二つの教室を一つにしてマルチデバイス対応のアクティブ・ラーニング教室にリノベーション。授業の可能性が大きく広がる

「誰でも、どんなデバイスを使っても、すぐに教室のプロジェクターで表示できる。授業の可能性がどんどん広がりそうです」

東洋英和女学院 中学部・高等部 導入事例

学校101~1,000名学校・自治体モバイル・タブレット活用社員育成・人材開発ITの運用・保守の負荷軽減営業・業務プロセス効率化

134年の歴史を誇る東洋英和女学院 中学部・高等部。カナダ・メソジスト教会婦人ミッションによって創立された同校は、その伝統を支え続けたキリスト教教育と、宣教師の精神と教育方針を引き継ぐ英語教育に定評がある。アクティブ・ラーニングとICT教育の強化を目指した同校は、既存の第2コンピューター教室とメディア教室を一つにして200名以上を収容できるリノベーションを大塚商会など5社に依頼。最新のAVシステムコントロールソリューションやビジュアルコラボレーションツールを採り入れた、マルチデバイス対応のマルチラーニングルームが完成した。

東洋英和女学院 中学部・高等部

導入先の概要

業種
教育
事業内容
中学校、高等学校の運営
教職員数
129名(2018年5月現在)
ホームページ
http://www.toyoeiwa.ac.jp/chu-ko/

導入の狙い

  • 自由にレイアウトを変更できるアクティブ・ラーニング教室を作りたい
  • デバイスの画面を、簡単な操作で教室のホワイトボードに表示できる仕組みが欲しい

解決策

マルチデバイスに対応した最新のAVシステムコントロールソリューションとビジュアルコラボレーションツールを導入

導入したメリット

  • 表示装置の起動や調節などが手元のデバイスで操作可能になった
  • デバイスの画面を簡単にホワイトボードに表示できるようになった
  • 中学部長 石澤 友康氏

    「大塚商会さんをはじめとする5社のご協力のおかげで、素晴らしい教室が完成しました。これからも、さらなるICT活用に向けたご提案を期待しています」

  • 数学科・情報科教諭 井上 高志氏

    「ICTに不慣れな教師でも使いこなせて、どんなデバイスからでもホワイトボードに画像や映像を表示できる利便性が選定の大きな決め手になりました」

  • 入試広報主任 中村 健二氏

    「完成した『マルチラーニングルーム』を保護者に披露したところ、とても好評でした。本格的に活用するのは2019年度からとなりますが、その成果をとても楽しみにしています」

  • 社会科教諭 上野 貴子氏

    「半透明なホワイトボードは、背面からでも生徒がボードに書いている様子が見えるので、各グループで話し合いのまとめ具合が伝わってきて、大変便利です」

導入製品情報

製品カテゴリー製品名・型番
エプソン製プロジェクターEB-710UT
AVシステムコントロールソリューションAViot with Cleva!
ビジュアルコラボレーションツールSolstice
音響関連ハンズフリーマイク

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導入事例詳細

グローバルな視野を育み、未来のリーダーを輩出する

東洋英和女学院 中学部・高等部(東京都港区)は、創立から134年の歴史と伝統を誇る名門校だ。カナダ・メソジスト婦人伝道会の最初の日本派遣宣教師であったマーサ・J・カートメルが1884年に創立。以来、日本の女子教育の先駆を担ってきた。神を敬い隣人を愛する心を育んだ創立者の精神は今も受け継がれ、品格を備え、高い知性を持った女性を日本のみならず、世界に数多く送り出している。

同校の特長は、創立以来伝え続けてきたキリスト教教育と、カナダミッションによって築かれた英語教育に力を入れていることだ。『赤毛のアン』の翻訳者として知られる村岡花子も、東洋英和で英語を学んだ一人である。同校では、4技能の統合された授業だけではなく、英語礼拝などを通して英語圏の文化理解を深め、生きた英語を身に付けることを目標としている。カナダやオーストラリアの協定校で学ぶ海外短期留学や語学研修なども充実。グローバルな視野を育み、未来のリーダーを輩出する国際教育にも力を入れている。

アクティブ・ラーニングとICT教育のための新教室

200名以上が入る「マルチラーニングルーム」

東洋英和女学院 中学部・高等部は、伝統的な教育に加え、近年はアクティブ・ラーニングやパソコン、タブレット端末などを使ったICT教育にも力を入れている。
「教師の話を一方的に聞き、黒板に書かれたことをただ写すだけの受け身の授業よりも、生徒たちが能動的に考え、行動や発表をする参加型、対話型、探究活動型の授業が増えています。そうした教育の変化にも対応できる教室が求められているのではないかという意見が先生たちの間で交わされるようになりました」と語るのは、同校 中学部長の石澤 友康氏。

その中で、同校で数学と情報を教える井上 高志教諭が「さまざまな用途に利用できて、ICTに不慣れな教師でも機器を使いこなせる教室を作ってはどうか?」と提案。井上氏のアイデアを元に1年半がかりでプランを練り上げ、従来は第2コンピューター教室、メディア教室として使用されていた二つの教室(普通教室約3教室分)を一つにし、新たに「マルチラーニングルーム」と名付けた大教室を作ることになった。

