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1台で名刺、プラスチックカード、長尺用紙の三つを高速印刷

キヤノン カラーカードプリンター「CX-G2400」

キヤノンマーケティングジャパンが9月22日に出荷を始めたカラーカードプリンター「CX-G2400」は、従来通りの省スペースモデルでありながら、名刺サイズの紙に加え、プラスチックカード、長さ172mmの長尺用紙とこれまで対応していなかったメディアに印刷することができる、1台3役の製品だ。印刷スピードが速いことも特長で、プラスチックカードを1分間に50枚印刷する。これまで名刺印刷がメインだったキヤノンのカードプリンターがこのように新しい機能を搭載したのはなぜか。開発を担当したキヤノンファインテックの上席担当部長 プリントシステム商品企画部部長である片山昭氏に、製品開発の特長や開発背景について伺った。

[2014年10月10日公開]

インタビューの注目ポイント

  • 技術主導ではなくニーズ主導の製品開発
  • 余白を感じさせない0.3mmのマイクロマージンを実現
  • 1分で50枚のプラスチックカードに印刷

メーカーご担当者紹介

  • キヤノンファインテック株式会社
    上席担当部長
    プリントシステム商品企画部部長
    片山 昭氏

インタビュー内容

技術主導ではなくニーズ主導の製品開発

インタビュアー

新製品「CX-G2400」は、ハイブリッドタイプのカードプリンターだそうですが、カードプリンターのハイブリッドとは何を指すのでしょうか?

片山氏

業界で初めて紙とプラスチックという2種類のカードに対応したカードプリンターで、そこからハイブリッドカードプリンターと呼んでいます。実は名刺サイズの紙、プラスチックカード、172mmの長尺用紙と3種類のメディアに対応したことが特長ですので、ハイブリッドというのか三つのメディアに対応した1台3役の製品ということになります。

これまで当社のカードプリンターは名刺内製をメイン用途としてきました。おかげさまで、この分野ではトップシェアとなっています。しかし、今回は新製品開発にあたり、開発主導ではなく、市場ニーズ主導で開発を進めました。カード型プリンター市場を調査する中で出会ったのが、プラスチックカードでした。

プラスチックカード用プリンターは熱転写で、社員証印刷などに利用されていますが、年に一度、新入社員が入る4月に活用されるものの、その後はほとんど利用されていないことも分かりました。そこで名刺、プラスチックカードの両方が印刷できる1台があれば4月だけでなく、年間通して利用されるようになるのではないか、新しい市場がつかめるのではないかというところから開発がスタートしました。

さらに市場調査を進めるうちに、カードプリンターを利用するのは企業だけでなく、会員を持っているレストラン、スポーツクラブなどがあることが分かりました。そういったところでは長尺用紙にポイントスタンプなどを印刷するニーズがあるということで、3種類のメディアに対応することになったのです。

1台でプラスチックカード、名刺、シール紙に対応

余白を感じさせない0.3mmのマイクロマージンを実現

インタビュアー

1台で3種類のメディアに対応することは容易ではないのではないですか? どのように3種類のメディアに印刷する機能を搭載したのでしょうか?

片山氏

プラスチックカードについては従来のものは、インクジェットプリンターでは印刷できないので、新たに、インクジェット用のプラスチックカードを開発しました。

さらに困ったのが余白です。プラスチックカードの場合、余白があると印刷できるデザインが限られてしまいます。できるだけ余白を目立たない印刷ができないかということで、余白0.3mmというマイクロマージンを取り入れることにしました。印刷した成果物を見ていただければ分かりますが、ほぼ余白があることに気が付かれないレベルになっていると思います。

マイクロマージンを実現させるために、最も重要なことは紙送りの精度を向上させることです。そのために、本体のメカ部分の精度を向上させることとともに、用紙搬送機構のバラツキをプリンターに組み込んだソフトウェアで補正をかけています。ハード部分、ソフト部分までトータルで取り組んだことで、0.3mmのマイクロマージンを実現することができたのです。

1分で50枚のプラスチックカードに印刷

インタビュアー

印刷スピードが速いことも特長だということですが?

片山氏

これまでの熱転写で行うプラスチックカード用プリンターでは、1分間に3枚程度の印刷速度だそうです。このスピードは紙の印刷速度からすれば遅すぎます。我々のプリンターはプリントヘッドが動く構造ではなく、ヘッド部分を固定し、その下を紙が通る構造としています。プラスチックカードでも1分間に50枚印刷ができるのではないか? という観点から開発を始めました。ところが、実際に開発を始めるとプラスチックカードは紙とは厚みが違うので、同じ紙送りでは駄目でした。結局、紙送り部分を変更し、1分間に50枚印刷を実現しました。

この印字速度になると、例えばお客様に来ていただいてその場で会員カードを発行することが可能になります。これまでカード内製化を検討していなかったお客様もターゲットにできるのではないかと考えています。

インタビュアー

今回、機能を増やしながら、価格は39万8000円に据え置き、筐体(きょうたい)サイズも従来通りということですが。

片山氏

機能を増やしたので10万円価格を上げますよ、といってそれが受け入れられるわけではないですから。コスト削減のためには、5月発売のラベルプリンターとエンジンの共通化をはかるといったことでコスト削減につながる努力をしました。

筐体(きょうたい)サイズも、これまでプリンターを置いていなかったお客様にも使っていただきたい。そのためには大きな筐体(きょうたい)では置いてもらうのが難しくなると考え、従来以上の省スペースとしています。

我々にとっては新しいジャンルの製品です。実際に製品を手に取っていただいて、フィードバックをいただきたいと思います。良い評価は開発者のモチベーションになりますし、お叱りの声は反省材料として次の製品開発に生かすことができます。忌憚(きたん)のない声をお聞かせいただければと思います。

ハイスピード印刷でも高精度の美しい印刷を実現

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