全教室に映写対応ホワイトボードと使い勝手の良いプロジェクターを導入。低コスト、短工期で教育のICT化に対応

わずか2週間で33教室に電子黒板システムを導入。工期の短さと価格の安さが魅力。「授業の効率と効果が確実に上がっています」

大阪産業大学附属高等学校 導入事例

学校101~1,000名学校・自治体モバイル・タブレット活用通信・ネットワークネットワーク環境の構築・改善ITの運用・保守の負荷軽減

大阪産業大学附属高等学校は、「偉大なる平凡人たれ」という建学精神の下、平凡な日常生活をきちんと送っていくことこそ偉大なことであると、地道にたゆまず努力することを大切にする教育に取り組んでいる伝統校だ。勉学と共に、スポーツ活動にいそしむことも奨励しており、全国大会で何度も優勝したアメリカンフットボール部など、多くの体育会系クラブが優秀な成績を上げている。2018年に創立90周年を迎えた同校は、記念プロジェクトの一つとして全教室に電子黒板システムとプロジェクターを導入することを決定した。

2019年11月取材

大阪産業大学附属高等学校

導入先の概要

業種
教育
事業内容
高等学校の運営
教職員数
142名(2019年11月現在)
ホームページ
https://www.osaka-sandai.ed.jp/

導入の狙い

  • 学習環境の改善と授業準備の効率化
  • 液晶ディスプレイの視認性改善

解決策

全教室の黒板を映写対応ホワイトボードに変更し、プロジェクターを設置

導入したメリット

  • 板書の手間を最小化でき、生徒に向き合う時間が増えた
  • 教科書などをそのまま投影できるので、授業前に加工する手間がなくなった
  • ICTプロジェクトチーム委員 特進コース 主任 英語科教諭 市川 典孝氏

    「わざわざ板書する必要がないので、その分生徒と向き合い、語り合う時間が増えます。授業の効果も着実に高まっています」

導入製品情報

製品カテゴリー製品名・型番お問い合わせ
プロジェクターサカワ製
「ウルトラワイド超短焦点プロジェクター『ワイード』」
-
ホワイトボードサカワ製
『映写対応サンヤクホワイトボード』
-
  • * 2019年春休みに33教室、夏休みに26教室の計59教室

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導入事例詳細

「偉大なる平凡人たれ」の建学精神を90年間実践

大阪産業大学附属高等学校は、2018年に創立90周年を迎えた伝統校だ。大阪産業大学附属高等学校の前身である大阪鉄道学校が創立されたのは1928年。以来、創立者の瀬島 源三郎氏が掲げた「偉大なる平凡人たれ」という建学精神のもと、平凡な日常生活をきちんと送っていくことこそ偉大なことであると、地道にたゆまず努力することを大切にする教育に取り組んできた。国公立大学や難関私立大学への進学を目指す「普通科特進コースI・II」、学業とクラブ活動を両立し、大阪産業大学を中心とした大学進学を目指す「普通科進学コース」、全員が運動部に所属して学業とスポーツを両立し、スポーツを活かした大学進学を目指す「普通科スポーツコース」、主体的な学習でグローバルな人材を育成する「国際科グローバルコース」の計5コースに分かれており、約2,100名の生徒たちが、それぞれの目標を目指して日々、勉学とスポーツに励んでいる。

体育会系を中心とするクラブ活動が盛んであることも同校の特長だ。過去に何度も全国大会で優勝した経験を持つアメリカンフットボール部のほか、インターハイの常連であるウエイトリフティング部、少林寺拳法部など、いずれも大阪はもちろん、全国でもその実力は屈指のレベルである。

創立90周年記念プロジェクトとして全教室に電子黒板を

大阪産業大学附属高等学校は、2018年の創立90周年に向けた記念プロジェクトの一つとして、全教室に電子黒板システムを導入する計画を立ち上げていた。

当時からICT教育の推進を考えていた市川 典孝氏(現・同校ICTプロジェクトチーム委員 特進コース主任 英語科教諭)は、教育関連のICT機器見本市を視察するなど、さまざまなチャネルを通じて、同校のニーズにかなった電子黒板システムを探した。

「使いやすさ、起動の速さ、表示の大きさなどが選定のポイントでした。先生方の中には、ICTの活用に不慣れな方もいらっしゃるので、なるべくシンプルに使いこなせることが第一です。すぐに授業が始められるように、機器の立ち上がりも早くなければなりません。また、電子黒板を導入するまでは、各教室に2台ずつ液晶ディスプレイを置いていたのですが、表示が非常に小さく、後ろの席の生徒には見えにくいのが難点でした。そのため、なるべく表示領域の広いプロジェクターが導入できればと思っていました」と市川氏は振り返る。

スイッチ一つで投影位置が変えられることも決め手に

そんな折、同校は大塚商会から、サカワ製の「ウルトラワイド超短焦点プロジェクター『ワイード』」(以下、『ワイード』)と、『映写対応サンヤクホワイトボード』を組み合わせて導入するという提案を受けた。大塚商会から説明を受けた同校事務部 総務課 課長の佐々木 秀次氏は、「これなら先生方が求めている要件に全てかなっていると思いました。映写できる範囲が広く、黒板のほぼ全てをスクリーンにできるので、後ろの席の生徒たちにも表示内容がよく見えるのではないかと思ったのです」と回想する。

