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本格オーディオ専門誌の出版社が、出版業向け販売管理システムの導入で、請求業務の効率化と入金予定の精度向上を実現

株式会社ステレオサウンド 導入事例

2017年12月取材

卸売・小売業、飲食店1~100名ERP・基幹業務・業務管理営業・業務プロセス効率化

株式会社ステレオサウンドは、オーディオ・ビジュアルの専門出版社だ。理想の音を追求し、最高の再生環境で音楽を聴くことの喜びを広く伝える季刊『ステレオサウンド』をはじめとする専門誌は、趣味としてのオーディオ・ビジュアルを追求する多くの読者に支持されている。出版業界特有の商慣習に基づく複雑な請求・入金管理を課題としてきた同社は、出版業向け販売管理システム『Quick出版BS』を導入することで入金予定の把握と管理業務の大幅な省力化を実現した。

株式会社ステレオサウンド

導入先の概要

業種
出版
事業内容
オーディオ・デジタルAV専門誌の制作・出版・販売、CD・SACD・DVD・Blu-rayなどのデジタルコンテンツの制作・販売、デジタルAV関連ホームページの企画・運営
従業員数
50名(2017年12月現在)
ホームページ
https://www.stereosound-store.jp/

お客様の声をご紹介

販売部 部長 金岡 嘉子氏

「同じ取引先からの販売部・広告企画部の入金の二重管理など、システム未統合のデメリットは少なくありません。『Quick出版BS』導入に伴う一部システムの統合を皮切りに、全社的なシステム統合に取り組んでいきたいと考えています」

販売部 相馬 綾美氏

「これまで取次会社への月2回の請求書作成は1日がかりの仕事でした。倉庫側との連携により納返品に関する情報の再入力が不要になったことで、午前中には仕事が終わるようになりました」

大塚商会担当者からのコメント

「引き続き多様な業務のIT化をご支援いたします」

株式会社ステレオサウンド様の課題だった請求業務が効率化され、入金予定の精度向上をご支援できたことをうれしく思います。今後も会社全体のシステム統合を後押しさせていただきます。

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導入事例詳細

理想の環境で音や映像を再生する喜びと感動を伝える

人生の糧として、そして精神文化高揚のために、オーディオをはじめとするさまざまな趣味を追求する人のための「コンシェルジュ役」を目指す

株式会社ステレオサウンド(以下、ステレオサウンド社)は、音や映像をより優れた環境で再生することの喜びや感動を伝える専門雑誌の発行で知られる出版社だ。クラシックレコードをこよなく愛していた創業者の原田 勲氏(現会長)が、今日まで続く同社の旗艦誌である季刊『ステレオサウンド』を創刊したのは、1966年のこと。技術的な側面からオーディオ製品を語ることが一般的だった時代に、「人間の感性に勝る測定器はない」「聴かねば判らぬ」という強い信念に基づくオーディオ製品の試聴批評を核にした誌面構成は、理想の音を追い求めるオーディオファンの支持につながった。
その後、オーディオ・ビジュアル時代を迎えた1983年にはデジタルAV専門誌『月刊HiVi(ハイヴィ)』、1984年にはサウンドクリエイターのための日本で唯一のプロフェッショナルオーディオマガジン『隔月刊プロサウンド』、1995年には、真空管アンプ愛好家のためのオーディオマガジン『季刊・管球王国』、2010年には音楽配信、PCオーディオなど新世代の音楽の楽しみ方にフォーカスした『DigiFi(デジファイ)』を創刊。オーディオを軸にした、趣味嗜好性が強い製品を紹介する出版社としての地位を確かなものにしている。
海外展開に積極的に取り組んできたことも同社の特色の一つだ。現在は中国本土および香港、韓国で季刊『ステレオサウンド』をはじめとする出版物が現地出版社との提携により出版されているという。また近年は、出版事業だけでなくSACDやDSD11.2MHzハイレゾなどの高品位なフォーマット音楽ソフトの企画・販売にも力を入れ、現在は、音楽・映像ソフトが売り上げを伸ばしている。
出版不況が言われる中、「人生の糧、精神文化高揚のために趣味を追求する人のコンシェルジュ役」を自認する同社の出版物は、その姿勢に共感する読者に支えられ、安定した販売実績を維持し続けている。そうした中、浮かび上がっているのが読者の高齢化という課題だ。販売部 部長の金岡 嘉子氏は言う。
「熱心なオーディオファンの方々の支持もあり、季刊『ステレオサウンド』をはじめとする当社出版物の販売実績は安定しているのですが、当時30代で購読し始めた読者が60代に達するなど、読者の高齢化が進んでいます。その理由としてまず挙げられるのが、若いオーディオファンの減少です。当社は、イベントや書店の店頭フェアを通して『いい音』に実際に触れてもらい、特に30代の読者層を増やすことに力を入れています」