大塚商会など5社が連携して新教室作りに取り組む

「マルチラーニングルーム」の新設に当たって、井上氏がこだわったのは、「パソコンやタブレット端末などの画面が簡単に表示できるプロジェクターとホワイトボードをなるべく多く設けること。さらに、教室を間仕切りして広さを調節し、4~5人程度の少人数から60~80人、最大で学年200人を越える大人数まで、あらゆる人数規模の授業や活動に対応できるようにすること」だった。
これを実現すべく、東洋英和女学院 中学部・高等部は、教室全体のリノベーションや什器についてはコクヨ、プロジェクターやコンテンツ配信システムについては大塚商会と東和エンジニアリングに依頼。ほかの2社を含め、5社共同で「マルチラーニングルーム」の構築を請け負うことになった。

大塚商会は、授業時に教師が最も重要視する起動および終了、再起動の速度が最速で、ホワイトボード上に表示された画面を指でタッチするだけでも動かせるマルチタッチ機能を備えたエプソンの最新超短焦点プロジェクター『EB-710UT』を提案。加えて、「ICTに不慣れな教師でも使いこなせて、どんなデバイスからでもホワイトボードに画面表示できる仕組みを」という同校のリクエストに応え、東和エンジニアリングのAVシステムコントロールソリューション『AViot with Cleva!』と、ビジュアルコラボレーションツール『Solstice』の導入を薦めた。
なお、同校は200名以上が入る大教室でもストレスなくネットワーク接続ができるように、強力な無線LANアクセスポイントであるAruba製品をテクマトリックスより導入した。

強力な無線LANアクセスポイントであるAruba製品をテクマトリックスより導入

クイックスタートアップで指タッチ操作も可能な『EPSON EB-710UT』を5台設置

どんなデバイスからでも画像や映像が表示できる

『AViot with Cleva!』は、手持ちのタブレット端末やスマートフォンなどを使って、教室内のAVシステムが自由にコントロールできるソリューションである。井上氏は、「従来の教室では、教師がプロジェクターやAV機器などの設定に手間取り、授業がストップしてしまうこともありました。そうした時間のロスがなくなり、スムーズに授業が行えるメリットに着目して導入を決めました」と語る。
また、『Solstice』は、WindowsやMacをはじめ、iPad、Chromebook(一部)、Android、スマートフォンなど、さまざまなデバイスからWi-Fiネットワークを経由して、ワイヤレスで瞬時に画面をプロジェクターで表示できる。「近年ICT教育に力を入れてきたことから、先生たちは、自分の使いやすいデバイスを使用しています。そのどれを使っても、生徒に見せたい画面がすぐに表示できることが選定のポイントとなりました」と井上氏は説明する。

ちなみに、『AViot with Cleva!』と『Solstice』の組み合わせでの授業環境構築は、中学校・高等学校として全国初のケースだという。伝統をしっかりと受け継ぎながらも、最先端技術を積極的に採り入れてより良い学びの機会を生徒たちに与えたいという東洋英和女学院 中学部・高等部の強い思いがうかがえる。

さまざまな用途に使える教室に生まれ変わる

さまざまなデバイスからでもホワイトボードに画面表示できる仕組みを構築している

 一方、コクヨが担当した教室全体のリノベーションでは、二つの教室を一つにすることで、1学年ごとの生徒数に当たる200名とそれ以上の人数でも入れるようになった。教室内には折り畳み式のパーテーションが二つ設けられ、人数に応じて最大3教室に分割することもできる。それぞれのパーテーションは両面ホワイトボードになっており、デスク、テーブルも自由に移動可能で、授業だけでなく運動やレクリエーションなどさまざまな用途に使えるようになった。このほか、窓際のソファの内側を防災用ヘルメットの収納スペースにするなど、さまざまなアイデアが凝らされている。

生徒の目を見ながら授業ができるという効果も

上野 貴子先生による「マルチラーニングルーム」での高3地理授業の様子。壁全面のホワイトボードや小型の半透明ホワイトボードによって、生徒の自由な発想を最大限に引き出している

「マルチラーニングルーム」は2018年8月31日に完成。教師や生徒の評判は上々のようだ。社会科の上野 貴子教諭は「教室の壁三方全面が板書に使えるのは生徒の発想の刺激につながっています。また、机にキャスターが付いているので生徒の移動が自由な分、板書に近づいたり、グループを作っての話し合いをしたり、自由自在にレイアウトができます」と話す。また、入試広報主任の中村 健二氏は「今はまだ先生方も試行錯誤の段階ですが、検定試験のときは仕切りで分けられた教室ごとに別の音声を流せるのが便利です。今後、使うほどに利点が出てくるでしょう」と語る。

他校の事例も学んで、さらなるICT活用を目指す

また、プロジェクターに搭載されたマルチタッチ機能には、思わぬメリットがあったという。「ホワイトボードに投影された画像や映像をそのまま指でタッチするだけで操作できるので、デバイスを操作するために下を向くことがなくなり、生徒と目を合わせて授業ができるようになったのです。おかげで、生徒が授業の内容をちゃんと理解しているかどうかを把握しながら授業を進められるようになりました」(井上氏)。
中学部長の石澤氏は、「今後もさらなるICT活用を目指しています。大塚商会さんには、他校の実例なども積極的に紹介していただき、これからも全面的なご支援をお願いしたいですね」と話を締めくくった。

大塚商会担当者からのコメント

「ICT教育に役立つソリューションを積極提案します」

東洋英和女学院 中学部・高等部様からは、「他校の成功事例も交えながら、ICT活用に役立つソリューションを積極的に提案してほしい」というご要望を頂いております。ご期待に沿えるようにこれからも頑張ります。

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  • 印刷して上司への説明に
  • 印刷して稟議書に添付して
  • 印刷して会議資料に

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  • * 本事例中に記載の肩書や数値、社名、固有名詞などは取材時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。

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