全国展開するホテル運営会社が宿泊管理システムを導入。フロント業務を省力化し、理想の顧客サービス向上に取り組む

「PREVAILを中核にしたソリューションにより私たちがこれまで思い描いてきた、フロント業務の理想像に一歩近づけたと感じています」

株式会社アベストコーポレーション 導入事例

サービス業101~1,000名ERP・基幹業務・業務管理サーバー活用通信・ネットワーク多店舗・多拠点展開営業・業務プロセス効率化業務データの活用

株式会社アベストコーポレーションは、ホテル事業に中軸を置いた不動産総合コンサルティング企業だ。インバウンド需要の高まりに伴う自治体主導のホテル誘致でも多くの実績を持つ同社は、ホテル業界の課題として浮上する人手不足への対応という観点から、ITによるホテル業務の省力化に積極的に取り組んできた。新たな宿泊管理システムの導入は、省力化に加え、本来業務への人的リソース集中による顧客満足度の向上にも大きな役割を果たしている。

株式会社アベストコーポレーション

導入先の概要

業種
ホテル運営
事業内容
ホテル事業、レストラン事業、海外事業、不動産事業、ペット事業
従業員数
1,000名(2019年6月現在)
ホームページ
http://www.abest.jp/

導入の狙い

  • 予約サイトコントローラーとの自動連携を図りたい
  • フロントの現金処理を素早く、正確に行いたい
  • リアルタイムの在庫管理を実現したい
  • ルームメイクスタッフとの情報共有を図りたい

解決策

予約サイトコントローラーと連携する宿泊管理システムを中核に、自動釣り銭機、CTI、清掃管理システムなどによるソリューションを導入

導入したメリット

  • フロント業務を大幅に省力化できた
  • 宿泊客をお待たせすることない対応が可能になった
  • ITソリューションマーケティング部 部長 大松 裕之氏

    「これまでネット予約の80%はPCからでしたが、現在はスマートフォンで検索から予約まで行うことが一般化しつつあります。今後のホテル業界の課題の一つはスマートフォンへの対応になると思います」

  • ホテルアベスト グランデ岡山 増田 颯斗氏

    「業務の省力化を通し、目指しているのは、人の手によるおもてなしの想いが伝わるサービスです。そのためにも、攻めのIT活用を今後も積極的に進めていきたいですね」

導入製品情報

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
ホテルトータルシステムPREVAILお問い合わせ
PREVAIL 清掃管理
自動釣り銭機GLORY製 RT-300シリーズ
カードキー連携GOAL社 非接触型カードキー連携
サーバーソリューションサーバーお問い合わせ
VPNサービス(O-CNET)VPN構築お問い合わせ

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導入事例詳細

独自の運営オペレーションでホテル事業を全国に展開

株式会社アベストコーポレーションは、ホテル事業を中軸とした不動産総合コンサルティング企業だ。2003年にウィークリーマンション事業からスタートした同社は、ホテル事業、ホテルコンサルティング事業に軸足を移行。現在、神戸ポートタワーホテルおよび、全国に展開するアベストブランドのホテルを運営している。同社のホテル事業の第一の特長は、ITを生かした戦略的な集客システムや独自の運営オペレーションを通し、土地・ホテルオーナーから施設を預かり、安定したホテル経営を提供する点にある。また既存ホテルの買い取りやリノベーションにも積極的に取り組み、多くの優良ホテルを生み出してきた。

インバウンド拡大に伴い、ホテル誘致に取り組む自治体も多いが、同社の提案は自治体からも高く評価され、2020年オープン予定のホテルアベストグランデ高槻をはじめ、多くの実績を有している。また、顧客ニーズや地域特性に即し、既成の概念にとらわれないホテル開発を行う点も同社の特長の一つだ。2018年12月にJR岡山駅から徒歩3分の繁華街にオープンしたホテルアベストグランデ岡山は、エリア随一の大浴場を擁し、リーズナブルなキャビンタイプの個室も用意。カプセルホテル並みの料金で大浴場が利用できることが人気を呼んでいる。

ホテル予約サイトとシステムの連携が大きな課題に

『PREVAIL』の予約画面。サイトコントローラーとの連携が実現し、予約状況がリアルタイムに確認できるようになった

近年、国内のホテル業界は、人手不足という大きな課題に直面している。こうした中、早くから事業にITを活用してきた同社でも、あらためて業務を見直し業務効率を図ることが強く求められるようになった。特に大きな課題となっていたのは、ホテル予約サイトと宿泊管理システムとのデータ連携が取れていない点にあった。創業以来、同社のIT活用に取り組んできたITソリューションマーケティング部 部長の大松 裕之氏はこう説明する。
「今日、ホテル予約はネット予約が主流になっていますが、当社の宿泊管理システムはウィークリーマンション事業に対応してスクラッチ開発したものだったため、ホテル予約サイトとのデータ連携が行えないという課題がありました。そのため、予約サイトからFAXで送られてくる予約情報をスタッフが手入力でシステムに入力する必要があるなど、多くの課題が生じていました」