音楽が、昔も今も暮らしの身近な場所に存在し続けていることに違いはない。近年はアナログレコードの魅力があらためて注目されるなど、オーディオに関心を持つ若者も少なくない。同社は「いい音」に触れる機会を積極的に作っていくことで、若いオーディオファンの拡大に努めている。

出版業パッケージシステムで複雑な商慣習への対応を図る

ステレオサウンド社にとって、出版業界の複雑な商慣習への対応は以前から大きな課題であり続けてきた。特に問題になっていたのは、月刊、隔月刊、季刊といった雑誌発行サイクルや委託・注文の区分に基づいた取次会社からの入金内容の正確な把握だった。金岡氏は言う。
「取次会社との取引条件は、出版社ごとに違うだけでなく出版物によっても異なります。そのうえ、発行サイクルや委託・注文という区分の違いで精算のタイミングが違うため、取次会社の支払明細を見るだけでは入金内容(精算内容)の正確な把握は困難であるのが実情です。細かい部分はともかく、毎月の精算内容はある程度正確に把握しておきたいというのが当社の課題でした」
2003年に大塚商会から基幹業務システム『SMILE AD 販売管理』を導入した際、全面的なカスタマイズを行ったのは、こうした問題への対応を図る狙いがあってのことだった。しかしカスタマイズは出版業界の商慣習への対応に貢献した一方、バージョンアップを困難にした。サーバーOSのバージョンアップに伴うシステムリプレースにおいて、同社が選んだのは『SMILE AD 販売管理』の後継パッケージである『SMILE BS』をベースとして出版業界向けに開発された『Quick出版BS』だった。
取次会社や大手書店が提供する販売管理パッケージを比較検討した同社が、最終的に『Quick出版BS』を選定する決め手になったのは、コストの優位性と大塚商会のサポートの信頼性の高さだったという。金岡氏はこう当時を振り返る。
「システムリプレースにあたりまず考えたのは、バージョンアップの困難さなどのデメリットがあるカスタマイズは最小限にとどめたいという点でした。当時出そろい始めた、出版業に特化したパッケージを入念に比較検討したうえで、コストの優位性とサポートの信頼性を高く評価し『Quick出版BS』を選定しました。特にサポートに関しては、前システムの運用中に、何か困ったことがあれば大塚商会のサポート担当がすぐに飛んできてくれたという信頼感を高く評価しました」

開発ツールでカスタマイズに頼らないシステム構築を実現

ステレオサウンド社が『Quick出版BS』を導入したのは2013年のこと。新たに必要になったのは一部のマスター情報の再入力程度で、全面的なカスタマイズを行った前システムとは比較にならないほどスムーズな導入が実現したという。
帳票フォーマットの変更や前システムを引き継いだ「定期購読管理システム」との連携に、カスタマイズを必要とせずデータの自由な抽出を可能にする開発ツール『SMILE BS 2nd Custom AP Builder(CAB)』を活用している点や、帳票フォーマットの変更に「自由帳票機能」で対応している点も注目ポイントの一つだ。
「データベース内の情報であれば、どのような組み合わせでも帳票上で自由に表現できるようになったことも『Quick出版BS』の導入効果の一つです。『決算時期に、こんな資料があれば便利なのに』というときに大塚商会の担当者に相談すると、即座に目的に応じた帳票を作っていただけることにはとても助けられています」(金岡氏)

