稟議の申請を紙のやり取りをデジタル化へ

申請書類の承認遅れなどをなくすため『eValue V Air』のワークフローを活用、ペーパーレス化も実現する

社会福祉法人 初穂会 導入事例

サービス業101~1,000名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

社会福祉法人 初穂会が運営する「特別養護老人ホーム 稲毛こひつじ園」は、紙で行っていた稟議申請効率化のため、統合型グループウェア『eValue V Air』を導入。ワークフロー機能を使い、パソコン経由で申請・承認のやり取りができる仕組みを構築した。紙の書類が不要となり、経費削減にもつながっている。

  • 業務効率の向上
  • 長時間労働の是正
  • コスト削減
  • 生産性向上

社会福祉法人 初穂会

導入先の概要

業種
介護
事業内容
福祉施設の運営 ほか
職員数
150名(2024年3月現在)
ホームページ
https://hatsuhokai.com/

導入の狙い

  • 各種申請書類の紛失や承認の遅れを改善したい
  • ペーパーレス化を推進したい

解決策

  • 『eValue V Air』のワークフロー機能を使い、稟議書類などの申請や承認をPCで行う

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
統合型グループウェアeValue V Airお問い合わせ

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社会福祉法人 初穂会 導入事例(PDF:3,867KB)

導入事例詳細

高いプロ意識を持って介護サービスを提供

理事・施設長 勝山 裕則氏

社会福祉法人 初穂会(以下、初穂会)は、千葉県と滋賀県で特別養護老人ホームなどの福祉施設を運営する法人だ。2005年9月に法人認可を取得。翌2006年11月、千葉市稲毛区で特別養護老人ホーム「稲毛こひつじ園」の運営を開始した。「稲毛こひつじ園」は、完全個室・ユニットケア方式の長期入所(90床)のほか、短期入所(18床)のための部屋も備え、デイサービス、居宅介護サービスも提供している。

「十分な教育を受けたプロの介護職員が、入居するご本人やご家族に安心していただけるサービスを提供しています」と語るのは、初穂会の理事で「稲毛こひつじ園」の施設長を務める勝山 裕則氏だ。

特別養護老人ホーム「稲毛こひつじ園」では介護福祉士の資格を有する職員が、ご利用者のケアを行う一方、認知症カフェの運営なども行っている

勝山氏の語るように、初穂会は介護職員の教育に力を入れているのが特長だ。介護職員の研修・教育を目的に、研修施設として2015年に「稲毛ペコリーノ」を開設した。専門知識や現場経験を持たない人や、別業種からの中途採用人材を対象とする介護職員初任者研修を行っているほか、国家資格「介護福祉士」の試験対策講座なども開いているという。

「資格取得を強制しているわけではありませんが、現在『稲毛こひつじ園』で働く介護職員の全員が介護福祉士資格を持っています。高いプロ意識を持って仕事に取り組もうとする姿勢の表れだと思います」と勝山氏は語る。勝山氏は県立高校から依頼を受けて、高校に出向いて介護に関する授業も行っているという。介護の仕事を理解してもらい、次世代を担う人材を一人でも多く育て上げたいという思いから後進の指導に当たっているのだ。

同園では白菜やダイコンなどをはじめとするさまざまな野菜やミニバナナなどの果物を育て収穫しているほか、魚やカメなどの生き物も多く飼育している

初穂会は他にも認知症カフェやフードバンクなど、さまざまな福祉事業を展開しており、その取り組みは施設の入所者やその家族のみならず、広く地域社会から評価されている。

書類の紛失や承認の遅れに課題を感じていた

少子・高齢化などによる人手不足は、介護業界でも深刻な問題となっている。「稲毛こひつじ園」は、長期入所と短期入所を合わせて100名を超える特別養護老人ホームに加え、利用定員30名のデイサービスや居宅介護サービスも提供する大規模な施設である。そのため、職員数も介護スタッフが約80名、機能訓練指導員が2名、栄養士が1名、看護師が4名、相談員が3名とかなり充実しているが、業務が重なると、それでも人手が足りなくなることがある。

「限られた職員数でより良いサービスを提供するには、業務の効率化が欠かせません。そのため初穂会では、早い時期から積極的なITの導入を進めてきました」と勝山氏は明かす。

最初に導入したのは、大塚商会の提案で採用した介護保険ソフトの『ワイズマン』である。それまで手書きで行っていたケア記録がPC入力に置き換わったことで、職員の業務負荷は大幅に軽減された。以後、初穂会と大塚商会との取引は続き、PCや電話、インターネット回線などの導入で支援を受けてきたという。2021年6月には、新たなソリューションとして大塚商会の統合型グループウェア『eValue V Air』を「稲毛こひつじ園」に導入している。その狙いは、稟議(りんぎ)の申請・承認を効率化することにあった。

