オフィスのIT全般の導入について、分かりやすくお答えします。

運送業から転換したものづくり企業が、薬事法に対応した生産管理システムと社員教育で百年企業を目指す

株式会社さかえ 導入事例

2018年4月取材

製造業101~1,000名ERP・基幹業務・業務管理研修・人材育成営業・業務プロセス効率化経営基盤強化・リスク対策

1951年の創業以来、運輸・倉庫業として半世紀以上の歴史を持つ株式会社さかえは、2007年以降、化粧品の充填(じゅうてん)、ラベリング、包装に特化した製造業への転換に取り組んでいる。その陣頭指揮を執ったのが、急逝した父から三代目として経営を引き継いだ上垣 郁磨氏だ。特殊な業態に柔軟に対応する生産管理システムの導入や全社員を対象とした社員教育など、理想の会社の実現に向けた取り組みは、代表取締役就任から10年が過ぎた今、大きな果実として実ろうとしている。

株式会社さかえ

導入先の概要

業種
化粧品製造業
事業内容
仕上用化粧品等製造、一般貨物運送事業
従業員数
130名(2018年4月現在)
ホームページ
http://www.kk-sakae.co.jp/

お客様の声をご紹介

代表取締役 上垣 郁磨氏

「いつ誰がどんな作業をしたかを把握するための仕組みの構築が次の課題です。担当した作業者へのヒアリングを通し、問題発生時の原因究明を迅速に行うためにも、ライン管理の仕組みをなんとか実現したいと考えています」

総務部 部長 塚口 敦氏

「当初は当社のものづくりをシステムに乗せるのは困難と考えていましたが、大部分は『生産革新 Fu-jin』で対応できています。その導入により、業務の標準化が図れたことも大きな成果の一つでした」

お客様の声を動画でご紹介

この動画は音声が含まれます。再生時は音量がオフになっています。再生中に動画プレーヤーの音量を調節してください。[動画再生時間:3分19秒]

製品導入にいたった経緯、導入による効果をお客様の声でお話いただいています。IT導入のヒントにご活用ください。

大塚商会担当者からのコメント

「理想の会社に貢献するご提案をこれからも続けていきます」

株式会社さかえ様は、できることを一つ一つ確実に取り組んでいくことで、会社全体が大きく進化した事例です。経営者も社員も若く、チャレンジ精神旺盛な企業の成長に今後も貢献できれば幸いです。

この事例を印刷、保存しますか?(無料)*内容は同じです

整形ずみPDFを入手

株式会社さかえ 導入事例(PDF:1,873KB)

導入事例詳細

化粧品製造の最終工程に特化。ニッチ市場で成長を続ける

化粧品OEMメーカーの要望にフレキシブルに対応する柔軟な生産体制は、リードタイムの短縮にも貢献する

株式会社さかえ(以下、さかえ)は、化粧品製造の最終工程に特化したアウトソーシング企業だ。1951年の創業以来、運輸・倉庫業を手がけてきた同社が化粧品製造にシフトしたのは、今から10年ほど前のことだ。以前から行ってきた流通加工の延長上にある新事業は現在、売り上げの95%を担う主力事業に成長している。

その一番の強みは、顧客からバルク(化粧品の中身)、容器、包装材の支給を受け、最終工程のみを担うという特長にある。化粧品業界は、ヒット商品が現れるとすぐに各社が競合商品の発売に動く、競争が激しい業界として知られている。それだけに、自社でバルク製造を行わず、製造ノウハウも持たない同社の業態は既存の化粧品メーカーにとって機密保持の観点からも望ましいことがその理由だ。同社は、この強みを生かし、主要な化粧品OEMメーカーの大部分と取引を行っている。

運送業から化粧品製造への転進を力強くけん引してきたのが、急逝した父親から27歳で経営を引き継いだ三代目の上垣 郁磨氏だ。
「私は、父や祖父がこの会社から受け取った給料で育ちました。会社を支えてくれた社員に恩返ししたかったことが、私がこの会社に入社した第一の理由です。オーナー企業の常として、二代目、三代目が継がなければ、会社は畳むほかありません。父の急死を受け会社を継ぐことに迷いはありませんでした」

そう語る上垣氏がミッションとして掲げるのは、「百年後もこの場所(八尾市北亀井町)にさかえがあること」という課題だ。その背後には、地域の人々に支えられてきたという意識と共に、八尾市北亀井町という地域を代表する企業の一つとして歴史を刻んできたという誇りがある。
「もともと、この言葉は父の口癖でした。今でこそ、この周辺は工業地帯として発展を遂げていますが、昭和30年代に当社が大阪市内から移転した当時は、まだ企業数もわずかなものだったと聞いています。三世代にわたり、当社で働く社員も珍しくないなど、地域と深い関係を結んできた当社にとり、地域への恩返しも大切な課題であると考えています」

