校舎内に安全かつ快適な無線LANを構築。全教室で電子黒板を活用した授業を展開し、生徒が自主的に復習できるPC教室を整備

「無線LAN構築や電子黒板の導入、PC教室の刷新など、大塚商会さんの総合的なサポートによって教育現場のICT化が一気に加速しました」

学校法人 城南学園 城南学園中学校・高等学校 導入事例

学校1~100名学校・自治体通信・ネットワークネットワーク環境の構築・改善

学校法人城南学園 城南学園中学校・高等学校は、「自主自律」と「清和気品」の建学精神の下、社会の第一線で活躍する自立した芯の強い女性、穏やかで高い品性を身に付けた女性の育成を目指している。ICT環境の整備も積極的に推進している同校では、校舎内全域をカバーする安全かつ快適な無線LANを構築し、全教室に電子黒板を導入することで効率よく、学習効果も高い授業スタイルを定着させている。同時にPC教室のハードウェアを刷新し、生徒一人一人が自分のペースで復習できる学習環境を整え、生徒の学力向上に役立てている。

学校法人 城南学園 城南学園中学校・高等学校

導入先の概要

業種
教育
事業内容
中高一貫教育の学校運営
教職員数
70名(2019年5月現在)
ホームページ
http://www.jonan.ac.jp/senior/

導入の狙い

  • 安定稼働する無線LAN環境を校舎内に構築したい
  • 電子黒板を活用した効果的な授業を行いたい
  • PC教室のハードウェアを刷新したい

解決策

教育現場のICT環境の整備を総合的にご支援

導入したメリット

  • 安全かつ快適な無線LANで教職員の作業効率が向上した
  • PC教室で自主的に復習が行える環境が整備された
  • 生徒が授業に集中できるので学力向上につながった
  • 生徒全体の理解度が把握しやすくなった
  • 入試対策部 副部長 社会科教諭 嶋田 剛士氏

    「今後も他校の事例も参考にしながら教育現場のICT化を推進していきます。そのために、大塚商会さんには、最新の情報をいち早く提供してほしいです」

  • 情報管理室長 英語科教諭 西田 諭司氏

    「無線LANなどの構築作業を大塚商会さんが全て行ってくれたので、安心して導入できました。今後も引き続きいろいろな面でサポートしてもらいたいです」

導入製品情報

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
アクセスポイントAruba AP-305 ×75台お問い合わせ
管理用コントローラーAruba 7030 ×2台
電子黒板機能付きプロジェクターEPSON EB-5520W ×21台
AppleiMac(40台×2教室)お問い合わせ

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導入事例詳細

3ステップで学力を高める中高一貫教育を実践

学校法人城南学園 城南学園中学校・高等学校(以下、城南学園中学校・高等学校)は、大阪市東住吉区にキャンパスがある。中高一貫教育の実践により、高校受験に縛られることなく、生徒一人一人が希望の進路を実現するために3ステップで実力を伸ばし、学校生活を通して人間力を高める指導を行っていることが大きな特長だ。

Step1(中学1・2年)は、基礎力養成期間。工夫を凝らした分かりやすい授業を行うとともに、学んだ内容を復習する「反復学習」で、全員が分かるまでしっかりと指導する。Step2(中学3年~高校2年)は、基礎力発展と応用力熟成期間。生徒一人一人の習熟度や進路希望に合わせたきめ細やかな指導を実施。習熟度別の分割授業や放課後・休み時間を利用して行う個別指導などで生徒の能力を引き出す。Step3(高校3年)は、学力完成期間。教員チームが過去の大学の入試問題を徹底的に分析し、予備校さながらの入試対策を実施。生徒一人一人が希望の大学に合格できるように全面的にバックアップしている。

城南学園高等学校は、生徒の希望する進路に合わせてコースを選択できることも特長だ。国公立大学を目指す特進コースI類、難関私立大学を目指す特進コースII類、看護系大学・学部を目指す特進コース看護系、さらに幼児教育・福祉コースなど多岐にわたる。
「特進系のコースでは、2020年度から導入予定の新大学入試制度に向けて、大学のゼミのように、生徒が各教員の下で自主的にテーマを決めて、最後にその探求成果を発表し、小論文を提出する取り組みも行っています」と入試対策部 副部長 社会科教諭の嶋田 剛士氏は語る。

中高一貫教育の実践により、高校受験に縛られることなく、学校生活を通して人間力を高める指導を行っていることが大きな特長だ

安定稼働を最優先にした無線LAN環境を構築

アクセスポイント『Aruba AP-305』75台を校舎内に設置し、各教室はもちろん、廊下などでもインターネットに安全かつ快適に接続できる環境を整えている

同校では2008年に教育現場のICT化に着手し、教職員一人一台のPC体制を実現。職員室などに有線LANによるネットワークインフラを整備した。しかし、当時はまだ各教室にはLANを敷設していなかったので、教室内でインターネットを使うことはできなかった。

そうした中、文部科学省がICTを活用した教育を推進する答申を発表。これを受け、数年前にICTプロジェクトチームを立ち上げ、授業中にインターネットを活用しながら効果的な学習が行える環境づくりを推し進めることになった。まず、教室内で快適にインターネットに接続できるように、無線LAN環境の整備に取り組んだ。従来の延長で有線LANを敷設するよりも、無線LANの方がコストが安く、ノートPCさえあればどこでもインターネットにつながるので利便性に優れていると判断したからだ。その際に、無線LAN環境の構築を依頼されたのが大塚商会だった。
「以前から大塚商会さんは、校内のサーバーなどのインフラ整備を行っていただいた実績があるので、本校の状態を最初から説明しなくても最適なネットワーク環境を構築してもらえることが一番の魅力でした」(嶋田氏)