大塚商会から『eValue V Air』活用の提案を受ける

「稲毛こひつじ園」では、1万円以上の予算がかかる物品購買や設備の修繕、行事の企画などについては、職員が稟議を上げて承認を得るルールとなっている。従来は、紙の書類に稟議内容を書いて申請するのが唯一の方法であった。

ところが、「書類が申請フローで回覧されている間に、どこかに紛れてなくなってしまったり、途中で書類が止まってしまったりして、なかなか承認が下りないなどの状況がありました。『どこで止まっているのか?』『いつになったら承認が下りるのか?』という職員からの問い合わせも頻繁だったので、何とかしなければならないと思っていました」と勝山氏は振り返る。そこで大塚商会に相談したところ、提案を受けたのが『eValue V Air』の導入だった。

使いやすさと万全のサポートが採用の決め手に

『eValue V Air』の利用風景。職員のPC活用度に合わせて紙での申請を全面撤廃していないが、簡単で使いやすいグループウェアのため既に多くの職員が使用している

『eValue V Air』は、申請・承認のためのワークフローや、ドキュメント管理、スケジューラ、コミュニケーションなどの多彩な機能をパッケージ化し、クラウドで運用できるようにした統合型グループウェアだ。「稲毛こひつじ園」はこれらの便利な機能の中でワークフローの機能を利用し、紙でやり取りしていた申請・承認手続きをパソコン経由で行えるようにした。

数あるワークフローソリューションの中から『eValue V Air』を選定したのは、「非常に使いやすい設計になっていることに加え、大塚商会のソリューションなら万全のサポートを受けられるだろうという安心感があったからです」と勝山氏は語る。それまでの長い取引の中で、勝山氏は大塚商会のきめ細かな提案やアドバイス、どんなに急ぎの要件でもスピーディーに対応してくれる誠実さを高く評価していた。ソリューションそのものの利便性だけでなく、大塚商会のサービス力の高さを総合的に評価して『eValue V Air』の採用を決定したのである。

職員を集めた勉強会を実施

大塚商会のサービス力の高さは、導入の初期段階から発揮された。実は、「稲毛こひつじ園」の職員は平均年齢が50~60歳、最高齢は70歳以上で、PCの扱いに慣れていない人も多い。「紙の申請書に記入する作業をPC入力に置き換えたら、拒絶反応を示されるのではないか」と勝山氏は心配していた。そうした懸念に配慮して、大塚商会は職員を集めた勉強会を実施。分かりやすく、懇切丁寧に使い方の手ほどきをすることで、導入を後押しした。おかげで、心配していたほどの反発やアレルギーはなく、むしろすんなりと職員たちに受け入れられたようだ。

「そもそも、『eValue V Airは非常に操作が簡単なグループウェアなので、PCが得意ではない職員でも、すぐに使い方を覚えてしまったようです。あまりにも早く使いこなせるようになったので、心配は杞憂(きゆう)に終わりました」と勝山氏は笑顔で答える。

労働時間の短縮やペーパーレスの効果も表れる

「稲毛こひつじ園」は現在、稟議の上げ方を従来の紙による申請と、『eValue V Air』を使ったPC経由による申請の二つの方法から選択できるようにしている。どうしてもPCが使えない職員や紙のほうが申請しやすいという職員に配慮したもので強制的に使用を指示することはないという。しかし、「実際には、大半の職員がeValue V Airを使って稟議を上げているようです。それだけ使いやすいという証拠ではないでしょうか」と勝山氏は語る。

PC経由の申請なら紙のように途中で紛失することはなく、『どこまで進んでいて、どこで止まっているのか?』も分かるので、承認の遅れも少なくなった。おかげで職員の評判も上々だという。稟議をPCで簡単に入力できるようになったおかげで、職員の残業時間も減ったようだ。「紙による申請の場合は業務が終了してからまとめて書くことが多いので、どうしても残業時間に行うことも出てしまいました。労働時間の短縮という点でも効果が出ていると感じています」と勝山氏。さらには、紙の申請が減ったことでペーパーレス化が促進されたことも大きな成果だ。

「稲毛こひつじ園」は今後、ワークフロー以外の『eValue V Air』の機能も活用していきたいと考えている。勝山氏は、「具体的には、スケジューラ機能を使って出張者の行動予定を管理することなどを考えています。大塚商会には、今後も業務効率化につながる使い方を積極的に提案してもらいたいですね」と期待を込めて要望した。

フードバンクの食品棚。もともと子ども食堂や地域カフェなども行っていた同園はフードバンクの活動を知ったことから、職員が自ら食品メーカーなどに掛け合って始めた

フードバンクの活動を通して知り合った米農家さんの協力を得て、ブランド米を作ってみようという取り組みにつながった「こひつじ米」は施設でも食べられている

大塚商会担当者からのコメント

「ワークフロー以外の『eValue V Air』の活用法についても提案します」

「稲毛こひつじ園」様からは、『eValue V Air』のワークフロー以外の機能も活用したいというご要望をいただいています。同法人様のお取り組みを深めながら、積極的にご提案していきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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