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大手ドラッグストアの特例子会社が、カラーPOD機による印刷物内製化で障がい者雇用の拡大に取り組む

株式会社ココカラファイン ソレイユ 導入事例

2018年2月取材

サービス業101~1,000名複合機・コピー機活用研修・人材育成営業・業務プロセス効率化コスト削減・売り上げ向上社員育成・人材開発

株式会社ココカラファイン ソレイユは、障がい者雇用を目的とした大手ドラッグストアチェーンの特例子会社だ。2014年12月の設立以来、さまざまな障害を持つ方の雇用確保に努めている。同社は、親会社が展開する店舗のクレンリネスや事務作業補助という二つの柱に加え、設立以来、カラーPOD機による印刷事業にも取り組んできた。受注から納品までを障害を持つスタッフが手がける事業は、親会社の名刺印刷から始まり、クーポン券やチラシなど多様な印刷物の受注に広がりを見せている。

株式会社ココカラファイン ソレイユ

導入先の概要

業種
サービス業
事業内容
店舗運営サポート事業、事務サポート事業 等
従業員数
104名(うち障がい者76名、2018年2月現在)
ホームページ
http://soleil.cocokarafine.co.jp/

お客様の声をご紹介

代表取締役社長 大淵 孝弘氏

「名刺だけでなく、株主向けの優待クーポン券やECサイトで販売した商品に同梱するチラシなど、見た目を意識したきれいな印刷物が必要なとき、当社に声が掛かる機会が増えています。今後もこうしたニーズを積極的に開拓していきたいと考えています」

店舗サポート事業部 兼 事務サポート事業部長 黒部 泉氏

「導入したリコーのカラーPOD機と名刺カッター、ソフトウェアの組み合わせは、使いやすさを第一に考えて選定しました。また、サポートセンターの説明もとても分かりやすく助かっています」

大塚商会担当者からのコメント

「バリアブル印刷の活用提案に力を入れていきます」

ご導入いただいた『モリサワ・バリアブル・プリント』には、株主優待券に印刷する二次元バーコードを一枚ごとに変えたり、採用予定者に個人名を入れたツールを配付したりするなど、多様な活用が可能です。業務拡大に向け、今後もその活用を積極的にご提案していきたいと考えています。

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導入事例詳細

仕事とのマッチングを通し障がい者の可能性を引き出す

障がい者が安心して働ける環境と可能性を十分に発揮できる就労機会の確保を通し、社会の要望・期待に応える名刺をはじめとする多様な印刷物を製作

株式会社ココカラファイン ソレイユ(以下、ココカラファイン ソレイユ)は、ドラッグストアチェーンを全国に展開するココカラファインが設立した障がい者雇用を目的とした特例子会社だ。障がい者雇用促進法により、企業や国家機関、地方自治体は、常時雇用している従業員の一定割合以上の身体障がい者、知的障がい者などの雇用が義務付けられている。特例子会社とは、一定の要件を満たしたうえで厚生労働大臣の認可を受け、障がい者雇用率の算定において親会社の一事業所として扱うことができる子会社を指す。
親会社であるココカラファインは、全国に約1,300店舗を展開する業界大手のドラッグストアチェーン。ココカラファイン ソレイユは、同社の特例子会社として2014年12月の設立以来、障がい者の就労機会確保という課題に取り組んできた。代表取締役社長の大淵 孝弘氏は設立の経緯をこう説明する。
「ココカラファインは2014年4月にまず、高齢者の再雇用や障がい者雇用などのダイバーシティを目的にココカラファイン アソシエという子会社を立ち上げています。しかし定年後の高齢者の再雇用と法律で雇用率が定められている障がい者雇用では、目的も課題もそれぞれ異なります。そこで同年12月に、障がい者の雇用に特化する目的で設立されたのが当社になります」