無線LANを新たに構築するに当たっては、安定稼働することを最優先し、アクセスポイント『Aruba AP-305』75台と管理用コントローラー『Aruba 7030』2台を導入。アクセスポイントの配置は、事前に大塚商会が電波干渉などの調査を実施したうえで最適化を図り、校舎内のほぼ全域をカバーできるようになった。

全教室に電子黒板機能付きプロジェクターを設置

電子黒板を利用することで、生徒は教科書に集中するのではなく、先生と顔を合わせた授業を展開できるのがメリットだ

城南学園中学校・高等学校は、2017年に校舎内に無線LANを整備し、各教室はもちろん、廊下などでもインターネットに安全かつ快適に接続できるようになった。それと並行して、大塚商会から電子黒板機能付きプロジェクター『EPSON EB-5520W』を各教室に段階的に導入。2017年には中高の全教室に設置し、教員のノートPCの教材やYouTubeの動画などを電子黒板に投影しながら、効果的な授業が行える先進的な教育環境を実現している。

さらに2017年には、PC教室もリニューアルしている。その直接的なきっかけになったのが、e-Learningの新たな教材として選定した自立学習支援プログラム『すらら』を利用できる環境へ改善するためだった。

学習支援ソフトの導入に伴いPC教室のハードウェアを刷新

「PC教室でICTを活用した教育を実践するために、e-Learningの教材を自分たちで調べていたときに、他校でも実績があり評判が良かったのが『すらら』でした。実際に広島県の高校の授業で活用している現場を視察し、これならば、本校で重要視していた『学びなおし』の繰り返し学習に役立つと確信し、PC教室に導入することにしたのです」(嶋田氏)

ところが、当時のPC教室に導入していたPCのOSやメモリーなどが、『すらら』を快適に動作するための必要スペックを満たしていなかった。そこで、大塚商会に別途相談し、2部屋あるPC教室のハードウェアを刷新することになった。そうして城南学園中学校・高等学校が採用したのが、iMac(40台×2教室)だ。ただし、iMacのOSは、NetBootを利用してWindows 10を使用している。
「Windows系のPCもある中で、あえてiMacを選定した理由は、全体のデザインが近代的で、ハードウェアのスペックが非常に高かったからです。通常はWindows 10しか起動しないようにしていますが、将来的には生徒が多様なOSに触れるきっかけになると考えています」(嶋田氏)

無線LANと電子黒板で効率的かつ効果的な授業を実現

校舎内に無線LAN環境を構築したことで、教員の作業効率は格段にアップしている。例えば、進学相談をする際に、以前は分厚い大学受験の情報誌などを用意して教室に持っていかなければならなかった。しかし、現在はノートPCさえあれば、その場でインターネットに接続して生徒の志望校の情報を瞬時に検索して表示できる。そのため、資料を集める準備の時間が削減され、その場で臨機応変に対応できるようになった。

また、授業中に電子黒板が利用できるようになった効果も大きい。
「以前は黒板に英文を書きながら授業を行っていましたが、今は教材の英文をそのまま電子黒板に投影できるので、手書きする手間が省けるようになりました」と情報管理室長 英語科教諭の西田 諭司氏は語る。
「社会科の授業では、電子黒板で教材の地図などを投影できるので授業が進めやすくなりました。以前は、『教科書の25ページにある地図の右上を見てください』と細かな指示をしなければならず、それがどこにあるのか分からなくて授業についてこられない生徒がいました。しかし今は、そうした生徒が激減しました。生徒は常に電子黒板を見ながら授業に集中できるので、学力の向上に少なからず寄与していますし、生徒のフェイスアップにより教師側で生徒全体の理解度が把握しやすくなりました」(嶋田氏)

生徒が自分のペースで「学びなおし」ができる学習環境を提供

インターネットを通じてゲーム感覚で学べる対話型デジタル教材『すらら』

PC教室では、『すらら』の活用によって国語・数学・英語の「学びなおし」の授業が効率アップしている。
「生徒がiMac上で自分のIDとパスワードを入力して『すらら』にログインすると、あらかじめ設定しておいた課題が表示される仕組みになっています。その課題をクリアすると、次のステップに進めるのですが、課題が解けなかった場合は、その単元の詳しいレクチャーをイヤホンで聴けるので、教員がその場にいなくても生徒が自分のペースで苦手な部分を克服できることが大きな利点です」(西田氏)

将来的には、生徒に一人一台タブレットを支給し、自宅でもIDとパスワードを入力して『すらら』を利用できる学習環境を提供することも視野に入れている。
「今の生徒は、自分たちでPowerPointの活用方法をマスターして、アニメーションなどを駆使した分かりやすいプレゼンを行っています。生徒にタブレットを支給すれば、そうしたICTスキルがさらに磨かれるので、個人的にはぜひ実現したいと考えています」(嶋田氏)

PC教室では、Windows 10が起動するiMacを導入し、自立学習支援プログラム『すらら』を活用した「学びなおし」の授業などを行っている

大塚商会担当者からのコメント

「教育現場に役立つICTソリューションをご提案します」

学校法人城南学園 城南学園中学校・高等学校様は、校舎内に無線LAN環境を整備し、電子黒板などを活用した先進的な授業を行っています。今後も、教育現場に役立つICTソリューションを積極的にご提案いたします。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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