取次会社の支払明細書との誤差をゼロにすることは難しいが、入金予定を高い精度で把握でき、経営判断などに生かせるようになった

前システムではExcelで別途管理するほかなかった長期委託の販売管理が、システム上でできるようになった点も大きな改善点だ。雑誌/書籍の流通区分は大きく、新刊委託、長期委託、常備委託に分かれ、出版社の評価に直結する委託書籍の返本率の低下を防ぐには4カ月、6カ月などの長期委託を多くすることで返本数を抑える取り組みが不可欠になる。長期委託の管理は、出庫時に売上計上したうえで、委託期間終了時の返本分を差し引いて請求額を確定するというプロセスが必要だが、一般的な販売管理パッケージの場合、その管理は難しい。実はこの問題が、入金予定の把握の困難さにもつながっていた。
「『Quick出版BS』は、長期委託を選択すると、委託期間に応じた請求日付が自動的に設定されます。それに伴い、取次会社からの入金予定もシステムで管理でき、かねて課題だった入金見通しの可視化が実現しています」(金岡氏)
しかし、流通段階で注文・委託が混在してしまうという問題もあり、取次会社の支払明細書との誤差をゼロにすることは難しいが、入金予定を高い精度で把握でき、経営判断などに生かせるようになったことを金岡氏は高く評価している。

倉庫・経理部門との連携により1日がかりの作業を半日に短縮

『Quick出版BS』への移行にあたり、端末を倉庫にも配置し、出荷情報を直接入力するスタイルにあらためることで再入力の解消とリアルタイムに近い在庫管理を実現している

リプレースに合わせて、倉庫や経理部門の部門システムとの統合を実現した点も大きな成果だ。これまで倉庫の実在庫を別システムで管理してきた同社は、倉庫から受け取った出荷伝票をシステムに再入力する手間が生じていた。『Quick出版BS』への移行にあたり、端末を倉庫にも配置し、出荷情報を直接入力するスタイルにあらためることで再入力の解消とリアルタイムに近い在庫管理を実現している。
また取次会社や定期購読者からの入金は、経理部が確認し、作成したExcelを基に販売部がSMILEに再入力してきた。移行後は、経理部にも『Quick出版BS』の端末を配置し、直接入力するスタイルにあらためている。
販売部の売上請求の実務を担当する相馬 綾美氏はその効果を説明する。
「同じ内容を二度入力することが不要になり、また請求時に対象の明細が自動集計されることで、請求時の伝票をまとめる手作業がなくなりました。1日がかりだった取次会社への請求処理は半日で済むようになりました。また、二重入力は打ち間違いのリスクも倍になり、数字が合わなければ、データの再確認という本来不要だったはずの作業が生じます。単に入力の手間が減った以上に大きな効果につながっていると感じています」

課題であった入金予定の精度向上に加えて業務の効率化を実現した同社が、次の課題として掲げるのがシステム統合のさらなる拡大だ。
「将来的には、販売部、広告企画部、経理部がそれぞれ運用するシステムの統合を図りたいと考えています。販売売上と広告売上を個別に管理する現在のやり方は、売上全体をリアルタイムに把握することやメディア別に俯瞰的に見ることが困難であるなど、さまざまな問題につながっています。今回の『Quick出版BS』による、倉庫や経理部との連携は、将来的な会社全体のシステム統合への第一歩と考えています」と金岡氏は最後に言葉をまとめた。

今回導入した製品・サービス・ソリューション

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  • 印刷して、上司への説明に。
  • 印刷して、稟議書に添付して。
  • 印刷して会議資料に。

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  • * 本事例中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞等は取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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