ちなみに、同社の設立日は12月25日。設立の志を忘れないため、あえて選んだ日付という。現在、ココカラファイン ソレイユは、東京・府中と大森、信越、東海、関西に拠点を展開し、76名の障害を持つスタッフを雇用している。事業の柱には、大きく親会社が展開する店舗のクレンリネスと事務作業の補助があり、店舗クレンリネスは全国拠点の近隣店舗を中心にサービスを提供している。こうした障がい者の就労機会確保の難しさとして大淵氏がまず挙げるのは、障害を持つスタッフの特性や可能性と仕事とのマッチングという課題だ。
「障害の種類は同じでも、それぞれ特性が違うため、障がい者雇用は一人ひとりの適性を見極め、適材適所で行うことが大切になります。我々が驚くような突出した能力を持つメンバーも多く、その可能性を伸ばすことを常に考えているのですが、一つの方法論に集約できないだけに難しさを実感しています」
障がい者雇用促進法改正により、2018年4月から障がい者雇用の枠組みに精神障がい者も含まれたことで、新たな取り組みを開始した企業も多い。そうした中、早くから精神障がい者の雇用に積極的に取り組んできたことも同社の特長の一つだ。その取り組みは他社に先駆けた多様なノウハウの蓄積につながっているという。店舗サポート事業部 兼 事務サポート事業部長の黒部 泉氏は今後の課題をこう説明する。
「障がい者に働く場を提供する際には、さまざまな意味で負担を与えすぎないように注意する必要があります。当社の場合、多様な障害を持つメンバーが在籍していることもあり、メンバー同士の相性も注意しなければなりません。第一線でその役割を担うのが現場を統率するリーダーですが、その役割を担う人材の確保が事業拡大のボトルネックになっていることは否めません。障害を持つ方の場合、一度関係が悪化すると、健常者以上に関係修復に時間がかかることも多いため、リーダーには、福祉に関する専門知識より何より、人間力や包容力が求められます。こうした能力を持つ人材を確保し、事業拡大につなげていきたいと考えています」

障がい者の雇用機会創出にカラーPOD機を活用

同社が導入したリコー製力ラーPOD機『RICOH Pro C5100S』。同社の印刷部門は、受注、印刷、納品の全工程をさまざまな障害を持つスタッフが担っている

特例子会社の運営では、親会社の協力のもとでさまざまな事業を創出し、障がい者の就労機会の確保に努めることが一般的だ。既に触れた通り、ココカラファイン ソレイユの場合、親会社の店舗クレンリネスと事務作業のアウトソーシングが事業の柱だが、それら以外に設立当初から続く事業がある。それがカラーPOD機を使った印刷サービスである。大淵氏はその経緯をこう振り返る。
「カラーPOD機を使って事業を始められないだろうかというアイデアは、私を含め、同社の設立準備にあたったメンバーの間で早くから話し合われていました。以前から複合機などの取引があった大塚商会さんを交えて具体的なアイデアを出し合う中で、まずは確実に売り上げが見込める名刺印刷から始めてみようということに話がまとまり、設立とほぼ同じ時期にカラーPOD機を導入し、印刷事業をスタートしています」
現在のリコー製力ラーPOD機『RICOH Pro C5100S』、名刺カッター『PROSCUT PCM-15』、名刺や宛名、DM、プライスカードなど、可変データを扱う印刷に適したソフトウェア『モリサワ・バリアブル・プリント(MVP)』による印刷環境はその際に構築したものだ。選定の第一のポイントになったのは、誰でも確実に使える点だったという。
「障害を持つメンバーに使い方を教えるためには、まず我々が使い方を習得する必要があります。私はもともと機械が苦手な方ですが、大塚商会さんのデモ機を使って実際に作業を行ってみたところ、作業の手順もとても分かりやすく、これであれば大丈夫だと自信を持ちました」と黒部氏は振り返る。

障害を持つスタッフ自身が受注~納品を担当

名刺印刷からスタートした同社の取り組みは、現在、株主向けクーポン券やECサイトで商品を購入した際に同梱する販促チラシなど、さまざまな印刷業務の受注につながっている