その一方で、2014年には中国・上海支店を設立するなど、事業の拡大にも積極的に取り組む。同社の中国事業は、化粧品会社と海外容器メーカーを取り次ぐ商社機能を担うもので、本来の業務とは一線を画している。その狙いを上垣氏はこう説明する。
「顧客である化粧品OEMメーカーのさらに先にある化粧品会社から打診があったことが、上海支社を設立したきっかけです。事業継続には成長への取り組みが不可欠ですが、労働集約型産業である化粧品の充填や包装を今の工場で2倍3倍に拡大していくことはあまり現実的な判断ではありません。化粧品会社の依頼を受け、海外メーカーに製造を依頼した容器をOEMメーカーに供給する新たなビジネスを当社の第二の柱に育てていきたいと考えています」

製造アイテム数の増加で、手作業中心の管理が限界に

『生産革新 Fu-jin』による資材の一元管理と正確なトレーサビリティを実現。2017年には統合型グループウェア『eValue NS 2nd Edition』を導入し、文書管理機能を活用した製造記録管理の効率化も果たしている

トレンドやヒット商品へのすばやい対応が求められることもあり、化粧品開発のリードタイムは極めて短い。ドラッグストアに並ぶ商品の場合、開発から店頭に並ぶまでの日数は6カ月程度しかないという。製造工程の最終段階を担う関係上、常に短納期への対応が求められる中、運送業のノウハウを持つことも同社の強みだ。
「普通であれば間に合わない場合も、当社のトラックで運送会社のセンターまで直送するなどの対応策が柔軟に取れることは他社にない当社の特長だと思います。どうしても間に合わない場合は直接店舗まで納品することも可能です」

仕上用化粧品製造という新事業が順調に成長する過程で、同社は大きく二つの課題に直面していた。一つは生産管理を巡る課題だった。この事業を開始した当初、同社は顧客から供給される資材や工程の管理をExcelによる手作業で行ってきた。だが生産アイテム数が増えるにつれ、こうした手作業による管理は早々に限界を迎えることになる。もう一つは販売管理に関する課題だった。これまで使ってきた運送業に特化した基幹業務システムでは、受注、納品、請求、入金管理という製造業の流れを追うことが困難だったのだ。

こうした中、上垣氏が相談相手に選んだのは、複合機などで以前から取引があった大塚商会だった。
「取引はありましたが、私が経営を引き継いだ当初はそれほど深い付き合いではありませんでした。担当者が足しげく通い、さまざまな提案をしてくれる中で、できることから一つ一つ、理想の会社を目指していこうと考えるようになったことが大塚商会さんとの関係が深まるきっかけでした」と上垣氏は当時を振り返る。

“できることから”をキーワードにした取り組みは、2012年の基幹業務システム『SMILE BS 2nd Edition 会計/人事給与』、2014年の生産管理システム『生産革新Fu-jin』の導入と両システムの連携により一つの成果に結実している。

薬事法に対応した、正確な在庫管理と製造記録管理を実現

さかえの仕上用化粧品製造事業は、顧客の製造ラインのオーバーフローに柔軟に対応することで成長を続けてきた。だが顧客の要望に応じ、計画を随時変更しながら行うものづくりは、一般的な生産管理の考え方では対応が難しいのが実情だ。『生産革新 Fu-jin』の導入において大きな課題になったのもその点だった。
「一般的な生産管理の考え方であれば、工程をさかのぼって、入力した情報を更新することはまず考えられないはずです。しかし、当社の場合、製造途中で受注個数が変更になることも当たり前のようにあり、そうした対応力が事業の強みになっている以上、四角四面ではない生産管理の考え方が必要になります。『生産革新 Fu-jin』の設計思想と相反するカスタマイズ要求に柔軟に対応してもらえたことはやはり大きかったと思います。それがなければ、本稼働は難しかったはずです」

システム利用をトップダウンで徹底したことも、同社の生産管理システム導入の注目ポイントの一つだ。『生産革新 Fu-jin』の稼働開始と同時に上垣氏が行ったのは、それまでのExcelによる管理の仕組みへのアクセスを遮断するという荒療治だった。
「どれだけ優れたシステムであっても、使われなければ意味がありません。当初は不評も多かったのですが、実際に使ってみれば便利であることは誰でも分かります。今では『生産革新 Fu-jin』は当社になくてはならない存在になっています」

『生産革新 Fu-jin』を中核にしたソリューションの第一の効果が、業務の効率化にあることは間違いない。管理部門のスタッフを増やさずに業容拡大に対応できていることは、その表れだ。従来のやり方を踏襲した場合に必要とされる人件費を考えると、コスト面でも十分な効果が得られていると上垣氏は語る。

また、正確な資材管理が実現したことも大きなポイントだ。薬事法に基づいて行われる化粧品製造では、製造記録の厳密な管理が必要になる。手作業による管理で特に問題になっていたのはこの点だった。そのため『生産革新 Fu-jin』による資材の一元管理と正確なトレーサビリティの実現は、単なる業務効率化にとどまらない大きな意味を持つ。同社は、製造記録管理の効率化を目的として2017年に統合型グループウェア『eValue NS 2nd Edition』を導入し、大きな成果を上げている。
「それまで製造記録はファイルサーバーで管理していましたが、生産アイテムが増えるにつれ、製造記録や仕様書、工程書の検索が次第に困難になりました。『eValue NS2』の文書管理機能により、版管理も含め、必要なドキュメントがそのつど、すぐに取り出せるようになったことは、危機管理の観点でも大きな進歩だと感じています」