こうした状況を受け、同社は宿泊予約・フロント会計・顧客管理を一元管理するホテル管理システム(PMS)導入に向けた検討を開始。複数システムを検討したうえで選定したのは、大塚商会が提案したホテルトータルシステム『PREVAIL』だった。
「最も高く評価したのは、ホテル管理に必要な機能がコンパクトにまとまっている点でした。実は当初、他社製品の導入を検討していたのですが、当社には必要ない機能も多く、スタッフ教育にも時間がかかることが懸念されました。それに対し『PREVAIL』は、画面表示も分かりやすく、これであれば誰でも確実に使いこなせると感じました」(大松氏)

自動連携によりチェックイン直前の予約にもスムーズに対応

全ホテルへの導入を前提として選定されたホテルトータルシステム『PREVAIL』は、まずホテルアベストグランデ岡山のオープンに合わせて先行導入することになった。『PREVAIL』導入の第一の効果として挙げられるのは、予約サイトコントローラーによって、複数の宿泊サイトとホテルトータルシステムが自動連携し、宿泊予約情報の登録・変更・キャンセルが自動化したことだ。
「業務の省力化に貢献しているのはもちろんですが、サービス品質の向上にも確実に貢献しています。例えば、従来のFAXによる手入力での予約管理では、特に夕方の忙しい時間帯などはシステムへの反映に時間がかかり、チェックインの直前に予約されたお客様への対応に手間取ることも少なくありませんでした。しかし宿泊サイトの予約情報が即座にシステムへ反映されるようになったことで、そうしたトラブルが回避できるようになりました」(増田氏)

顧客情報を自動蓄積し、チェックイン時にPC画面に表示される点も『PREVAIL』を高く評価するポイントの一つだ。
「これまでも顧客情報管理を行ってきましたが、その利用は基本的に紙ベースで行ってきました。それに対し『PREVAIL』では、何回目のご利用なのかといった顧客情報がチェックイン処理時に画面上に表示されるため、よりスムーズなお客様対応が実現しています」

フロント内部に設置した自動釣り銭機。現金受け渡しのミスを防ぎ、お客様への対応が迅速になった

インバウンドに対応するため、74言語に対応した通訳機『Poketalk』をフロントに設置して活用している

自動釣り銭機がチェックイン業務を大幅に省力化

同社は『PREVAIL』に連携する自動釣り銭機、CTI、清掃管理システムも導入し業務に活用している。中でも自動釣り銭機は、金額の渡し間違いを防ぐとともに、フロント業務やスタッフ教育の省力化に大きな役割を果たしている。
「当ホテルではチェックイン時に会計を行っていますが、チェックインに要する時間は既存店舗と比較して10~20秒は短縮化できています。また、ホテルアベストグランデ岡山に次いで『PREVAIL』を導入した沖縄の店舗の場合、これまでフロントに3台あったPCを2台に減らしましたが、全く問題なく顧客対応できています」(増田氏)

また、パート・アルバイト従業員の場合、責任が求められるお金を扱う仕事を嫌うことも少なくない。自動釣り銭機による現金会計の省力化は、人材確保という面でも効果が期待されている。

CTIが顧客サービス向上に貢献

清掃管理システムではチェックアウト状況をタブレットで確認できるので、速やかに客室のルームメイクが行えるようになった

CTI連携により、受電時に顧客情報がポップアップ表示されるようになったことも高く評価するポイントだ。
「電話予約のお客様にはパーキングなどの情報をご案内していますが、何度もご利用いただいているお客様にはそうした情報は不要になります。お客様に応じて、スムーズな対応が取れるようになったことがCTI導入の大きなメリットです」(増田氏)

電話予約の在庫連動も大きなポイントだ。これまで同社は、電話予約の都度、客室の在庫管理画面を開き、手作業で在庫を減らすことで在庫管理を行ってきた。それに対し『PREVAIL』では、予約内容を入力するだけで在庫情報に反映されるようになった。
「実をいうと、これまでは1室だけ在庫が残っているような場合、本当に残っているのだろうかという不安が常にありました。しかし今はそうした不安とは完全に無縁になりました」(増田氏)

清掃システムがルームメイクの省力化に貢献

スタートボタンを押すだけで記憶させたルートを自動清掃する自動AI清掃ロボット『Whiz』は、ホテルや病院・学校など広い施設で、清掃業務の効率アップが見込まれる

これまでルームメイクスタッフは随時、電話や対面でチェックアウト状況をフロント側に確認しながら作業を行ってきた。清掃管理システムの導入により、タブレット端末を通してチェックアウト情報を共有できるようになったことは、ルームメイク業務の省力化に貢献している。
「土曜日はお客様が早い時間に到着することが珍しくないため、これまでは部屋の状況の確認に手間取ることも少なくありませんでした。しかし今は各室の状況がフロント側もリアルタイムで把握できるようになったため、土曜の午後も慌てることなく、スムーズなチェックインが行えるようになりました」(増田氏)

今後同社は、『PREVAIL』のクラウド対応が予定される2019年9月をめどに全ホテルへの展開を図るとともに、AI掃除ロボットなど、新たなソリューションを積極的に導入することで、業務改善による理想のホテルサービスの品質向上に努めていく考えだ。

大塚商会担当者からのコメント

「ITによるホテル業務効率化をこれからも積極的にご提案します」

人手不足という課題に直面するホテル業界にご提案したいソリューションは『PREVAIL』だけでなく、AI掃除ロボットなど、まだまだたくさんあります。今後も新たなソリューションを積極的にご提案していきたいと思います。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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