ココカラファイン ソレイユは、設立以来、親会社の本社および全国拠点の従業員の名刺印刷を一括して引き受けている。名刺印刷は異動が多い3月や9月に集中する傾向があるが、年間3,000箱以上という受注量は同社の印刷事業の大きな基盤になっている。
メール添付の発注書で受注し、発注書に記載された所属部署や名前などのデータをバリアブルプリントシステムに流し込み、面付・印刷・裁断を行うというのが名刺印刷の一連の流れになる。また発注書には名刺裏面の処理についても指示があり、指示に応じ、裏面にはメモ欄やエリア事業所のアドレスなどを印刷する。同社の印刷部門は、受注、印刷、納品の全工程をさまざまな障害を持つスタッフが担っている。
「名刺デザインは従来のものを踏襲しているため、特別な作業は発生していませんが、肩書きが一行増えるとバランスを微調整する必要があるなど、実際に名刺を印刷するにはさまざまな作業が必要になります。印刷についてはまったくの素人ということもあり最初は戸惑いましたが、むしろ障害を持つスタッフに仕事を任せるようになってからスムーズに進むようになりました。今、カラーPOD機を運用しているのは、何事もルールにのっとって進めたいという意識がとても強いスタッフなのですが、そういう性格の方が我々よりも印刷の仕事は向いているのかもしれませんね」(黒部氏)
また、カラーPOD機や名刺カッター、ソフトの操作で不明な点があるときはスタッフ自身が大塚商会のサポートセンターに電話し、疑問を解消しているという。黒部氏は、こうした大塚商会のサポートのクオリティの高さについても高く評価している。

バリアブル印刷機能を使い新たなニーズの開拓に取り組む

ココカラファイン ソレイユは、午前中に受注した名刺は翌日納品を基本にしている。同社の事業所がある府中と親会社の本社がある新横浜が比較的近いため、出来上がった名刺を直接納品できることが速さの理由だ。
「新横浜へはソレイユのスタッフも頻繁に出入りしていますし、時間が空いていれば私が納品に向かうこともあるのですが、その速さには喜ばれることが多いですね。これは内製化ならではメリットだと思います」(大淵氏)
親会社で高品質の印刷物が必要になったとき、まずはココカラファイン ソレイユに相談してみようという流れが醸成されつつあるのは、こうした地道な取り組みも関係しているはずだ。名刺印刷からスタートした同社の取り組みは、現在、株主向けクーポン券やECサイトで商品を購入した際に同梱する販促チラシなど、さまざまな印刷業務の受注につながっている。中でも、名刺カッターを活用した登録販売者試験の受験勉強用のツールは、親会社でも高く評価された。
薬剤師不足が言われる中、大手薬局チェーンは従業員に対し、かぜ薬や鎮痛剤などの一般用医薬品の販売が行える登録販売者試験の受験を積極的に支援している。その流れの中でココカラファインが企画したのは、薬品名とそこに含まれる成分を単語帳のように表裏に印刷したツールだった。その印刷を相談されたとき、一般的な単語帳サイズは断裁が難しいため、同社では名刺サイズのツールを逆提案したという。結果として大きさや情報量としても見やすく、使いやすい受験ツールとしての評価につながった。
これまで同社の印刷事業は、親会社からの依頼が前提になっていたが、経験を積み、印刷ノウハウを蓄積してきたことで今後は、新たな提案も積極的に行っていく考えだ。
「現在検討しているのが、新卒採用市場で使うことを想定した、社名やメッセージを印刷したクリアファイルの提案です。紙だけでなく、クリアファイルなど多様な素材に印刷可能なカラーPOD機の機能は、今後積極的に利用していきたいと考えています。一枚一枚の印刷内容を部分的に変えるバリアブル印刷を可能にする『MVP』の活用も今後の課題の一つです。内定者に各人の名前を印刷したツールを配付してみても面白いかもしれません。現在のリソースを活用し、積極的に新たな仕事を生んでいきたいと考えています」と大淵氏は最後に力強く目標を語った。

名刺カッターを活用した登録販売者試験の受験勉強用のツールは、親会社でも高く評価された

名刺カッター

今回導入した製品・サービス・ソリューション

  • リコー製力ラーPOD機『RICOH Pro C5100S』

    高度なプロダクションニーズを満たす色再現性や凹凸紙への対応など、絶え間ない革新を進めながら、企業内業務に必要なオフィス機能もご用意しています。

その他の導入システム

  • 名刺カッター『PROSCUT PCM-15』
  • バリアブルソフト『モリサワMVP Standard Edition』

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  • 印刷して、上司への説明に。
  • 印刷して、稟議書に添付して。
  • 印刷して会議資料に。

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株式会社ココカラファイン ソレイユ 導入事例(PDF:2,852KB)

  • * 本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞等は取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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