さらに『ワイード』が魅力的だったのは、パソコンと実物投影機といったような2系統(二つの端末)の映像を同時に表示することができ、しかも、リモコンボタン一つで投影位置を左・中央・右など簡単に移動できることであった。

佐々木氏は、「黒板の上にレールを取り付け、プロジェクターそのものが移動する装置を必要な教室に据え付けるとなると工事に時間がかかるし、費用も決して安くありません。その点、プロジェクターを固定したまま、リモコンボタン一つで投影位置が変更できる『ワイード』は理想的でした」と語る。

「ウルトラワイド超短焦点プロジェクター『ワイード』」は2系統の映像を並べて投影できる

『ワイード』の入力は2系統あり、各教室にはさまざまなデバイスに対応するケーブルを常備

短工期、低予算で全教室での入れ替えを実現

『映写対応サンヤクホワイトボード』は、湾曲した面にも短時間で施工が完了する。

こうして大阪産業大学附属高等学校は、『ワイード』と『映写対応サンヤクホワイトボード』の導入を正式に決定。2019年3月の春休み期間に、特進コース、グローバルコース、3年生のクラス33教室全ての黒板を『映写対応サンヤクホワイトボード』に変更し、『ワイード』を設置した。黒板を『映写対応サンヤクホワイトボード』に替える工事は非常にシンプルだった。

「あらかじめ既存の黒板のサイズに合わせて断裁したホワイトボードを、そのまま黒板の上に貼るだけです。春休み期間のたった2週間で、33教室の黒板全てが入れ替わったのですから、工事の速さが分かると思います」と佐々木氏。当然、工事にかかる費用も抑えることができた。大掛かりなレール敷設工事の要らない『ワイード』と合わせ、低予算での導入を実現した。その後、2019年の夏休み期間には残る26教室にも設置し、全59教室の整備が完了した。

また、同校では曲面の黒板を使用しているが、貼るだけで施工できる『映写対応サンヤクホワイトボード』なら施工面が曲面でも問題なく、ホワイトボードへの重ね貼りも可能だ。表面はホーロー製なので、より丈夫で書き消しもしやすくなる。同校ではチョークの粉じんを考慮し、ホワイトボード(マーカー対応)を採用したが、このほかに、サカワではチョークが使える黒板タイプの『映写対応サンヤクブルーグレー黒板』も用意している。また、『ワイード』も当然、曲面補正機能を搭載しており、曲面黒板でも問題なく使用可能だ。

生徒と向き合い、語り合う時間が増える

「英語の授業の場合、例文を投影すれば、わざわざ板書する必要がないので、その分生徒と向き合い、語り合う時間が増えます。生徒たちの理解も深まるわけですから、効率だけでなく、授業の効果も着実に高まっています」と、市川氏は授業が格段に効率化できたと語る。

また『ワイード』と『映写対応サンヤクホワイトボード』の導入効果について、「個人的にありがたいと感じているのは、重いプロジェクターを持ち運びしなくてもよくなったことです」と付け加えた。以前の各教室にあった液晶ディスプレイは表示があまりにも小さいので、一部の教師は、授業のたびに小型のプロジェクターとスクリーンを持ち歩いていた。その手間と負担が解消され、非常に楽になったという。

「全ての教室にプロジェクターが置かれ、ホワイトボードがそのままスクリーンとして使えるので、準備に時間を取られることもなくなりました。各教室には、パソコンやタブレット端末をプロジェクターに接続するためのケーブルなども一通り用意されているので、すぐにプロジェクターを使用して授業が始められます」(市川氏)。

表示領域が広く、後ろの席の生徒も見やすい

教科書をそのまま、ホワイトボードいっぱいに投影。教室後方からでも視認性は抜群だ

また、2系統の映像を、投影位置を変えながら表示できる機能も役立っているという。英語教師である市川氏は、教科書と辞書の映像を同時に表示し、学習効率を高めている。

「二つの映像を同時に表示できるのも、ホワイトボードのほぼ全てに映し出せるほど表示領域が広いからです。以前は、小さなディスプレイに表示するため、投影資料の文字を大きくするなどの加工が必要でしたが、『ワイード』と『映写対応サンヤクホワイトボード』の組み合わせなら、元の教科書をそのままホワイトボードいっぱいに拡大表示できるので、余分な加工が要りません。そのうえ、後ろの席の生徒にもはっきり見えるので、非常に助かっています」と評価する。「教師同士で、使い方に関する講習会なども積極的に行っていく予定です」と市川氏は意気込みを語った。

大塚商会担当者からのコメント

「教育のICT化に対応したさまざまなソリューションを提案します」

大阪産業大学附属高等学校様は、今回の電子黒板導入を含め、教育のICT化に対応した環境整備に積極的に取り組まれています。そのニーズにしっかりお応えできるように、これからもさまざまなソリューションを提案していきます。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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