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過酷な屋外設置でのWi-Fi利用に対応する防塵・防水・防腐食仕様

バッファロー 法人向け無線LANアクセスポイント「WAPS-300WDP」

バッファローの無線LANアクセスポイント「WAPS-300WDP」は、防塵・防水・防腐食という特長を持ったセミアウトドアタイプの製品だ。無線LANアクセスポイントの設置場所は、観光客などの利用を想定して街頭、IoTによって工場、農家や畜産といった幅広い場所に拡大しつつある。「市場調査を行った結果、需要があることが分かり製品を発売しました。発売以降、毎月、商談が倍増している状況です」と株式会社バッファロー ネットワーク事業部ネットワーク事業課長の磯畑明彦氏は話す。この製品がどんな場面で使われているかを、磯畑氏に伺った。

[2016年 4月14日公開]

インタビューの注目ポイント

  • 製品開発のきっかけは牛舎での無線LAN利用
  • 動作保証温度はマイナス10度からプラス55度
  • 新しい需要喚起を狙う

メーカーご担当者紹介

  • 株式会社バッファロー
    ネットワーク事業部 ネットワーク事業課長
    磯畑 明彦氏

インタビュー内容

製品開発のきっかけは牛舎での無線LAN利用

インタビュアー

製品を紹介するWebサイトを見ると、防塵・防水・防腐食と、これまでのバッファロー製無線LANアクセスポイントとは全く異なる特長がアピールされているので驚きました。

磯畑氏

きっかけは、畜舎で無線LANが使われているという話を聞いたことでした。家族で牛の世話をされている畜産を営まれているところで、牛の出産を見守るためにIPカメラを使っていよいよ出産となると牛舎に出向く。そのために家庭用のアクセスポイントを使われているケースがあったそうです。そんな使い方があるのかと驚いて市場調査を始めることになったのです。

調査してみると、牛舎だけでなく、街頭に公衆無線LANを設置して観光客に利用してもらうといった需要があることが分かりました。ご存じのように、バッファローの無線LANアクセスポイントは、簡単に設定が行え、利用できることを特長としています。過酷な環境の屋外で簡単に設定、利用ができる製品を提供すれば、新たな市場領域としての拡大が見込めるのではないかということで製品発売に踏み切ったのです。

動作保証温度はマイナス10度からプラス55度

インタビュアー

従来製品とは異なる場所での利用となると、開発は大変だったのではないですか。

磯畑氏

そうですね、確かに開発は容易ではなかったです。屋外で利用するということで、マイナス10度から、プラス55度までという広範囲の動作保証温度となっています。マイナス10度に対応できる製品を開発することも大変なのですが、実は55度対応というのがもっと大変でした。屋外で直射日光が当たると60度を超えることも起こりうることが分かりました。しかし、60度まで動作保証するとなるともっと大きな筐体が必要となり、価格がもっと高くなってしまいます。アクセスポイントは複数台設置される場合も多いので、高額で複数台設置となると導入が難しくなるお客様もいます。しかし、高温となる地域でも、店舗の軒下など直射日光が当たるのを避けられる場所に設置していただければ耐えられると判断し、動作保証温度の上限を55度までとして価格を抑えました。

動作保証温度の下限についても、マイナス10度では畜産が盛んな北海道では使えないのでは?という声もあります。でも、牛が成育している牛舎であれば、マイナス10度以下になることはないと判断し、下限をマイナス10度としました。

動作保証の上限温度は先ほどお話ししたように、屋根がある環境で、下限温度も完全な屋外というよりは牛舎などに置いて使われることを想定しています。

新しい需要喚起を狙う

インタビュアー

基板へのフッ素コーティング、防塵・防水という仕様はどんな利用場面を想定したものなのですか。

磯畑氏

この製品を一番多く利用されるのは、地域の公衆無線LANのためのアクセスポイントとしての導入でしょう。そこで温泉街に導入された場合を想定し、腐食性が強い硫化水素対策として基板にフッ素加工を施しました。防塵・防水対応は、IoTなど工場での無線LANが必要になるケースが増えることを想定しています。電気製品の耐候性を定めたIP(Ingress Protection:侵入への保護)規格では、防塵、防水ともに実環境下で十分な性能を有しています。ですので、工場に置いていただいても安心して使っていただけると思います。

これまで販売してきた製品とは異なる仕様を持った製品であるため、当社としてもどんな販売状況となるのかと思っていましたが、発売後、商談が急増している状況です。お話ししたような、街頭の公衆無線LAN、工場、農業、畜産業、そして学校に導入されるケースも出てきています。学校の場合は、スポーツの強い学校が体育館に導入して、大会会場として体育館を使用する際に他校やマスコミ向けにWi-Fiを提供するといったケースがあるそうです。また、体育館は震災などが起こった際、避難所として利用されることが想定されることから、防災目的での導入というケースもあります。

こうした需要から、1か月目と2か月目を比べると、商談の数が倍になっています。このような商品を待ち望んでいたお客様は予想以上に多かったようです。今後、商品が知られることで、さらに多くの方に使っていただけるのではないかと期待しています。今後は使い方をお知らせするための事例紹介なども積極的に行っていきます。新たに、「こんな用途で導入したい」、「既に導入している」という用途があれば、大塚商会様を通して当社にご相談いただけるとありがたいです。新しい事例としてそうしたケースは積極的にご紹介していきたいと思います。

最初に新しい市場を形成できると考え、製品発売に踏み切ったとお話しました。市場調査を行っている中で、防塵・防水仕様を持った従来製品は価格が高く、複数台のアクセスポイントが必要になるため、価格的な面から導入をあきらめるケースがあったことが分かりました。一度は導入をあきらめた環境でも、当社の製品であれば導入できる可能性があるのではないかと思います。その場合は、あらためて導入の可能性を検討していただければと思います。

防塵・防水・耐腐食で、多種多様で過酷な屋外環境での無線LAN通信を可能にする

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。