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キヤノン モノクロレーザービームプリンター「LBP8730i」

高精細印刷と印刷スピードアップを実現

キヤノンが開発し、キヤノンマーケティングジャパンが発売したモノクロレーザービームプリンター「LBP8730i」は、業務用プリンターに求められる印刷スピード、細かい文字やバーコードなどを高精細にクッキリ印字する品質を実現している。従来製品並みの小さな筐体で高速印刷、高品質印字を実現するためにはエンジン、コントローラなどさまざまな部分で改良が行われている。
エンジン部分の開発を担当したキヤノン 映像事務機デバイス開発センターの主幹研究員の松本保宏氏と、コントローラ部分の開発を担当したキヤノン 映像事務機システム開発センターの渋谷雄一郎氏に新製品の機能強化ポイントについて伺った。(公開日:2014年1月10日)

片面だけでなく両面印刷、40ページ/分を実現

LBP8730iは、片面印刷だけでなく、両面印刷でも毎分40ページと高速印刷を実現しています。

松本氏 「エコといった観点から自治体など両面印刷を求めるお客様がいらっしゃいます。このクラスのモノクロLBPで、片面、両面共に40ページ/分を実現した製品は他社にはありません。
企画段階で、“これが実現すれば競合製品にはない目玉機能になる。ぜひ実現させよう”と取り組みました。

しかし、実現は容易ではありませんでした。両面印刷の場合、片面印刷した紙を循環させてもう片面印刷します。複合機のような大きな筐体であれば十分なスペースがとれるのですが、この製品のような筐体が小さな製品では、安定した紙送りを実現するためにどのように紙送りスペースを実装するのかは難しい課題でした。
理論上の計算でうまくいっても、実際に試してうまくいかないこともあります。メカトロ部分を徹底的に工夫して実現しました。」

渋谷氏「今回、キレイに高精細な印刷を実現するための工夫をしています。カタログには、『データ処理解像度1200dpi。出力解像度は600×600dpi』とありますように、コントローラ部は1200dpiでデータ処理を行い、それに独自の画像処理を施してエンジン部にデータ転送することにより、1200dpi並みの印字品質を実現しています。
印刷速度を1/2にして1200dpi印刷を行う製品もありますが、本製品ではコントローラとエンジンが連携して高精細かつ高速印刷を実現しました。」

キヤノン株式会社
映像事務機デバイス開発センター
主幹研究員 松本 保宏氏

LBP8730iの両面印刷機能を動画で体験(キヤノンサイト)

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小さい文字やハーフトーンなどもキレイに高精細印刷を実現

業務用プリンターとして、印字品質を向上することも新製品の課題となったそうですが。

松本氏「印字品質を上げることも今回の製品を開発する上での課題でした。業務用プリンターは、例えば自治体のお客様は税金の払込用紙を印刷するために活用されています。
税金払込用紙にはバーコードが印刷されますが、細かい線まできちんと印字されないとバーコードリーダーで読み取りができません。
また、請求書や給与明細のように、中間調のハーフトーン、グレー階調を使ったものでも、むらなく、キレイに印字する、これが今回の製品を開発する上での課題となっていました。」

渋谷氏 「業務用プリンターを利用されるお客様の中には、4から5ポイントの本当に小さな文字を印字する方もいます。この製品では小さい文字がぎざぎざにならず、滑らかに印字できます。
例えば、日本語明朝書体の細かい部分や、ハーフトーンも均一に印字され、大きな文字もキレイに見えます。苦労は多かったですが、開発側からも納得できる印字品質の製品が出来上がったと思っています。」

松本氏「従来の自社機と比較して“小さい文字や細かい線などがキレイに印字できます、中間調、ハーフトーンがむらなくキレイに印刷できます”といった点は実際に印刷したものをご覧になっていただきたいですね。」

キヤノン株式会社
映像事務機システム開発センター
渋谷 雄一郎氏

LBP8730i

LBP8730i 拡大画像

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非定型用紙や長尺用紙にも対応

A4、B5といった定型用紙だけでなく、1200mmの長尺用紙への印刷も可能だということですが。

松本氏「今回は紙幅が76.2mmから297mmまで、さらに長さは1200mmの長尺用紙への印刷にも対応しました。
長尺用紙への印刷は学校、ホテル、工場の標語印刷などのニーズがあると考えていますが、発売後、“こんな使い方をしている”といった声があがってくることを期待しています。

また、業務用プリンターの場合、先ほどお話しした税金の払込用紙のような非定型サイズの紙への印刷用に使われているお客様もたくさんいらっしゃいます。税金の払込用紙のような幅の狭くて長いものへの印刷は、安定した位置精度で印刷ができるような紙送りを実現するのがなかなか難しい部分がありました。
今回、両面印刷のスピードアップ同様、さまざまな紙サイズにおいても安定した紙送りを実現することを目指し、開発に取り組みました。」

ほかに強調しておきたい機能向上点はありますか?

渋谷氏 「これまでMEAP(注)をお使いいただくためには、NB-J2というインテリジェントコントローラをオプションで購入していただく必要がありました。LBP8730iはMEAP機能を標準搭載とし、ハードウェアのオプションを購入しなくてもMEAPアプリケーションのみの購入で、MEAP機能を使用できます。
コントローラのCPU性能を向上させたことで、これまで行っていた印刷時のデータ処理に加え、MEAP機能の処理も1CPUで行えるようになりました。コントローラハードの改良により、高機能化と低コストを両立するバランスのよい製品を提供できたと思います。」

松本氏 「細かい機能向上をさまざまな部分で行っています。業務用プリンターはお客様ごとに使われ方がまちまちです。
月に数枚しか印刷しないお客様もあれば、印刷枚数が多いヘビーユースのお客様もいらっしゃいます。幅広いニーズに対応できるよう細かい機能を改善していますので、ぜひ、ご自身の目で確認していただければと思います。」

(注)MEAP:プリンターの機能をユーザニーズに応じて自由に拡張・強化していくことができるJavaプラットホーム。MEAPアプリケーションを使用し、認証印刷や出力管理などの機能を拡張することができます。

MEAP(キヤノンサイト)

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  • 本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞等は公開時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。(公開日:2014年1月10日)

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