除菌LED照明で企業のイメージアップを図る

食品製造業の衛生管理にゴールはない。製品への安心感を高めるために除菌LED照明を導入

有限会社清水食品 導入事例

卸売・小売業、飲食店1~100名製品の導入・活用支援営業・業務プロセス効率化

豆腐などの製造を手掛ける神奈川県鎌倉市の有限会社清水食品は、衛生管理をより強化するため、社内の大半の照明を除菌LED化した。これにより、納品先の学校や病院、高齢者福祉施設などのお客様からの製品への安心感がさらに高まり、顧客満足度の向上が期待されている。

  • 顧客対応の改善
  • 業務効率の向上

2024年11月取材

有限会社清水食品

導入先の概要

業種
食品製造業・卸売業
事業内容
豆腐、油揚げなどの製造・卸売り
従業員数
17名(2024年11月現在)
ホームページ
https://kamakura-tofu.com/

導入の狙い

  • 工場内に明るい照明を整備して作業効率を向上させたい
  • 製造工程の衛生管理をより強化したい

解決策

  • 劣化した従来のLED照明を新しいLED照明に置き換え
  • 社内の大半の照明を除菌LED化

導入したメリット

導入システム

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
除菌LED除菌LED照明 63本お問い合わせ
LED照明LED照明 16本お問い合わせ

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有限会社清水食品 導入事例(PDF:3,699KB)

導入事例詳細

「鎌倉とうふ」で知られる長い歴史を持つ食品会社

神奈川県鎌倉市の有限会社清水食品(以下、清水食品)は、豆腐や油揚げなどを製造、卸売りする企業だ。前身の「清水豆腐店」として創業したのは70年以上前。1965年に現在の清水食品となってからも、55年の歴史を誇る老舗である。

看板商品は「鎌倉とうふ」のブランドで提供する豆腐だ。成分の約8割が水分でできているため良質な水にこだわり、ミネラル豊富な天然のにがりを使うことで風味を損なわずに豆腐を固め、ゆっくりとあくや余分なにがりを落としていく昔ながらの製法で、優れた味の豆腐を作っている。さらに、2024年春からは、使用する全ての大豆を産地から吟味した国産に変更。品質のさらなる向上を図った。

5代目 店主 柿崎 孝宏氏

このように製法にこだわる「鎌倉とうふ」は、値段はやや高いが、味は抜群。一般消費者が購入できるのは鎌倉市周辺の一部のスーパーに限られている希少性もあって、ブランドの確立に成功している。しかし、「かつてはそうではなかった」と語るのは5代目 店主の柿崎 孝宏氏である。

「以前は多くのスーパーなどに豆腐を卸しており、1丁100円で売られていたりしました。しかし、薄利多売の商売では大手メーカーにとても太刀打ちできません。そこで安売りはせず品質で勝負し、“鎌倉の地場産”という特性を打ち出す戦略に切り替えたのです」

工場前には自動販売機が設置されており、「鎌倉とうふ」のほかに、ゆば、油揚げ、生揚げ、がんもなどの製品が購入できる

2023年11月に経営を受け継いだ柿崎氏は、先代の父に請われて入社した2014年以降、卸先の見直しや価格交渉、配送の合理化など、さまざまな事業変革を進めてきた。「鎌倉とうふ」のブランド力強化も、その一環である。卸先を絞った結果、「鎌倉とうふ」は、地元の食材にこだわる市内の割烹(かっぽう)や、味そのものに魅力を感じた横浜市内の日本料理店など限られた店だけで使われるようになったこともあり、評判は高まった。また、高い品質や安全性が評価され、鎌倉・横浜市内の多くの小学校給食や、大学病院を含む大規模病院、高齢者福祉施設などの食事にも採用されている。

「食品に携わる者として製品の品質を徹底追求するのは当然のこと。これからも安心して、おいしく召し上がっていただける豆腐を作り続けたいです」と柿崎氏は話す。

照明を交換するタイミングで大塚商会から提案を受ける

清水食品では、5年ほど前から工場の一部でLED照明を取り入れていた。このときは柿崎氏が、導入コストと手軽さから工事が不要で安価なLED照明をインターネットで見つけて購入し、自分で取り換えたという。

柿崎氏は、LED照明は通常10年程度の寿命があると考えていたが、交換から5年が経過したところで、早くも暗くなったりつかなくなったりするものが現れてしまった。

「LED照明の方が少ない電気使用量で済むからと導入しました。ところが、蛍光灯を交換する要領で照明器具に差し込むだけで点灯するタイプのLED照明だったことから、想定外なことに元の器具の老朽化とともに寿命が短くなってしまったようです。工場内が暗くなり、作業に支障が生じるようになっていました。そんなタイミングで、以前から複合機の導入などでお付き合いがあった大塚商会さんから除菌LED照明の提案を受けたのです」(柿崎氏)

工場と事務所の照明の大半を除菌LEDに

工場内に設置された除菌LED照明。ガラス製の蛍光灯と違ってポリカーボネート製なので万が一、落下してもけがをするリスクが少ない点も安心だという

清水食品は2024年10月、工場と事務所のほぼ全てに新たなLED照明を導入した。導入本数は79本で、そのうち大半の63本は照明をつけるだけでウイルスや細菌、カビなどの繁殖が抑制できる除菌LED照明である。

除菌LED照明を採用した理由は、言うまでもなく衛生管理の強化だ。同社ではこれまでも、作業前のアルコール消毒や手洗いの徹底といった基本的な対策に加え、オゾン水による製造装置の洗浄などの衛生管理を行ってきたが、衛生管理には「ここまでやれば終わり」というゴールはない。人の健康に影響する問題なので、やれることはできる限りやるべきというのが柿崎氏の信念だ。

