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アイ・オー・データ機器 NAS「HDL6-H6」

従来製品からハード、ソフトなど全面を大幅強化、一新したのがHシリーズ

アイ・オー・データ機器のNAS「HDL6-Hシリーズ」は、同社NAS製品の中で最高品質、最高性能の製品だ。「NASを利用する際のトラブルを減らすために、従来製品の機能強化ではなく、新たに開発しなおしたのがHシリーズ」と同社の事業戦略部 商品企画2課 課長の宇津原武氏は話す。
Hシリーズはどんな点が強化され、どんな特徴を持っている製品なのか、宇津原氏に伺った。(公開日:2014年9月4日)

耐振動を考慮し設計しなおされたハードウェア部分

NAS製品の中で、Hシリーズというのはどういう位置づけになっていますか?

宇津原氏 「当社が法人向けNAS製品を発売したのが2006年です。その後、製品強化を進めてきましたが、振動対策、庫内の温度対策などのためには、従来製品の改良ではなく、全く新しい製品を作る必要があると開発されたのがHシリーズになります。筐体自身は、ズレやひずみが発生しにくくなるような強度設計を行いました。

これまでの筐体ファンといえば、静音性を重視してきました。しかし、開発段階で、複数の評価機材の中で、1台だけパフォーマンスの悪いものがあり、原因を調査してみると筐体ファンが壊れて振動が発生し、ハードディスクのパフォーマンス低下につながっていることが明らかになりました。そこで開発を一時中断し、筐体ファンの経年劣化なども想定し、筐体ファンの固定ネジを中空ネジに変更し、振動が直接筐体に伝わらないような仕様にしました。

そのほか、ハードディスクドライブ間のエアフロー、自己振動や発熱の少ないハードディスクであるWD Red(注)を採用するなど、振動や発熱による信頼性の劣化をできる限り抑えるといった工夫も行っています。」

注:Western Digital社のNAS用ハードディスク

株式会社アイ・オー・データ機器
事業戦略部
商品企画2課 課長
宇津原 武氏

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冗長性がない状態を減らす仮想ファイルシステムを搭載

ハードウェア以外では、どんな部分が強化されていますか。

宇津原氏 「ソフトウェアも大幅に強化しました。とにかく、冗長性がない状態を減らしたい!そのための機能強化として、新たに開発した仮想ファイルシステム『拡張ボリューム』を採用しました。

『拡張ボリューム』は、2台のハードディスクでペアを組みペア間でファイル単位のミラーリングを実施し、複数のペアを仮想ファイルシステムで束ねています。RAIDの場合、ブロック単位でミラーリングしますが、ファイル単位のミラーリング(コピー)を行っています。万が一、片方のハードディスクが故障した場合、RAIDはハードディスクの仕様容量に関わらず、容量全体をリビルドする必要がありますが、拡張ボリュームでは、ペアを組んだもう1台のハードディスクから保存されていたファイルを書き戻すだけでリビルドができるため、ハードディスクの仕様容量によっては、高速に復旧することが可能となります。

また、拡張性も高く、将来の容量拡張も可能です。たとえば購入時の内蔵ハードディスク6台全てが1テラバイトだとしても、将来、容量が不足した場合、ペアの2台の片方ずつを順に4テラバイトに切り替えることで、容量拡張が可能です。仮想ファイルシステムにより、RAIDのようにリビルド時に全部のデータが消えてしまうことはなく、データを保持したまま、容量拡張が可能になりました。」

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クラウド連携で内部を見える化

ハード、ソフトと従来製品から大幅に強化した製品ということですね。

宇津原氏 「できる限り強化は行いましたが、機械ですから絶対に壊れませんとは言えません。ハードディスクには寿命もあります。そこで、クラウドを介して離れた場所からもNAS内部をモニタリングができるサービス『NarSuS(ナーサス)』を提供しています。NASの健康状態を見える化することで、異常の予兆をいち早くキャッチすることが可能となるのです。異常が起こる予兆を発見した場合には、部品の交換や障害発生時のハードディスクを交換するなど、対処を早くすることで、連鎖的に発生するトラブルを防ぐことができます。

“NASを使ってみたが、RAID崩壊が起こってデータが全部消えてしまった”というお客様も残念ながらいらっしゃいます。そんなトラブルを起こすことがないよう機能を強化したわけですが、機能や部品の交換だけで全てのトラブルをなくすことができるわけではありません。NarSuSという仕組みも活用いただき、異常に早く気がつき、ガイダンスに沿って対処を行うことが、トラブルを最小限に抑えることにつながります。

2006年頃にNASを導入したお客様はそろそろリプレースの時期に来ていると思います。新しいものに取り換えるのがいいだけでなく、従来製品を使っていて感じていた問題点を改善するためにいろいろな工夫があることをぜひ、知っていただければと思います。」

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  • 本記事中に記載の肩書きや数値、社名、固有名詞等は公開時点のものであり、このページの閲覧時には変更されている可能性があることをご了承ください。(公開日:2014年9月4日)

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