「ハイパーコンバージドインフラ(HCI)とは」HPEセミナーレポート

日本ヒューレット・パッカードのセミナーで分かった、ハイパーコンバージドの特性

日本ヒューレット・パッカード(HPE)は、「注目の『ハイパーコンバージドインフラ(HCI)』まるごと紹介セミナー」を開催。同社製品の特長やメリット、活用方法を紹介した。

[2017年 2月22日公開]

仮想化ソフト、共有ストレージ、監視・管理機能を1台のサーバーに統合

2017年1月18日「ハイパーコンバージドインフラ」まるごと紹介セミナーが開催された。HPEのハイパーコンバージドインフラ製品であるHPE HC250 / 380が他社製品と比べどのような特長、メリットを持った製品なのか、どのように活用していくことができるのかを事例を交えて紹介した。

従来は別個に購入してきたサーバー、仮想化ソフトウェア、共有ストレージ、監視・管理機能を1台のサーバーの中に統合したハイパーコンバージドインフラは、HPEが多くの開発・投資を行っている分野。アップデートも頻繁に行い、さらに将来に向け「HPE Synergy」という次世代インフラの開発も表明している。

搭載するソフトウェアを含めてHPE自社が開発しているのが特長

特長は、競合となるサーバーメーカーとは異なり、搭載するソフトウェアを含めてHPE自身が開発を行っていること。ハードだけでなく、ソフトも独自開発していることで、ハードに完全に最適化したソフトウェアを開発し、性能、信頼性をたもてることが大きなメリットとなっている。さらに、トラブルが起こった際のサポートについても、ハード、ソフトも含めて自社開発した製品であることから、ワンストップ体制でサポートを行うことができる点が大きな強みとアピールする。

搭載しているソフトウェアの中で、HPE StoreVirtual VSAは、もともとはLeftHand Networks社が開発した製品。2002年にシンプロビジョニングを開発するなどの実績ある技術力の高さを評価し、2007年にHPEが買収した。買収後はProLiantと共に開発を進めるなど、ハード、ソフトのコラボレーションを行ってきた歴史も長い。

ProLiantについても、CPUを利用せずにハード側で処理を行うSmart Array、SASドライブを搭載している。「競合メーカーはSASドライブではなく、SATAドライブを搭載しているが、HPEではSASドライブにこだわっている。値段は高くなるが、24時間対応で、信頼性が高い」とハードウェア側でダウンタイムを低減し、管理コストを抑えるための工夫を行っていると、こだわりがあることをアピールする。

信頼性の高いProLiant技術

搭載するソフトウェアを含めてHPE自社が開発しているのが特長

Network RAIDについては、可用性99.999%を実現。サーバー側が壊れてもソフトウェア側でサポートを行う仕様で、ハードRAIDとのハイブリッドで高い信頼性を実現している。SAS HDD、ローカルRAID、Network RAIDを備えたことで高い可用性を実現していることもHPEならではだ。

データを蓄積していく中で課題となる、データマイグレーションについてはデータ移行、ワークロードの最適化、基盤の入れ替えを一つのSDSで行っていることから簡単に実現できる。LIVEでのマイグレーション、将来、HPE Synergyに移行した場合にもデータ移動を行うことを想定したシステム設計が行われている。

また、HC250においてはバックアップの際のデータ重複を排除する機能を標準で装備。従来のバックアップソフトを利用している場合と比べ、バックアップサーバーが不要になり、バックアップウィンドウが23分の1となった。データの差分を常時認識することで、バックアップ速度の高速化、リストアの高速化を可能にした。データ量も、高密度タイプの製品を利用した場合、重複排除機能を利用することで、データ量は20倍以上抑えることができる。

HC250 / 380でのデータ配置と耐障害性

VDIと相性が良いHPE製ハイパーコンバージド製品

ハイパーコンバージド製品の主な用途としては、(1)仮想化インフラの基盤としての利用、(2)プライベートクラウドとして活用、(3)シンクライアント/VDI/eVDI、(4)ハイブリッドクラウドとしての活用などがあげられる。このうち、VDIに、ハイパーコンバージドインフラを利用する際のメリットが紹介された。

メリットの一番目にあげられたのが、スモールスタートから簡単に増設が行える点。「VDIは全社からスタートするケースはほとんどない。一部の部署で試し、成果が出たら増設していくというパターンが多い」とHPEでは実態を説明する。サイジングの目安としては、2台のハイパーコンバージドインフラを導入して1ノードあたり100ユーザーからスタートし、3台で200ユーザー、4台で300ユーザーとユーザー数に合わせ、拡張ウィザードを使ってユーザー数を増やしていくことができる。また、運用状況が変化し、ユーザー数を拠点に移管する場合の組み替え、2000ユーザーレベルの大規模VDIシステムにも対応する。「保証しているのは16ノードまでだが、16ノードで2000ユーザー規模まで対応可能。この規模のサーバーを複数立てていくことで、さらにユーザー数を増やしていく」

メリットの二つ目は、VDIでボトルネックになることが多いストレージ問題を解決する性能をHPEのハイパーコンバージドインフラが持っていること。300ユーザーの場合、50GBを300ユーザー分で容量要件15TB、性能要件は30iopsが300人分で9000iopsが必要となる。HPE HC380を4ノード構成では、実効容量17.3TB、参考性能2万7000iopsと、要求性能の3倍のiops参考値を提供することが可能となる。この数値は、HC380にRAID Cache+SSD+HDDというハイブリッドストレージ構成で提供しているが、オールフラッシュ構成での提供も可能で、その場合にはさらに高性能が期待できる。

メリットの三つ目は、堅牢なインフラを構築できる点だ。HPEのハイパーコンバージド製品にはセットアップウィザードが提供されており、それを利用すれば熟練のエンジニアでなくても、メーカーが推奨する構成でのセットアップが行える。堅牢なインフラが不可欠なVDIにとっては、このセットアップウィザードは大きな力となるだろう。

簡単に増設でき、VDIをスモールスタート可能

将来のハイブリッドクラウド環境を見据えたインフラ

ハイパーコンバージド製品を導入後、クラウド環境へ移行する際のインフラ選定についても言及された。現在はクラウドを利用していないものの、「旧来型のシステム、プライベートクラウド、ハイブリッドクラウドの境界線は変化する可能性が高く、インフラ利用の変化に対応できることが必要。そのためのハイブリッドクラウド対応を見据えたインフラ選定が必要」というのがHPEの提案だ。

技術進化によって境界線が変化しても、オンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドそれぞれを、「できるだけ低コストなものを、提供するサービスに合わせたものなど、特性に合わせて適材適所を選択していくことが必要となる」と、状況に合わせてユーザー側が選択できるという。

これを実現するために、HPE HC380にはクラウド管理ポータルを実装。仮想統合IaaS環境を同一のアーキテクチャで実現するため、将来のクラウドへの移行も踏まえた選択肢になるとアピールした。

HC380はクラウド管理ポータルを実装済み

  • *本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞、掲載の図版内容等は公開時点のものです。

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