実は柿崎氏は、当初、照明の明るさの問題のみを解決するために、暗くなったりつかなくなったりしたLED照明の管を交換するだけで済ませるつもりだったという。しかし、除菌LED照明の話を聞き、考えが一変する。

「それまで除菌LED照明の存在を知らなかったのですが、提案内容を見た瞬間に『これを導入する以外ない』と即決していました。衛生管理の強化はいつも考えており、まさにこんな製品を待っていたのです。特に豆腐は、原料にタンパク質の豊富な大豆を使用し、水を大量に用い、釜煮で水蒸気が発生したりと、製造工程で菌やカビが繁殖しやすいため、照明を変えるだけで、少しでもそれを抑制できるのなら願ってもないことだと思いました」と柿崎氏は振り返る。

わずか半日で工事が完了、費用対効果にも満足

決定から実際にLED照明を導入するまでは、非常にスピーディーに話が進んだ。

2024年9月に大塚商会と契約を交わすと、翌10月には設置工事が行われた。大塚商会の豊富な導入実績もあり、79本の設置工事に要した時間はわずか半日ほど。工場と事務所のほぼ全ての照明が、これほど短時間で交換できるのかと柿崎氏は驚いたそうだ。

「製造ラインを止めてお客様にご迷惑をかけるわけにはいかないので、工場の休業日に設置工事を行ってもらいました。おかげで製品が滞りなく納入でき、とてもありがたかったです」(柿崎氏)

社員の健康に配慮し、工場に隣接する事務所内にも除菌LED照明を導入。書類置き場などに使われているごく一部のスペースのみ、通常のLED照明が設置されている

交換は問題なく完了し、以前よりも明るいLED照明の光が安定的に工場内や事務所内を照らすようになった。除菌LED照明は、豆腐を製造する工場内だけでなく、事務所や休憩所にも採用された。これは製品の安全だけでなく、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染リスクを抑えて、社員が安心して働けるように柿崎氏が配慮したからだ。

「社内での感染によって社員の健康が損なわれることは避けなければなりませんし、社員が動けなくなれば製品の供給もストップしてお客様にしわ寄せが及んでしまいます。いろいろな面で、数値には表れない導入効果を実感しています」と柿崎氏は言う。

ちなみに、除菌LED照明は除菌という特殊な機能を持つ照明なので、一般的なLED照明に比べると消費電力は多少高めである。

「それでも製造工程の衛生管理や社員の健康管理に貢献してくれるのなら、効果に見合ったコストだと思います。弊社が何を大切にしているのかを考え、適切な提案を行ってくれた大塚商会さんにはとても感謝しています」と柿崎氏は評価する。

自社ウェブサイトなどで導入した除菌LED照明をアピールしたい

まだ交換して間もないため、今回のLED照明導入による節電効果や除菌LED照明の効果については、今のところ十分な実績は得られていない。

「鎌倉とうふ」は、鎌倉市周辺の一部のスーパーで購入できる。「もめん」(写真)や「絹ごし」に加え、「白い波」「雪の華」といった名称の上位ブランドも展開している

だが柿崎氏は、「弊社の取引先には、小学校や病院、高齢者福祉施設など、特に安全性に気を使うお客様がいらっしゃいます。ですから、『除菌LED照明を導入し、衛生管理をさらに強化した』とお伝えするだけでも、これまで以上に安心感を持っていただけるのではないかと考えています。今後は、自社ウェブサイトなどを通じて一般のお客様にも積極的に取り組みをアピールしていくつもりです」と語る。これによって「鎌倉とうふ」の信頼感がさらに高まれば、ブランド力もますますアップするだろう。

また、新しく明るいLED照明の下で作業ができるようになり、検品作業がしやすくなったことも大きな導入効果だ。「検品の精度向上は食品製造で欠かせません。これも製品への信頼とブランド力の強化につながるはずです」と柿崎氏は期待を示す。

Wi-Fiを整備してIoTセンサーなどの導入を検討

完成品を保管する冷蔵庫内にも除菌LED照明が設置された。将来的には、冷蔵庫内の温度を測定して自動的にPCに記録するようなシステムの構築を考えているそうだ

より良い豆腐作りのための歩みを止めない柿崎氏は、除菌LED照明の導入にとどまらず、今後も衛生管理や安全性の向上、業務効率化のための仕組みを取り入れたいと考えている。具体的な構想の一つとして考えているのが、工場内にWi-Fiを設置したうえでの品質管理強化だ。

「例えば、社員の安全を考えて工場内に無線カメラを設置して映像をPCに送ったり、完成した製品を保管する冷蔵庫の温度をセンサーで測定して自動的にPCに記録したり、異常な温度上昇が起きた際に警告してくれたりするシステムの活用を検討したいと思っています」(柿崎氏)

食品製造の現場では、食品の安全に悪影響を与える要因を科学的に分析し、それを除去・低減する工程を常時記録する「HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)」と呼ばれる管理手法が求められており、Wi-Fiの整備でそうした環境の整備を考えているそうだ。

柿崎氏は、「システムやネットワークの専門家ではない私には、分からないことが多くあります。ですから大塚商会さんには、これからも有益な提案をしていただきたいですね」と大塚商会への期待を語った。

大塚商会担当者からのコメント

「Wi-Fiを使ったソリューションの導入についてもご支援します」

有限会社清水食品様は、Wi-Fiを使って製造工程をカメラで確認したり、冷蔵庫内の温度の記録などを行う仕組みの導入も検討されています。今後もご要望をしっかりとくみ取りながらご支援していきます。

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  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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