で連携。先生は生徒のノートを回収することなく、Web上で閲覧することが可能です。

「職員室の机の上に生徒のノートが山積みにならなくなった」「問題を間違えた生徒のノートだけチェックすればよくなった」「宿題の提出率が上がった」など、宿題管理ツールを使った先生からさまざまな声を頂いています。ほかにも「生徒のノートを出席番号順に並べ替えなくてよくなった」といった、先生に言われて初めて気付かされた意外な効果もありました。

なお、先生用ツールはスマホでも使うことが可能です。授業後の部活動の時間にグラウンドで宿題を出したり、帰りの電車の中で宿題の提出状況をチェックしたりと、隙間時間を使って宿題管理をすることができます。

先生・出版社と連携して全ての学習者により学びやすい環境を

おかげさまで多くの学校で「Libry(リブリー)」をご評価いただいているのですが、「使いたい教材がLibry化されていない」という理由で導入を断念される学校も少なくありません。そこで現在、コンテンツの拡充に力を入れています。

現場の先生方そして日本中の出版社と力を合わせることで、全ての学習者がより学びやすい環境を作っていきたいと考えています。ご興味のある先生や出版社の皆さん、ぜひ後藤までご連絡いただけたらと思います。

番組視聴はこちらから

GUEST PROFILE

後藤 匠(ごとう たくみ)

株式会社Libry

スマートに学べるデジタル問題集「Libry(リブリー)」を開発する、株式会社Libry代表取締役CEO。学習の定量評価や最適化に興味を持ち、東京工業大学大学院在学中に、株式会社 forEst(現:Libry)を設立。小学生の時に決めた「世界平和」という夢のために、教育を ICT によってアップデートし、「一人一人が自分の可能性を最大限に発揮できる社会」の実現を目指す。

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

バックナンバー

過去のバックナンバー一覧
Teacher's CLIP バックナンバー

ナビゲーションメニュー