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IFRSとは?

IFRS(国際会計基準)の構成

IFRSを直訳すると「国際財務報告基準」になりますが、広義には国際会計基準審議会(IASB)が作成した「国際財務報告基準」(IFRS)、国際会計基準委員会(IASC)が作成した「国際会計基準」(IAS)、それぞれの解釈指針などの総称として国際会計基準(IFRS)と呼ばれています。

規則主義と原則主義

日本や米国の会計基準が規則主義であるのに対し、IFRSは原則主義であると言われています。原則主義の下では、企業が自ら会計方針を設定し、それを開示することになります。

規則主義(rule-based)【日本基準・米国基準】

  • 会計基準だけでなく、実務指針やQ&Aなどにより実務上の解釈や運用方法が公表される。
  • 具体例や数値基準などが定められていることも多いため、これらを元に実務上の判断を行う。
  • 数値基準に従うことで、画一的な会計処理を行うことができる。
  • 数値基準を逆手に取った不正な会計処理の温床になる可能性がある。

原則主義(principles-based)【国際会計基準(IFRS)】

  • 会計基準では、基本となる原理原則のみを定め、実務上の解釈や運用方法は示されない。
  • 数値基準などは定められないため、企業が自ら会計方針を定める必要がある。
  • 形式にとらわれず、ビジネスの実態に即した会計処理が行われる。
  • 採用した会計方針の内容や、採用した根拠についても開示が必要となる。

収益・費用アプローチと資産・負債アプローチ

日本基準が収益・費用アプローチ(P/L重視)であるのに対して、IFRSは資産・負債アプローチ(B/S重視)を採用しています。収益・費用アプローチでは企業が1年間の事業活動を通じて生み出した利益(当期純利益)が重視されますが、資産・負債アプローチでは期首から期末までの純資産の増減額(包括利益)が重視されます。

収益・費用アプローチ(P/L重視)

  • 一会計期間における収益と費用の差額を利益とする考え方。
  • 経営者が注目している営業利益や経常利益、当期純利益などが重視される。
  • 会計ビッグバン以降のコンバージェンスにより、時価主義が導入が進んでいるものの、まだ取得原価が広く採用されている。

資産・負債アプローチ(B/S重視)

  • 一会計期間における純資産(資産と負債の差額)の増減額を利益とする考え方。
  • 投資家が注目している包括利益が重視される。
  • 資産・負債の測定に、可能な限り公正価値(時価)を採用し、報告企業の経済的実態を反映することが中心になっている。

コンバージェンスとアドプション

日本における会計基準の国際化には、コンバージェンス(収斂)とアドプション(強制適用)という二つの方法があります。米国がコンバージェンスからアドプションへ方向転換を行ったことから、日本でもアドプションに向けた議論が進められています。

コンバージェンス(収斂)

  • 自国の会計基準を、IFRSとの差異をなくすために段階的に改訂していくこと。
  • 同等性が認められているが、IFRSも改訂が進められているため、常に差異が発生してしまう。

アドプション(適用)

  • IFRSそのものを自国の会計基準として採用すること。
  • 自国の慣習など特別な事情は考慮されない。

日本におけるコンバージェンスの状況

日本では2000年頃の会計ビッグバン以降、会計基準の国際化を進めており、2007年には日本の会計基準を作成する企業会計基準委員会(ASBJ)とIFRSを作成する国際会計基準審議会(IASB)の間でコンバージェンスを加速していくという合意(東京合意)が行われました。この東京合意以降、日本基準のコンバージェンスは加速化しており、多くの会計基準が新設・改訂されています。

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