百年企業を目指して、社員の意識改革を推進

大塚商会が提供する経営支援サービス『社員研修』を意識改革に活用していることも注目ポイントの一つだ。そのきっかけになったのは、仕上用化粧品製造事業が順調に成長する中で発生した、作業中のあるミスだった。
「即座に原因を調査し、具体的な対策を含め顧客に経緯を報告したのですが、その際に指摘されたのは『ミス発生を前提に対策を考えていては、ミスはなくならないよ』という一言でした。確かにそのとおりですが、だからといってミスをなくすために、私が全社員を四六時中監視するわけにもいきません。思い悩んだ末に行き着いたのは、社員一人一人の意識改革を図るほかないという課題でした」

この会社にとって今、何が必要なのかという問いかけに基づく、入念な打ち合わせのうえで実施される社員研修は3年目を迎え、その成果も確実に表れつつある。
「職場のゴミ拾い一つをとっても、それがなぜ必要なのか理解している人とそうでない人では動き方は大きく違います。目標を言葉として表現することで“やる気”のスイッチが入った人の成長には、驚くものがありますよ。その一方で、理解に至らない人が見えてきたことも研修の効果の一つでした。そういう人をどうフォローしていくかは、今後の大きな課題であると考えています」

意識改革の成果が、業績に反映されるのはまだ先の話だ。だが、信頼関係の構築という点では、その効果は既に現れていると上垣氏は語る。
「当社の場合、顧客も製造業です。相手先の製造現場の方の厳しい目に応えられる人材が育っているという手応えは日々感じています。『さかえの〇〇さんはしっかりしているよ。安心して任せられるね』という評価は、将来的には業績にも必ずつながっていくはずです」

ものづくりの町としても知られる大阪・八尾において百年企業を目指す若い経営者の取り組みは、まだ始まったばかりだ。

サーバーや複合機も大塚商会から導入。システムやハードウェア機器だけではなく、経営支援サービス『社員研修』なども利用し社員の意識改革に活用している

今回導入した製品・サービス・ソリューション

  • 生産管理システム『生産革新 Fu-jin』

    「生産革新 Fu-jin」は、販売管理と一体化された組立業向け製販一気通貫型の生産管理システムです。「生産革新 Fu-jin」の特長についてご紹介します。

  • 基幹業務システム『SMILE BS 2nd Edition 会計』

    高度な分析機能と数多くの管理機能をラインアップし、財務会計から管理会計までを幅広くサポート。スピーディーで正確な伝票処理、柔軟なデータの分析と有効活用を実現します。

  • 基幹業務システム『SMILE BS 2nd Edition 人事給与』

    人事管理から定型の給与計算業務までをフルサポート。自由項目を利用した独自の人事情報や、履歴の管理、人事異動の判断材料などを収集することができます。

  • 統合型グループウェア『eValue NS 2nd Edition』

    eValue NS 2nd Editionは企業のグループワークに必要な機能を網羅した統合型グループウェアです。 ドキュメント管理、ワークフロー、スケジューラ、コミュニケーションの機能を統合しポータル化。さらに、ガイダンスに従って業務を進められる「業務ナビ」機能により、高機能と使いやすさを両立しています。

  • 経営支援サービス『社員研修』

    大塚商会は、1982年に教育事業をスタートして以来、常に時代にマッチした人材育成支援サービスを提供してきました。この長年のノウハウを生かし、多彩な研修コースや人材育成に関わるさまざまサービスをご提供しています。

この事例を印刷、保存しますか?(無料)*内容は同じです

  • 印刷して、上司への説明に。
  • 印刷して、稟議書に添付して。
  • 印刷して会議資料に。

整形ずみPDFを入手

株式会社さかえ 導入事例(PDF:1,873KB)

  • * 本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞等は取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

関連する導入事例を見る

大塚商会は、オフィスIT全般について、幅広く対応します

大塚商会は、お客様のビジネスチャンスの獲得やコスト削減・生産性向上・競争力強化といった課題や要望に対するソリューションをワンストップでご提供しています。
また、販売したコンピューター・サーバー・通信機器・複合機などのあらゆるオフィス機器、ネットワーク設備、ソフトウェアの保守サービスを、当社が行う「自営保守」の原則があります。そして、多くのスタッフや専用回線を持つたよれーるコンタクトセンター、全国に展開するサポート拠点、社内に数多く在籍する公的資格・メーカー認定資格者が、お客様を強力にサポートしています。

大塚商会の企業情報

大塚商会のサポートは、さまざまなメーカー・機器にも対応!

お客様のお手間を取らせず、一つの窓口でいつでも対応します。

導入後も支持される安心のアフターフォローとは?